前回記事の続きです。マイノリティーのカミングアウト(前編)
「俺、女の人を好きにならないんだよね。いわゆるゲイってやつなんだけど。。」
女の子が女の子を好きとか、男の子が男の子を好きとか、そういう人がいるって知っていたけど、
直接カミングアウトされたのはこれが初めてでした。
でも、嬉しかった。
きっと勇気のいる告白だったと思う。
私にはカミングアウトしても大丈夫だろうって思ってくれたか、そういうこと気にしない人だと思われたかわからないけど、私たちは何も変わらなかった。むしろもっと仲良くなった。
もちろん彼は男の子だけど、私は女の子だから私には恋しないし、完全に素晴らしい友情。
ふたりで出かけたり、恋愛話をしたり。
でも、彼が自分が同性愛者であることで苦しい思いをしているのを数え切れないくらい聞いたし、よく泣いてた。
彼が苦しいのは、「他人に認めてもらえないから」なんだって私はずっとわかってました。
私は彼が大事な友達だったから彼が「ゲイ」だからって、彼を認めないことにはならなかった。
私は彼に教えてもらいました。
自分の心を押し殺さなくてはならないマイノリティーの苦しさを。
それから私のあらゆる偏見の目は完全になくなったと思う。
「ゲイだから」「女だから、男だから」「外国人だから、日本人だから」「年上だから、年下だから」
「~だから」って使う時もあるけど、人を苦しめるために使うものじゃないなって。
はてさて、バンコクのレディボーイからだいぶ長くなってしまいました。
高校生の彼が初めてで、それから私は今までに4回、カミングアウトされたことがあります。
みんな「カミングアウトにはすごい勇気いるよ」って言ってる。
バンコクのレディボーイなんて、言葉にしなくてもぱっと見でわかる。
だから自分の心のままに堂々としているレディボーイの姿に感動しちゃったのでした。