~引用~
質問(8年目勤務医)
ERで近隣の施設から、「身寄りがなく、ほぼ寝たきり、難聴もあり、意思疎通が困難な高齢者」が様々な理由で搬送されて来ます。自分のER診療のモチベーションが保てなくなることがあります。こういう時のモチベーションの保ち方を教えて下さい。
回答
こういう時にモチベーションが維持できる聖人君主はいません(笑)。こういう時には、私もモチベーションが下がります。でも、自分の高齢者の救急診療での大きな間違いは、「カリカリしながら診療した時」に起こしたことを思い出して、自分を律することにしています。さらに、「老年医学に強い総合医を養成してこなかったこと、在宅医療で看取りができる家庭医を養成してこなかったこと、これらのツケを、今、みんなで払っている」と考えるようにしています。救急医療が円滑に行われるには救急医や各科専門医を養成して、救急総合病院を増やしてもうまくいかないのです。老年医学に強い総合医を養成すること、在宅医療で看取りができる家庭医を養成することも上手くやらないと、その地域の地域医療も救急医療もうまくいかないのです。その意味で、救急医を目指される医師も、総合医や家庭医の養成を応援する姿勢が必要です。
~引用終わり:感染症診療の原則より~
高齢の方の救急搬送が増えています。
今後もさらに増えるでしょう。
でも、日本の医療は待ったなしです。
どういう日本の医療体制にしていくか医師だけでなくみんなで考えて行く時期にきているかもしれません。
