朝日新聞のワクチン記事より連想される雑感 | とある総合内科医の苦悩

とある総合内科医の苦悩

ある関西の中小病院で働く総合内科医の独り言です。
ちょっと毒もありますがご注意ください。

京都のとある病院で感染症と総合診療と時々リウマチを学んで過ごしています。


※なお、原則的に医療的な内容の相談はいっさい御受けしません。

今、朝日新聞と東大医科研の間でバトルが勃発している。

詳細は「新小児科医のつぶやき」などのブログに詳しく掲載されている。

そのため、内容は割愛。

臨床研究と治験を一般の人々は混同して使っているのではないだろうか。

それは記者でもいっしょ。

治験=人体実験というニュアンスが強いのだろう。

現在の薬剤開発などは、第二次世界大戦での非人道的な人体実験を医学界は十分に反省した。

ニュルンベルク綱領にのっとってきちんとした研究デザインを元に研究開発している。

動物実験・人体実験をけしからんという方々がいるのなら、現代医療の恩恵にあずからないでほしい。

それは、医学の発展には避けては通ることのできないものであるからだ。

だからこそ、きちんとした情報管理を行わなければならない。

ただし、それをすべてオープンにする必要はないように思う。

しかも、直接その研究に携わる部署でなければなおさらだ。

今回のペプチドワクチン開発にしても、医学的にみればすい臓癌の自然経過として考える方が妥当な見解であるし。

スクープを狙いすぎて大失敗をやらかした感じだろう。

このことで癌患者さんの革命的な治療法になるかもしれない癌のペプチドワクチンの開発が遅れてしまう。

新聞を中心としたマスメディアはこのような事態に対する責任は一切取らない。

いい加減にしてほしい。