2023年も残り1時間を切りましたね。

思えばGW明けぐらいにブログを再開して、カブの記事をまとめて書いていたところ、今のブロ友さんたちがフォローして下さったんですよね。私からフォローさせていただいたかたも何人かいらっしゃいます。「いいね」って、これ何の意味の「いいね」なんだ?と悩んだことも。

書きたいように書いているうち、音楽のこと、文学のことに内容が移り、極めつけは映画制作までやったりしましたね。映画はあまりにも日常への負荷が大きかったので、ストップしています。首を長くして待っているかたがいらしたら、ごめんなさい。

総じてあっという間の半年でしたが、ブロ友さんならびにお越しいただいたかた、ありがとうございました。良い年をお迎えください。そして来年は辰年ですか、皆様にとって良い年になりますように。

 

 

さて大晦日、今年最後の掃除はセミアコ君に実施しました。

一見綺麗に見えますが…

 

 

 

弾くと指がガサガサします。原因は弦とフレットバー(※)の錆。新品の弦に換え、フレットバーの錆を除去することにしました。

※写真の金属の棒たち

 

《手順》

①【弦を外す】

ペグを回して古い弦を外します。ワインダー(※)があると楽ですよ。ホコリが付着しているのでこれも掃除することにします。

※写真のオレンジ色のお道具

 

 

ブリッジ側から弦を抜いていきます。弦のボールエンドがカラフルなので、ダダリオの弦が張ってあった訳だな。

 

 

6本の弦をすべて取りました。

 

 

古い弦はまとめて燃えないゴミ行き。

 

 

②【フレットバーの錆を除去する】

マスキングテープを用意します。

 

 

以下のように貼り、指板を保護していきます。フレットバーだけ露出するように貼ります。

 

 

全フレット貼り終わりました。

 

 

カブ用品が役立ちますね(笑)。さびとりつや之助とボンスターです。ピカールでもいいのですが、つや之助の方がノズルの形状から細かい部分に溶剤を付けやすいです。

 

 

フレットバーにつや之助を塗って、ボンスターで擦っていく。そんなに力を入れなくても大丈夫です。見た目がピカピカに、手触りもツルツルになって気持ちいいですよ。全フレットバーを磨き終えたら、マスキングテープを外します。

 

 

③【指板の掃除と保湿】

指板とボディー全般を拭きます。溶剤は100均の容器に入っていますが、Morrisのアコースティックギター用ポリッシュです。良いところは洗浄力が低いこと。塗装を痛める心配がまずありません。

 

 

終わったら本格的に指板の清掃です。左から綿棒、ハワードのオレンジオイル、ビッグベンズのフレットボードジュースです。

 

 

まずオレンジオイルから。高級箪笥や高級ダイニングテーブルをお持ちのかたはご存知かもしれませんね。ちなみにMartin社によると、ギターの指板に使うのはNGだそうです。洗浄成分が塗装を痛める可能性があるらしいです。割と最近の声明なんですよね。今頃言われても昔からみんなこれでメンテしてたし。良しとしておきます。

綿棒に付けて。

 

 

擦っていく。木目に添って横に擦るのがいいですね。オレンジオイルは清掃と保湿の効果があるんですが、自分的には清掃目的に比重を置いています。フレットバーの際をグリグリすると、青錆っぽい色に綿棒が変色します。木材の塗装が剥げるようなことはありませんでした。オレンジの良い香りが漂います。正確にはオレンジ+ココナッツミルク+ディグリーザーの香りといったところです。

 

 

オレンジオイルを全フレットに塗り終わったら、フレットボードジュースで保湿です。同様に綿棒に浸し、擦るというよりは塗っていく。こちらは洗浄成分が入っていないので安心して使えます。なぜ保湿するのかというと、冬季は乾燥するので、ネックの反りなどギターの木材にも影響があります。指板が傷まないよう保護する訳です。

 

 

全体に塗りました。

 

 

 

 

④【新しい弦を取り付ける】

手元にあったのが、ジョン・ピアースの弦とダダリオの弦です。どちらも一般にロックで使われるものよりも太い弦です。ジャズをやるならコロンと丸い音がほしいところですよね。

 

 

より太いジョン・ピアースの弦を張ることにしました。.011~.050のセットです。ちなみに3弦はワウンド(巻弦)が好みです(このセットの3弦はワウンド)。

 

 

テールピース(ゴールドの鮫のすぐ左)は、弦を外すと外れてしまうのでセットします。ゴールドの鮫が何か気になりますね?答えは本記事末尾に載せます。

 

 

テールピースをセットして、新しい弦をテールピースの後ろから入れていきます。

 

 

ヘッド側まで持ってきたところ。

 

 

ワインダーで巻きます。こんな感じに。

 

 

6本の弦すべて取り付けましたが、セミアコはスケール長628mm、ショートスケールなんですね。弦がこんなに余りました。普通ならニッパで切ってしまいます。

 

 

今回はこんな感じに巻いてカーリー・ヘア風にしました。

 

 

はい、これでお掃除終了です。フレットバーはツルツルだし、弦も新しくなって、妙なガサつきがなくなりました。

 

 

ビフォー&アフター。指板の色が黒っぽくなって良しです。

 

 

クイズの回答【ゴールドの鮫】

答えはカポタストでした。略してカポといいます。ギターをご存知でないかたに少し説明すると、こうすることで0フレットの位置を変えるんですね。同じコードの押さえ方でも、カポを付けた分だけ音が高くなります。私はそんなに使わないかな。

 

 

以上です。