抗癌剤って本当に効くの?【その一】 | 母の病状記録

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母の病状を記録したブログです。少ない選択肢の中で今の選択で本当によかったのか?ここに来て思い悩む日々。記録することで心の整理をしたい...そんな思いで記述しています。

今朝、病院から連絡がありました。


携帯を放置していたので、留守録に担当医から伝言が入ってました。


母の容態に変化が・・・


昨日から微熱と貧血、そして便秘。


担当医の説明では、感染症に対しての抗生物質の点滴と貧血を補うための輸血をするのだそうです。特に輸血は家族の承諾が必要です。そのための連絡だったんでしょう。


早速病院へ...


母の容態は徐々に衰えていっているように見えます。息子も自分の祖母の病状を心配したのか、私に一緒について来ました。息子を見て母は微かに涙ぐんでいました。


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さて、私は以前からあることで疑念があります。それは、抗癌剤がほんとに癌に効くのか?ということです。


抗癌剤を投与すれば、必ず体の変調を訴えます。それは何ともいえない気だるさ、足腰の急激な衰え、貧血、嘔吐、免疫力低下、食欲不振、便秘など、これらはみんな抗癌剤による副作用です。


癌が発症した部位により抗癌剤の種類は異なります。中には髪の毛が抜け落ちたりする抗癌剤もあります。


母は膵臓癌です。すでに限界サイズの5cmに達しておりました。逆に5cmに達したから癌に気付いたとも言えます。癌は静かに進行します。気が付いたときはすでに遅しです。


膵臓は血管が多く手術が困難な部位です。摘出することが大変難しく、大きさにもよりますが、ほぼ切除せずに抗癌剤で治療することになります。


そしてこの癌に効くと言われているのが『ジェムザール 』という名の抗癌剤です。


母はこの抗癌剤を投与すると、食欲が無くなったり、食べる意欲でさえ失われました。そのためこの抗癌剤を使用する時は、食欲促進剤を併用します。それにより、失われた食欲を取り戻そうとします。しかし母にはすぐ効きませんでした。


体に抗癌剤という劇物を入れている訳ですから、体もビックリしているようですし、慣れるまで相当時間が掛かりました。


同時に貧血も甚だしく、体がだるくなり、何もやる気が起こらなくなりました。そのため母は何度も輸血をしました。輸血を始めた頃は、体も他人の血液にビックリしたのか?何度も感染症による発熱を発しました。そのために抗生物質を投与したりしました。


癌だからと言って抗癌剤を投与し、貧血になったからと言って輸血をし、輸血の感染で発熱したからと言って抗生物質を投与し、抗癌剤は何も良いことがありません。しかも延命だけで完治しないのですから、何のための抗癌剤か理解に苦しみます。


抗癌剤の投与を始めてから5週間ほど経った時に、貧血による赤血球の数値が悪く、一時抗癌剤の投与を止めたことがありました。その時の母はすぐに元気になりました。癌を宣告される前のように元気になりました。あたかも回復したかのようでした。


しっかりとした足取りで歩き、前から行きたかった那智の滝まで歩いて行き、食べたり笑ったり、今から思えばこの時が一番元気だったと思います。3ヶ月前のことです。


その後抗癌剤による治療の再開です・・・


また以前のように苦痛に耐える日々となりました。何もする気が起こりません。毎日テレビの前に座っているだけです。足腰が気だるく、長距離を歩くことができなくなりました。好きだった車の運転も控えるようになりました。食欲不振になり、食事もまともに取ることが出来ませんでした。抗癌剤の投与前と全く状況が違います。


抗癌剤って一体何? また元気がなくなっちゃうの・・・


この頃から私の中に一つの疑念がわいてきました。