乳児ボツリヌス症で、生後6ヵ月の男児が死亡した
というニュースがありました。
1歳未満の乳児に、はちみつを食べさせないのは当たり前だと思っていました。
離乳食を始める際に、少し情報を集めればきっと避けることのできた事故ではないのかと心を痛めています。
蜂蜜食べ乳児ボツリヌス症で死亡 危険な食品、ほかにも
東京都によると、亡くなったのは足立区の男児。
生後4カ月ごろから、市販のジュースに蜂蜜を混ぜて1日2回、約10グラム与えられていた。2月20日にけいれんや呼吸不全などの神経症状が出て入院。ボツリヌス菌が原因の「乳児ボツリヌス症」と診断され、3月末に亡くなった。これまで複数の発症例が報告されているが、記録が残る1986年以降、同症による死亡は初めてという。蜂蜜には「1歳未満の乳児には与えないで下さい」と表示があったが、離乳食を与えていた家族は把握していなかった。「栄養があると思った」と話したという。
ボツリヌス毒素について研究している東京農大の丹羽光一教授(病態生理学)によると、菌は土や川など自然界に広く存在。成人でも辛子レンコンなどでの食中毒が報告されている。蜂蜜の場合、酸素が苦手な菌が自分を守るために殻を作り出した「芽胞(がほう)」という形態で存在し、低酸素状態になると発芽して強い毒を出す。121度で一定時間加熱すれば死滅するとされるが、家庭の調理では難しい。1歳までは腸内の菌の種類が大人と違い、消化吸収の機能も未熟なため、腸内で増殖しやすく、重症化すると呼吸困難や呼吸停止に至ることもあるという。(朝日新聞デジタル 2017年04月11日 04時01分)
以前の記事で書いたように、乳児の身体はまだ発達している途中。
大人とは違うということを前提に、気をつけないといけないのです。
生後4ヶ月からジュースをあげるなんて、日本でもあるんですね。
ミャンマーでは、育児についての情報のないお母さんたちが生後3ヶ月からスナック菓子を与えることもあります。
身体の発達に重要な乳幼児期に、適切な栄養を取れないで、大人になっても身体が小さかったり、弱かったりするケースがあります。
今では、国連やNPOなどが乳幼児の健康指導に入り、離乳食について教えています。
子どもを守るのは、親たち大人の責任。
知らなかったでは済まされないことも起こりうる、乳幼児期。
母として、改めて気をつけなければいけないなと気が引き締まります。
大切な我が子を守るために、また同じような事故が今後起こらないように、
私もここで情報をシェアしていきたいと思います。
●ボツリヌス菌による食中毒について
●ボツリヌス症とは