「家を出るから。明日内見に行ってくるから。」

そう突然夫から告げられた。


ずっと機嫌が悪くて、話しかけても会話にならず。

子供のちょっとしたミスに対してすぐ声を荒げて。

怒鳴りつけて。そんな時期が2か月間ほど続いていた時だった。

(おそらくその不機嫌が始まった時期あたりに、ある女と親密になり始めたのだろうと思う。この頃は週5日ほど夕食後にどこかに出かけて行っていた。)


「この先毎日その家で過ごすつもりなのか」を質問しても、そうするともしないとも返答はなし。


夫から出てきた言葉は

-正直、俺は愛されたいんだ

-セッ◯◯がしたいんだ

-結婚前から俺は何も変わってないけど、お前は変わった

-お前に騙された

-(ここでその言葉そのものを書くことは控えるが、子供の存在を否定する言葉)

などだけだった。


夫婦として話し合う事もできず、ただただ一方的に夫の決断を投げつけられただけだった。


今なら分かる。これがおかしいことを。


でも当時の私は、“夫が決めたことを受け入れなければ。そうしないと、もっと機嫌が悪くなって、もっと子供に理不尽に怒鳴りつける様になっちゃうから。だから受け入れることが一番だ。私には選択権はない。”そう強く思っていた。

そうすることが子供を守る一番の方法だと信じていたし、夫をそうさせてしまったのは私のせいだと思っていた。


私がもっと優しかったら。

私が夫に冷たかったから。

私が夫を大切にしなかったから。

私が...

私が...

反省と後悔しかなかった。そこに不安や悲しさが混ざり、毎日毎日考え続けた。

“子供のためにどうしたら良いのか” 

“私はどうしたいのか”