そこで、わたしならどうする? | わたしの夢はどこに・・・

わたしの夢はどこに・・・

私ってなに?本当にGIDなんだろうか?まだまだ彷徨っています。
その中で多くの方のブログを見させていただいて、いろいろなことを教えていただきました。
このブログは自らの心の整理と、一つの事例として他の方の参考になったらお返しになるかな
と思って開きました。

レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~グランプリ受賞作

  中川駿監督、今田美桜主演『カランコエの花』観ました

あらすじ

「うちのクラスにもいるんじゃないか?」

とある高校2年生のクラス。ある日唐突に『LGBTについて』の授業が行われた 。

しかし他のクラスではその授業は行われておらず、 生徒たちに疑念が生じる。

「うちのクラスにLGBTの人がいるんじゃないか?」生徒らの日常に波紋が広がっていき…

思春期ならではの心の葛藤が 起こした行動とは…?

 
 
保健室での生徒からの相談というよりは、こころのモヤモヤの吐露
  それを聞いた養護の若い先生は、良かれと思ってその生徒のクラスのみで
  「LGBTについて」の授業を行ってしまった!
 
そこで騒ぎ出すお調子者の男子、他の子の目を意識しだす女子
  母に、「そういう知り合いはいるか?」と、「怖いとか、気むずかったりしないの?」と聞く女子
 
この映画は当事者そのものを描くというよりも
  その周りにいる人たちが、どう思い、どう行動していくのかを
  出来るだけ作り手が誘導しない様に撮っていきます
そのためもあってか、だれが当時者か?は後半まで隠されていて
  それまではいろいろな子の動きが、”かもしれない”というように撮り続けていきます
 
学校の帰り、桜は月乃に自転車に乗せてもらいます
  顔を月乃の背中にうずめる桜
  ちゃんと理解してほしい桜は月乃に告白しようとします
  ためらっている桜に
  (桜がなにを言いたいのか推測できたと思う月乃は)
  「どうしたの!なんかあった?」と聞いてしまいます・・・
  そして、言えずにバスに乗ってしまう桜
 
翌朝、桜に褒められたしゅしゅをしていこうかどうかを悩む月乃
  それでもカランコエの花のしゅしゅをして月乃は学校に行きます
教室の雰囲気が変
  黒板に”小牧桜はレズビアンです」と大書きされています
  何もできない月乃
  お調子者の男子がはやします
  そこに桜が入ってきて机に座ります
  だれも声をかけない
  突然、月乃は黒板の文字を消しだします
  「桜はレズビアンなんかじゃない!」と叫びながら・・・
 
それを聞いて
  桜は教室を飛び出します
  追いかける三人
  黒板の文字は、桜自身が書いたものでした・・・
 
お話はここまでです
  特には結論はないし
  改めて当事者のお話もありません
 
桜は自分がレズビアンであること自体は、それほど悩んではいないようです
  ただ自分が思いを寄せる相手の気持ちを考えた時
  そして周りからの反応で、どうしたらよいのかわからなくなっているのだと思います
そして一番つらかったのが
  月乃の反応
 
  あなただけを守りたかった、のに
 
  桜を守ろうとしたのはわかる
  でも、その心の根底に巣くう”知らないこと”に対する偏見、恐怖心
  思い人にだけは、ちゃんと理解してほしかったのに・・・
 
  月乃が桜の思いを受け取れないとしても
  それ以降も前と変わらず友達でいてくれれば、それは諦められると思います
  でも自分の属性であるレズビアンであること自体を否定されたら・・・
  自分自身を否定され
  ”ともだちとして”だけでもいられないと、思ってしまったのだろうと思います
 
思いまで受け止められたらなら、すてきなのでしょうが
  そうでなくても、今まで通り何も変わらない
  そうあることが、当たり前ではないのでしょうか
  わたしなら、そうしたい!
 
わたしには、それでも向き合ってくれた友がいました
  とっても感謝です
 
多分こういうことは
  それまでに何も考えていなくて、突然その場に立たされたらパニくるのかもしれません
  いつも、いろいろなことに関して、”そうなったら、どうする?”と考え続けるのみでしょうネ!
    ・海岸脇の高架を走っている時、大地震が起きたら?
    ・ガンになったら?
    ・子どもが出来たら?
    ・結婚相手が在日の方や、旧部落出身者だったら?
    ・好きになったら?
    ・カミングアウトされたら?
    ・・・・
 
カランコエの花言葉
  ・幸福を告げる
  ・たくさんの小さな思い出
  ・あなたを守る
  ・おおらかな心