レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~グランプリ受賞作
中川駿監督、今田美桜主演『カランコエの花』観ました

あらすじ
「うちのクラスにもいるんじゃないか?」
とある高校2年生のクラス。ある日唐突に『LGBTについて』の授業が行われた 。
しかし他のクラスではその授業は行われておらず、 生徒たちに疑念が生じる。
「うちのクラスにLGBTの人がいるんじゃないか?」生徒らの日常に波紋が広がっていき…
思春期ならではの心の葛藤が 起こした行動とは…?
保健室での生徒からの相談というよりは、こころのモヤモヤの吐露
それを聞いた養護の若い先生は、良かれと思ってその生徒のクラスのみで
そこで騒ぎ出すお調子者の男子、他の子の目を意識しだす女子
母に、「そういう知り合いはいるか?」と、「怖いとか、気むずかったりしないの?」と聞く女子
その周りにいる人たちが、どう思い、どう行動していくのかを
そのためもあってか、だれが当時者か?は後半まで隠されていて
それまではいろいろな子の動きが、”かもしれない”というように撮り続けていきます
ちゃんと理解してほしい桜は月乃に告白しようとします
「どうしたの!なんかあった?」と聞いてしまいます・・・
翌朝、桜に褒められたしゅしゅをしていこうかどうかを悩む月乃
それでもカランコエの花のしゅしゅをして月乃は学校に行きます
黒板に”小牧桜はレズビアンです」と大書きされています
「桜はレズビアンなんかじゃない!」と叫びながら・・・
桜は自分がレズビアンであること自体は、それほど悩んではいないようです
そして周りからの反応で、どうしたらよいのかわからなくなっているのだと思います
でも、その心の根底に巣くう”知らないこと”に対する偏見、恐怖心
思い人にだけは、ちゃんと理解してほしかったのに・・・
それ以降も前と変わらず友達でいてくれれば、それは諦められると思います
でも自分の属性であるレズビアンであること自体を否定されたら・・・
”ともだちとして”だけでもいられないと、思ってしまったのだろうと思います
思いまで受け止められたらなら、すてきなのでしょうが
それまでに何も考えていなくて、突然その場に立たされたらパニくるのかもしれません
いつも、いろいろなことに関して、”そうなったら、どうする?”と考え続けるのみでしょうネ!