昨年大晦日のセミアコ君清掃の際に、指板の汚れを落とし潤いを与えてくれたオレンジオイル。つい先日のことのように思うのにもう一ヶ月以上経つんですね。時間の経つのが早いです。

 

セミアコ君を気に入りだしたこともあり、以降も数日に一度このオレンジオイルを指板に塗ってクリーニングしていました。ところが今日、引っ越しだなんだとバタバタしているときに、

「バキッ!!」

足元で変な音が。変な音ぐらいでは気にしないんですが、たちこめるオレンジの香りで事態を把握しました。

 

オレンジオイルの容器に見事な大穴が(焦)。捨てることと相成りました。

 

 

このオレンジオイル、20年使いました。本来はポリプロピレンの弾力のある容器なので、踏んでも割れたりしない筈。経年劣化でしょう。容量118mlのうち95%使ったところでした。残が少なくてよかった。

 

20年もよく持っていたものだ。冬季の乾燥している時期にたまに使うぐらいではなかなか減らない。ギターの指板に使用して間もない頃、心なしか塗装の色が薄くなった感じがありました。そのため本当に「たまに」の使用に留めていたからですね。

 

でも新たに買いましたよ(写真・中央)。ついでにギターのボディー全体を拭くポリッシュも購入しました(写真・右)。

 

 

価格比較を。

・20年前のオレンジオイル:118mlで900円

・現在販売されているオレンジオイル:140mlで1480円

 

新旧両方ともHOWARD社の製品です。容量がアップしているので、いうほど値上がりしていませんでしたね。

 

スーパーカブのエンジンオイルの場合、走っていなくても1年に一度の交換が推奨されています。酸化が進んで粘度が下がるからですね。オレンジオイルの場合は交換時期について説明がありませんが、実際のところどうなんでしょうか。ともかく新品になって気持ちがいい。

 

ギターの指板用オイルといっても、現在はいろいろなものが使われていて面白い。オレンジオイルは揮発性のオイル。時間が経てば指板から消えていく。レモンオイルの特性も同じ。主に普段の(ギター指板の)メンテナンス用として使う。一方でボロボロのヴィンテージギターをリペアする場合には、ホホバオイルやアーモンドオイルなど、揮発せずに粘着するものを使うことがあるという話です。

 

実はHOWARD社のオレンジオイルはギター用に開発されたものではありません。木製の家具全般向けの製品です。皆さんの家にも黒檀の箪笥やダイニングテーブルなど、木製の家具があるかと思います。このオレンジオイルで拭けば驚く程ピカピカになります。一本持っておくのもよいかと思いますよ。

 

踏んで割ってしまったので新調したというだけの話(笑)。いつもに似つかわしくないシンプル記事ですが、今日の記事はここで終わりとします。