スコッチをスイングしながら、おやじのことを思った。


今、おやじのためにできることは何だろう!



ジョニーウォーカーのスイング、


数十年前に、海外主張でおやじに贈ったもの。


おやじはその頃、洋酒を飾って置くのが好きで、


海外出張が多かったオレが買ってきた洋酒は、


何本も家の飾り棚に並べられた。


おやじ、そろそろ飲もうぜと言っても、


酒好きのおやじは、飲んだら意味ない飾って置く物だと言って


けっして、首を縦に振らなかった。


お墓にもって行けないぞとも家族から言われていた。


おやじはほとんど手をつけなかった。


そのおやじが最近、実家に行くたびに一本持ってけよ!と言い出した。



家でしみじみ、少しづつ味わうように持って帰ったスコッチを飲み始めた。


今、おやじのためにできることは何だろう!



そう、思うようになったのも、三年間、お酒を止めていたからだろう。


お酒を止める前だったら、毎月の酒代が儲かったと思うくらいで、


もう、とっくに飲みきっていただろう。


2月5日、次男の卒様式の後、数日後におやじからもらったボトルがまだ半分残っている。


数十年の歳月が流れて、戻ってきた「ジョニーウォーカースイング」


流れて行った歳月を思いながら、ちびちび飲み始めた。



そうだ、今度、実家に行ったら、もう持って帰らないで、


92歳になったおやじと一緒に飲もう!


オレが、またできるようになったことをやればいいんじゃないか。


長男をよんで、次男が20歳を過ぎてから次男も一緒に、


みんなでスコッチでスイングしようぜ!!


おやじ、まだまだ長生きしてくれよ!!!



ケーナ