※夜に読んでいただいたほうが良さそうな記事です。

 

昨日の記事に書き忘れましたが、この迷いのプロセスのリアルが大好きで。個人的に愛すべき記事になりました。完成品を期待された方にはすみません。

 

ところで夜中に一雨が来ましたね。暑苦しさと重苦しさ野池で口をパクパクさせる鮒のごとしでしたので、この恵みの雨に、重い筆も鮒の群れといっしょにスーイスイ泳いで行ければいいですね。

 

前から温めていた内容ですが、このところジャズシンガーさんが来てくれているので、今回はジャズナンバーを紹介します。チェット・ベイカーの東京コンサートより「For All We Know」です。静謐なトランペットとチェット独特の囁くようなボーカル、そして何とも切ない歌詞の曲です。

※カーペンターズも同名の曲を歌っていますが、別の曲になります。

 

<作詞 : Sam M.Lewis  作曲: J.Fred Coots (1934)> 

 

<超意訳 : ふじねこ>

For all we know

俺たちは知っているけれど 
We may never meet again

俺たちがもう二度と会えないかもしれないことを
Before you go

お前が行ってしまう前に
Make this moment sweet again

せめてこの時を甘く過ごしたい
We won't say Good bye until the last minute

最後の瞬間までさよならは言わない 
I'll hold out my hand and my heart will be in it

自分の手を握り締める。俺の心はこの中にあるんだ

For all we know

俺たちは知っているけれど  
this may only be a dream

これがただの夢かもしれないことを
We come and we go

寄せては去っていく 
like a ripple on a stream

川のさざ波みたいに
So love me tonight

だから今夜は俺を愛してほしい
Tomorrow was made for some

明日は誰か他の人といるだろうから
Tomorrow may never come

俺たちの明日はもう決して来ないだろうから
For all we know

俺たちが知っているように

 


今生の別れ、いっしょに過ごす明日はもうない。

最後だとわかっていてスイートに過ごせるでしょうか??男の立場だったら、ニコッと笑って、彼女の海と空になってあげたいのだけれど、そんな余裕はないでしょうねえ。いっしょにずっと泣いてて、涙と鼻水で顔がベトベトだと思います。

 

人は泣こうと思ったらいくらでも泣けますからね。それこそ堰を切ったように泣き続けているんじゃないか。

 

思い出すのは…小学生のふじねこ少年は、ある時転校することになったのです。最後の登校日のことです。クラスメイト全員が私のもとに駆け寄ってきてくれて握手してくれてねえ。三日三晩は言い過ぎとしても一日半ぐらいずっと泣いてたんですよ(感涙)。3年分ぐらい泣きました。そしてその後ものすごく元気になりました(笑)。

<出典:illustAC:Y.ペーニア様>


さて、元気になったところで。

チェット・ベイカーの囁きボーカルつながりで、私も囁いてみました。チェットはスタイルで囁いているのですが、私は近所迷惑なので囁いているだけです。わりと前の録音になります。

 

元気になっても、痛みを抱えていても、それでも人は生きていきます。生きていかないといけない。そんなひとりの人の小さな背中を遠目に見ての歌です。

9番歌詞がありますが1番だけで失礼します。

"長い旅には"、どうぞ。

 

 

使用ギター:Playtech/SA-500

 

9番全部歌ったものがですね、いっぱいある筈なんですが、どこか行って見当たらなくて。家探ししてると夏バテするので、また今度録音してみます。

 

ジャズシンガーさんももしよければ一緒に歌ってみてください。

他の皆様にもGOTTA!(こん畜生!頑張れ!)ということで。

 

【追記】

るるさんお元気ですか?アップしてみました