2021年モデルのエスケープR3は概ねシマノのコンポになっていますが、クランクはプロホイール製で、48-38-28の3段のチェーンリングになっています。FDはシマノのターニーです。
ロードバイクに慣れた自分にとっては、このフロント3速は非常に使いにくく、よっぽどの坂道以外はフロントは48のままです。
さらにこのフロント、変速時に稀ですが失敗してくれます(調整が悪いと言われればそれまでですが)。坂道の途中でガラガラと空回りした時には、どうしてくれるのよ〜! という感じで、それ以来、変速時には上手く行きます様に!と少しドキドキしています。
ロードバイクの方は105、アルテグラ、デュラエースのミックスになっていますが、信頼度は比較になりません。
そこで、家族も乗るので相談の上、フロントを2速化することにしました。このコロナのご時世、ネットで2速クランクを探してもなかなか手に入りませんでしたが、行きつけのショップさんがクラリス(シマノのロードコンポでは最下位ですが、名前は最高)を入荷してくれました。50-34の2速です。
このR2000シリーズは見た目は上位グレードと同じで、非常に立派です。
最初は変速シフターは3速用を流用するつもりでした。アウターを2速、インナーを1速で調整する、謂わゆる3速殺しというやり方です。
しかし、少し問題が発生してしまいました。それは、アウター使用時にリアを3速まで下げると、チェーンがFDに擦ってしまうことです。FDがターニーではトリム機能もないので、どうにもなりませんでした。
アウターで3速すら使えない様では非常にストレスで、FDもクラリスに交換することにしました。クラリスは安価なのに、しっかりトリム機能が付いています。
但し、これによりシフターもクラリス以上に交換する必要があり、また左右が不揃いでは格好悪いので、結局、一式変えることになりました。
クランク、BB(105グレードのBBR60)、FD、シフター、ブレーキレバー、チェーンを新調したので3万円位かかります。その代わり、ジャーン!
面構えは立派です。少しオモチャっぽいブレーキ一体型シフターから、メカっぽくなりました。
今回の変更でシフターとブレーキレバーが別になったので、将来、リアをグレードアップする場合にはやり易くなりました。
エスケープR3に限った注意点としては、FDは直付タイプで、別途クランプを準備する必要があるということです。
これはバンドタイプだと、ピッタリとボトルケージ用のネジに当たってしまい、これを避けるためです。クランプはTNI製です。
今回、エスケープから取り外したパーツは以下の通りです。
スクエアのBBは300gを越えていますが、クランクは意外にも軽いのです。BBがホローテック2になって200g以上軽くなっていますが、クランク、シフター、ブレーキレバーの重量増で相殺され、軽量化にはつながっていません。
その代わり、キリキリ歪むクランクから、剛性の高いパーツに交換されました。
早速、試乗してみました。不思議と30キロくらいまでスルスルと加速しました。クランクを変えただけなのに、スゴイ!
この理由は主にペダルが内側に寄ったことにより、踏み込み易くなったためと考えています。エスケープのBBは110mmあり、更に3段のチェーンリングを避ける様にクランクが外側に開いています。今回の交換でQファクターが改善して、ペダル間が30mm位も内側に寄りました。
エスケープのカスタムは非常に楽しいです。ホイール交換、RDの10速、11速化、フロントフォークのカーボン化など、先は長いです。