何もしなかったから | かろうじて生きています

かろうじて生きています

不自由を嘆くより、その中の自由を謳う

人の罪。私の罪。

 

できることがある時に、何もしなかった。

 

目を背けて、物事をなかったことにした。

 

その場から立ち去れば、関係者ではなくなる。

 

良心はそこに留まる。

 

それは私が高校生のこと。

 

どうすればいいかわからなかった。

 

親から、知らない人には関わらないことを言われていた。

 

翌々日、新聞に報道されていた。

 

何もしなかったのは、見ていた人全員。

 

私が途方に暮れている時、誰も助けてくれなかった。

 

同じこと。同じ罪。

 

因果応報なのだとその時思った。

 

助けてと言わなかった。

 

私も助けられたかもしれない人を助けてない。

 

何もしないことは、危険を回避できる。

 

でも自分を裁く罪は増える。