何年か前、NHKで特集していた番組を見た。

年配の女性が、工場などに勤めてどこに行っても仕事ができずいじめにあい職場を転々としている
というケース。
その人が辛かった人生でやっとたどりついたのは「発達障害」という診断でした。

その時期から発達障害という障害者枠ができたのを知った。

他人にも認めてもらえれば扱われ方も違ってくる。障害年金も出て、ある意味それまでより楽に人生を生きていけるだろう。


わたしの甥っ子も、高齢出産で生まれて両親に可愛がられていたけど「発達障害」の手帳をもらっている。
実家ぐらしなので障害年金を全部貯金していたと親が驚いていた。


さて、友人のりかさんの話しをします。
やはりどんなに焦っても、彼女は会社をクビなりました。

同僚がカルチャースクールのズンバのダンスレッスンで、りかさんがいたとみんなに話していた。

前の方の真ん中で「あれ、どうだっけ、こうだっけ」ってひとりで騒いで踊っていたという。
やはり同僚の女性には受けがわるい彼女でした。


本人から聞いたのは、

彼女の妹が精神科へ連れていって、
「発達障害の認定」を受けさせると言う。
(やること早いなあ)

彼女は
「認定されるように、がんばります!」
と拳をにぎり、嬉しそうにやる気まんまんだった。


そういうことなのだろうか?、、
わたしはちょっと、呆れてしまった。

その後、彼女の近所の同僚が言うには

「今は施設でアルバイト的に働いているよ。
あの人、ずっと仕事したかったからよかったんじゃない?」

あれから何年。
もう現在は60歳すぎて、
それでも施設にアルバイトしに行ってるんだろうか、

彼女が障害者になってから、
まったく会う気はしない。