パソコンスクールで出会った、のちに発達障害とされる友人、名前をりかさんとします。
りかさんは毎日、会社が開く前のバスできていて
ドアの前で小走りして待っていました。笑顔で
やる気まんまんでした。
鍵を持っているスタッフが「頼むからもうひとつ遅いバスできて」と言っていて、
わかりました!と、次の日も早いバスできていました。
パソコンスクールにいた時、ワードの授業で
「先生!書き込めません!」と、りかさんは毎回手をあげました。
先生が彼女のパソコンを見に来て、書き込めない
理由をみんなに言いました。
フォントがなぜか白になっている
文字打つページがすごくちっちゃくなっている
など毎回ちがうセッティングされている。
あと何か忘れたけど
先生書き込めません!
の後、パソコンがどうなっているのか期待して、
みんなお腹が痛くなるほど笑いました。
なぜか、笑いの神が彼女に降りていました。
本当に不思議でした。
パソコンスクールで、最終試験があった。
合格すれば3級の資格をもらえる。
「りかさんがいるおかげで、焦らなくてすんだよ
あの人がいなかったらプレッシャーで辛かったよね。」
と同僚が話していた。
彼女に悪いけど、彼女がいちばん下にいると思うとなぜか安心できた。そういう役割もあるんだなあと思った。
彼女は試験はどうしたんだろう
と、忘れた頃に話題にでた。
どうやら先生が後ろについて答えを教えたみたいだ。試験の採点はインターネットで送って資格認定側で採点される。
常に人に恵まれて運がいいなあと思った。
彼女は、長女なのでわりと家では強い発言をしていて、母親とのやりとりもケンカをまじえていて、「妹は頭よくて将来はわたしを精神病院へ入れると企ている」と怒っている。
みんなと仲良くなりたいけど
職場でも、自分だけはずされるんです
としかたないと静かに言う。
それ以外は、元気で元気で
笑っている。
会社でイケメンの若い上司が
りかさんの100均の老眼をかけてパソコンに座っている事がある。
ちっちゃいおばちゃんなのに男子にはすぐからかわれやすい
それも
ある意味羨ましい(笑)