前回 仏教の"法"には
2つの意味があり
1つは、『 真理 のこと 』
もう1つは、『 実相ではない存在のこと 』
であり、
実相でない存在とは
生滅流転する仮のすがたのことで、
ラベルされた存在のこと
であるとお話しました。
そして今回は、
その"実相"とはなんぞやということですが、
人間とか
わたしは〇〇ですみたいな個人とか
猫とか
木や草とか
楓とか
石とか
水とかも
今はそうあるだけで生滅流転している中の
仮のすがたです。
では、
もっとミクロでみて
分子レベルの水(H2O)ではなく
原子レベルの水素(H)も仮のすがたか?
というと原子も仮のすがたです。
原子の先、原子のもとになってる
陽子、中性子、電子も仮のすがたか?
というと陽子、中性子、電子も仮のすがたです。
その陽子、中性子、電子のもとになっている
各クォークも仮のすがたか?
というと各クォークも仮のすがたで 。 。 。
とキリがないのですが ...
それらすべて仮のすがたです
つまり"実相ではない存在"です。
では、"実相"とは
すべてのものの生滅流転する仮のすがたの
奥にある真実のすがた のこと。
それは
"名前をつけて切り分けられないモノ"
その名前つけて切り分けられない真実のすがたを
呼ぶためにつけた仮の名前が
"空"であったり、
"真我"であったり、
"ワンネス"であったり
なんです
だから
"空"や"真我""ワンネス"などは、
もともと
ネーミングをつけれないものに
無理やりつけたネーミングであって、
説明もよくわからないものになるし
その存在もよくわからないものになるんですね~
≪ 参考文献 ≫ ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)
ブッダの真理のことば・感興のことば (岩波文庫)
龍樹 (講談社学術文庫)
般若心経・金剛般若経 (岩波文庫)
小説ブッダ―いにしえの道、白い雲
ダライ・ラマの「中論」講義―第18・24・26章
一個人別冊 仏教宗派入門 (ベストムックシリーズ・82)
宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった (PHP文庫)