2006 四川省成都・臥龍 パンダの旅 その15 ~9月1日 陳というお婆さんが・・・~ | Dreams Come True ~私の旅行記~

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本日の観光はこれでおしまい。

まぁ初日だし、このくらいで十分。あとは食事をしてからホテルへと向かうことに。「お腹空きましたか~?」との全さん。「は~い」と答えたのは私だけ。母は「あまり動かないで食べてばかりいたからねぇ」と言ってはいたけれど(その割には食べた)。

今夜の夕食は、本場四川省の麻婆豆腐発祥の店「陳麻婆豆腐店」で。この際だから調べてみた。

 

麻婆豆腐(中国語 マーポードウフ mápó dòufuは中華料理(四川料理)の一つで、ひき肉と赤唐辛子・花椒(山椒の同属異種)・豆板醤(豆瓣醤)などを炒め、スープを入れ豆腐を煮た料理で、唐辛子の辛さである「辣味」(ラーウェイ)と花椒の痺れるような辛さである「麻味」(マーウェイ)を特徴とする。

 

なお日本では辛みを抑える為か、山椒(花椒)を抜く事がある。また抜かれていなくても本場の舌の痺れるほどの量をいれている店はほとんど存在しない。本場四川省では、花椒は粒で入れるほか、仕上げにも粉にしたものを振りかける。少々ではなく大量に掛けるので表面が黒くなるほどである。

 

「麻」(山椒の痺れるような辛味)、「辣」(唐辛子の辛味)、そのどちらが不足しても本物の麻婆豆腐にはならない。清の同治帝の治世に、成都で陳森富の妻劉氏が材料の乏しい中、有り合せの材料で来客(労働者)向けに作ったのが最初とされる。「麻婆」とはあばたのおかみさんの意で、劉氏があばた面だったことに由来する。

と言うことは、本日はその本家本元のお店に行くことになる。日本で食べているものはかなりアレンジされているものだろうから、まさしく本場の味を味わうことになるのだ。物凄く楽しみである。

道路はそろそろ帰宅のラッシュ時間。車の量も増えてきている。それでも車の流れはスムーズで、30分ほどで着いた。

お店の中は多くのお客さんが入っていて、かなり賑やかめ。ま、これは中国ではごく普通のパターンだ。

2人だけなので(王さんと全さんは別のテーブルだった)、壁の近くのテーブルに案内される。良かったぁ、真ん中のテーブルだと、周りに気を使わなくてはならないし、周りの声に圧倒されて(中国人は大声で話すのが一般的なので)話もロクに出来ないけれど、これなら落ち着いて食べることが出来るし。

 

周りのテーブルはどれも大人数で食事をしていて、物凄い種類と量の食事をしている。そして…物凄く残してテーブルを後にする。中国の風習で、お客をもてなす際には、食べきれないほどの沢山の料理を出すことが良いことであって、食べきれてしまう程度の量を出すことは、=しみったれ(ケチ)ってことなんだそうな。そしてお客も食べかすなどでテーブルを大層汚しているけれど、これもまた「汚すほど美味しい」という観点なんだとか。

 

汚す、汚さないということは置いておいて…どうもあの異常なほどの残しようだけは、慣習と知っていても頂けないなぁと思う。同じ中国でも、物凄く貧しいところもあるのだし、世界には飢えている人も沢山いるのだから。。もっとも、中国の人にとっては、そんなことは知ったことじゃないだろうけれど。だから、なるべく外国へ行ったら残さないように食べきる努力をしているのだけど、今回ばかりはそれはちょっと不可能な話だった。

テーブルについて、料理が出てくるまでの間、店内を見回すと、麻婆豆腐の謂れが壁の装飾にも、衝立にも書かれている。当然といえば当然のことだけど、自慢の元だしね(笑)。漢字なので、ところどころ拾い読みをして、なんとなく意味が判ったような気がする(笑)。