わたしが若い頃は、病気のことを調べるにも
親の「家庭の医学」という分厚い本しかなかった。
精神科は敷居がたかく誰かに見られるのが怖くて、自分はおかしく見られないだろうかと常に不安だった。
なので
「うん。」と頷いてくれる人がすごくありがたかった。
今でもそうかもしれない。
I'm オッケー
わたしはこれでいいと肯定する。
「うん。」と頷いてあげる。
自分にも他人にも。
私が結婚した頃、新居にした地区の周辺に縫製工場がたっくさんあった。
洋裁の専門学校もあった。
工場で働いて、子育てしよう。
職場も、学校も、スーパー、病院もある。
わたしは安心して夢は広がった。
ところが、まもなくすべての縫製工場が倒産した。洋裁学校もなくなった。
わたしの旦那ははじめは別の仕事をしていたが
仕事ぶりを見てヘッドハンティングされ車の部品を作る工場の責任者になった。
下請け業者だったが、かなり給料をもらっていた。
ところが、日本のものづくりはほとんど外国へ工場をうつす流れになった。
国内ではコスト削減、技術と雇用を外国へ取られた。
旦那は解雇されたが優遇され退職金をもらった。
しばらくして2人で車で県外の本社に見に行ったら、仕事中のままストップされた様子、着替えの服もそのまま、社員たちがのんでた缶コーヒーもそのまま、まるで時が止まったかのように、
立ち退きを命令されたようで、すごくびっくりした。
それから、わたしたちは再就職と金銭的に苦しんだ。
とくにわたしは、みんなと同じように車の免許すらとらせてもらえない。田舎では必須の免許なのに。
わたしたちの住んでいる地域が田舎の都市だからかもしれない。
男性たちも聞くとそんなに給料をもらっていない
高い給料はすごく仕事がきつかったりする。
そして、時代は派遣社員と正社員という流れ
派遣なんか今だにボーナスもない、
一生雇われの身だ。
頑張る人とそれなりにがんばらない人?
選べる社会?何を言っているんた。
今、日本のみんなが何を悩んでるか知らないが、
うつ病や発達障害という公的補償をうける人たちが増えているくらい、社会が生きづらいのではとある政治家は言う。
原因。
わたしも、あの時、縫製工場で働くことができたら、今までこんなに悩まずにすんだのではないだろうかと思う。
旦那があのまま工場で働いていたら、
こんなに苦しまなくてもいいのではないかと思う。
社会は常に変わっていて、必要なものを見つけるのがうまい人は生き残っていく。
今はインターネットがあり、疑問に思ったことはなんでも調べることができる世の中だ。
富裕層はひとにぎり
底辺もそれなりに
多くは中間層
多くの人は努力、努力、努力
他人にも努力しろ、努力しろ
努力しないのにずるい
ずるいって言葉、どこから来たの?
私たちの血税をつかい
誰かが助かり誰かが儲かる
必要なところにお金は流れる。
血液みたいに。
税金相談に行ったら
「あなたたちがその職業を選んだのだから」と言われたことが一度ある。
「あなたちのようにエリートで子供の頃から
公務員を目指せるほど才能もないし、
親も裕福ではないので。」
と、言いたかったよね。