システム開発時に考える事。その4 | みゃ的メモ帳

システム開発時に考える事。その4

何だか随分と間があきましたねぇ。
やはり長文を書くのには向かない性格のようで。

・全てをシステム化しない

良くある要望のひとつでも。
 「このデータを Excel の様に集計したりグラフに出したい」
こんな要望があった場合、あなたならどうしますか?

先に書いたコメントに従うのならこんな機能を作ってしまうことが正解の様な気がしてきます。
しかし実際には、この要望にある「Excelの様に」と言う部分に落とし穴があったりします。

要望を出す人が「~の様に」と言うと大抵それで行える全機能が揃っていて当たり前と言う考えを持っている場合が多いんですね。
要望では「集計」や「グラフ表示」となっていますが並べ替えたりフィルタをかけたり、その内容を元に別のデータを作ってみて集計やグラフを出したりという事が出来ないと「片手落ち」となる可能性を多分に含んでいます。
また、集計やグラフを描くパターンが色々と増えたり変更されたりする可能性もある訳ですよね。

こう言った事を全てシステムで実現すると費用対効果を考えても芳しくないものが出来上がったりします。

そこで、ちょっと趣向を変えて Excel で利用できるデータをシステムから加工しない形で出力してやって、利用者に集計やグラフを描く作業をやって貰うように考えます。
あとはデータを利用するところで Excel のマクロ作成の初心者向けの本を買わせて簡単にマクロの作成方法を書籍に従って教えていけば結構色々とやってくれます。
自分で作ったモノが視覚化されて楽しい人が多いみたいですからね。
そして自分の作りたいモノに必要なデータが無いと、それも出して欲しいと言う要望が出てきたりします。

データ出力するカラムを増やす事と自前で処理を改訂していくことを考えると、どちらの方が双方にとって早く望む物を手に入れられるかが解ると思います。