中国を発生源とする新型コロナウイルス感染症が世界中に広がっています。
死者も出ており、何より問題となることは人から人への感染が確認されたことでしょう。
今回の感染症に限らず、風邪やインフルエンザの感染を完全に防止することはほぼ不可能です。
ウイルスは目に見えませんし、細菌と違って治療薬もありません。
しかし感染拡大を少しでも小さくすることは可能です。
医療の世界では｢スタンダードプリコーション｣という言葉があります。
｢標準予防策｣と訳されています。
『感染症の有無にかかわらず、全ての患者に適用する疾患非特異的な予防策』です。
どんな患者さんにも適応する予防策と言うことですね。
スタンダードプリコーションの具体策としては、
１．一患者、一処置ごとの手洗いの励行
２．患者の体液に触れる可能性がある場合は、手袋・マスク・ゴーグル、必要に応じてフェイスシールドや防水ガウンなどを着用する
３．鋭利な器材などは適切に取り扱う
４．使用したリネンや器材を適切に処理する
５．環境の整備
６．必要な場合は患者の隔離
もし何らかの感染症が疑われた時、大切なのは
病原体の除去、感染者の対応、感染経路です。その中でも｢感染経路の遮断｣がもっとも有効な感染予防策と思われます。
感染経路は多岐に渡りますが、最も身近な部位は自分の｢手｣です。
スタンダードプリコーションの中でも手洗いや手指消毒は特に重要視されています。
｢手洗いに始まり、手洗いに終わる｣ともいわれます。
流水で物理的に細菌やウイルスを洗い流すだけでもかなりの効果が期待されます。
消毒だけより、洗い流す方がいいですよ！
また、うがいや室内の換気、加湿も有効です。
口腔内に付着したものを呼吸器に取り込む前に胃へ流すためにも、小まめな水分摂取もいいと思われます。
マスクは思った程の効果がないようですが、自分のくしゃみなどでウイルスをばらまかないためにもある程度有効かと…
電車などの人混みの中はマナーとしても特に気をつけましょう。
そして何より感染しないように免疫力を高めるためには、しっかりとした栄養と睡眠が必要です！
体力が落ちていたり、過剰なストレスがある場合、リンパ球の機能は低下しますから。