ポンペイ、ナポリの翌日は小雨の日曜日でした。
日曜礼拝が目的で、ホテル隣のテルミニ駅に近い共和国広場に面した「Santa Maria degli Angeli e
dei Martiri」聖堂に行きました。
ここは国立博物館になっている「ディオクレティアヌス浴場」に隣接しており、外見からは「ディオ
クレティアヌス浴場」としか思えません。
たまたま韓国人グループ向けガイドツアーに出くわしました。
ガイドさんは英語で、「ここがディオクレティアヌス浴場跡です。」と説明していました。
ローマの地図には共和国広場の北東面に「Santa Maria degli Angeli」と記載されていました。
これは別の日に撮影した共和国広場、聖堂、ディオクレティアヌス浴場跡です。
「Santa Maria degli Angeli e dei Martiri」聖堂のドアを開けて中に入ると、20メートルほど先に
ロープが張ってあります。
ロープは「Santa Maria degli Angeli e dei Martiri」は、身廊とクロッシングの境に張ってありました。
どうやらこのロープまでは入っても良いようです。
※(ロープは身廊とクロッシングとの境に設置)
ロープまで行くと、イスに座っていた男性がやってきて、「音を立てないでください。ここから先に
入らないでください。」と言いに来ました。
写真撮影について聞くと、ロープ手前の入り口側の身廊はOKだがノーフラッシュと答えました。
聖堂の中では、司祭による福音書の朗読、テノール歌手による聖歌が数分おきに繰り返されて
いました。
今から40~50年程前だと思いますが、当時NHK・FMで、よく教会音楽が放送されていました。
バッハのカンタータもよく耳にしました。
その頃聞いたような音楽が聖堂内に響いていました。
当時ステレオで聞いた音とはまったく異なった豊かな響きが聖堂内に流れていました。
そうか、バッハはこういうところで演奏されるための作曲を行っていたのか。
こんなことがやっと理解できました。
教会内部の装飾
この聖堂は美術館を併設しています。
美術館は礼拝中のホールの左翼廊の奥にあります。
教会スタッフにお願いして中に入れてもらいました。
写真撮影の可否を聞くと、ノーフラッシュとだけ言いました。
美術館内部は一部に英語表記があっただけで、ほとんどがイタリア語による説明でした。
何が何だかわからないままに写真撮影しました。
美術館には驚いたことに中国語のパネルがありました。
1体の彫刻を中国がこの聖堂に贈ったことが書かれていました。
何故中国が?
冷静に考えてみると、8世紀の唐の時代にはシルクロードを通じて盛んに交易が行われていたので、
ローマと中国の間には現在も何らかの縁が続いているのかも知れません。
この絵は旧約聖書の一場面と思われますが、聖書の素養がないため分かりません。
美術館を見てから、元の聖堂に戻りました。
司祭による福音書の朗読、テノール歌手による聖歌が数分おきに繰り返されていましたが、
ふと気づくと司祭は英語でも話されていました。
World、Peaceと言った単語が耳に入ってきましたので、福音書朗読ではなく、世界平和を願って
お祈りをされていたように思いました。