時々、私たちの仕事の見学に来られる方がいて、案内することがあります。
先日いらっしゃったのは、小学校の先生。
ミャンマーの学校や授業の様子も見たいと言うことだったので、
家の近くにある、孤児院が併設されている小学校の見学に行きました。
そこで、またミャンマーらしい光景に出会ったのです。
ここの学校に通う子ども達は、
親がいないか経済的に厳しい家庭の子ども達で、学校のそばにある寮で暮らしています。
みんな元気いっぱいに授業を受けていました。
授業が終わる頃、一台の車が学校にやって来ました。
車を降りて来た若者達は、今風のミャンマー人たち。
そんなおしゃれな人たちが「なぜ、ここに?」
すると、青空美容室を始めたのです。
話を聞くと、1時間離れた町の美容室のスタッフさん達で、
3ヶ月に1度くらい子ども達の髪を切りに来ているそうです。
どうりで、おしゃれ~なわけだ。
子どもの数は150人以上。しかも、無料で。
それはミャンマーの寄付文化と同じで、他人に施し与えることが善いとされるこの国。
自分の持っている技術を、困っている人に役立てたいと言うことなのです。
子ども達の髪を切る日は、美容室はお休みになるそう。
お店を1日休みにして、150人以上の子ども達のために無償で髪を切ってあげるなんてやっぱり素晴らしいな。
心がじんわりあたたかくなりました。
子ども達はさっぱりして、気持ち良さそうでした。
人の優しさにあふれているこの国が、やっぱり好きだなぁ。しみじみ。