3年前に購入したエスケープR3。一時期は朝トレで毎日乗っていましたが、ロードバイクやミニベロにおされて最近は少しご無沙汰しています。
元々は、妻と娘の自転車だったのですが、自分用にカスタムを続けてきました。今となっては、多くのカーボンパーツで軽量化され、マビックのキシリウムSを履いた強者となっています。
暖かくなったら、また朝トレを始めようかなと乗ってみると、ある異変に気付きました。ブレーキの効きが明らかに悪いのです。ブレーキの効きが悪いミニベロのカスタムに励んでいましたが、逆転されてしまいました。
購入して暫くは普通に感じていましたが、さすがにシューが劣化してきたのかも知れません。Vブレーキ用のSwissStopなどの高性能シューは見つからず、今回はシマノのカートリッジ式のS70を購入しました。
左側がシマノのS70、右側がエスケープR3に付いていたもの。エスケープR3にはRX1というミニVブレーキが付いていますが、シューもテクトロの様です。
ブレーキダストが酷かったので、掃除して少し削り出せば回復したかも知れません。
早速、交換。シューの当たりやトーインを調整して、試走に出ました。ジャックナイフになりそうなくらい良く効くではありませんか。
ブレーキの試験には打ってつけの近所の坂道にやって来ました。あっという間に40キロくらい出ます。
イザ・・・、ちょっと怖いので、後ろをブレーキング、続いて前をブレーキング!
ズズズーン・・・、前側が振動しました。怖〜!
一旦、引き上げました。ショックです。
カタカタといった振動ではないので違うとは思いましたが、一応、ステムを緩めて、ヘッドキャップのボルトを増し締めしました。再度、トーインもやり直し。
トーイン調整には、いつも側にある厚紙を使うのですが、今回は0.7mmでした。十分と思うのですが。
ガーン、結果は改善せず。となると、ブレーキ剛性の問題か? ブレーキ台座かフォークの剛性の問題となると大ごとですよね。Vブレーキブースターというのもありますが。(自動車の足回りを高めるタワーバーみたいなものです)
ブレーキ剛性の問題なら、解決は早いですよね。調べてみると、テクトロのRX1は新品価格がシュー付きで1000円であったことがわかりました。ゲゲ、命がかかるブレーキが1000円。ジャイアントめ、廉価版を付けやがって。
もちろん、テクトロにも上位グレードはちゃんとありますが、今回はシマノのコンパクトVブレーキのR353に交換することにしました。
比較してみると、支点(回転軸)、力点(ブレーキワイヤー固定金具)、作用点(シュー固定位置)が、シマノは一直線なのに対し、テクトロは作用点がはみ出しています。また、テクトロは回転機構が前面側にはなく、ワッシャーの滑りで回転を維持する仕組みとなっています。遊びが大きいかな?
これでは、ブレーキング時にシューが前方に強く引っ張られて、ブレーキが捻られる様な歪みが大きくならないかと疑ってしまいます。
これにより、フロントブレーキはブレーキング時に、逆トーインというか、シューが引きづり込まれる様になって、振動したのではないかと? スッキリしませんが。
テクトロも、リア側は振動がありませんでしたが、シューの固定位置はフロントとは逆になっています。影響が少ないのかも知れません。
結局、シマノに交換したら、振動はなくなりました。シマノも回転軸にそこそこ遊びはあるし、不思議ですよね。
テクトロの上位グレードに交換する、或いはRX1のままで超トーインを付けても解決できたかも知れません。
お父さん、Vブレーキって、案外、難しいんだねー!
ワンコの言うとおり。キャリパーブレーキなら105以上で格段に性能が上がりますが、Vブレーキもいいグレードを選びましょう。