身体を動かそうとすると、麻痺側の手足が意図せず伸びたり曲がったりすることもよくあります。
なかなか健常者にはイメージしにくいのですが、日常生活で軽く体験することはできます。脳卒中の方が特殊ではなく、私たちも普段から程度は違うものの片麻痺のような現象を体験しているのです。
例えば右利きの人は左手で歯磨きをしてみてください。
もちろん非利き腕なのでぎこちないですが、無意識に右腕に力が入り、曲がったり指を握りしめてしまうかもしれません。もちろんそんなことをしようとは思っていないはずです。
よく身体に目を向けると、身体が普段より「固まっている」ことに気付きます。
また綱渡りのような遊びをする場合、慣れないと足を出すことすらできないかもしれません。やはり身体は固まって、滑らかな動きはできません。
足が設置している面積が普段より狭いため、重心コントロールが難しくなるためです。
(さらに揺れもあります)
片麻痺の場合も麻痺側には体重が十分にかけられないため、重心コントロールが難しくなります。
そのため出来るだけ「動かない姿勢」を無意識にとって、固まってしまうのです。
固まるので余計に重心コントロールはできなくなります。
長く続くと関節の拘縮にも繋がります。
片麻痺の方のリハビリは長くかかります。
麻痺自体は脳細胞や神経伝導路の問題なので完治はできませんが、動き方やコツを掴むと意外と動かせることがあります。
諦めず目標を持って続けましょう!