『じゃがいもは炭水化物のかたまり』
 
と思ったことはありませんか?
 
 
これは私がダイエットをしていた頃に思っていたことでした。
 
 
 
いも=炭水化物
 
 
という認識が強く、むしろそれしか知らなかったので
 
 
ダイエット中は炭水化物をとると太るから嫌だなと思い
 
 
満足感を得られるけど、とらない方がいいなと思っていたのです。
 
 
 
 
 
こんにちは、管理栄養士 ゆうです。
 
 
 
 
炭水化物(厳密には糖質)は太るイメージがついていて
 
 
積極的にとってはいけないんじゃないか
 
 
と思ってしまうことはありませんか?
 
 
 
 
ダイエットをしている方や食事に気を遣う方は、
そうでない方と比較して
栄養や食材の知識を勉強しているからこそ
食材に対する各々の印象があると思うんです。
 
 
 
私がダイエットしていた頃に持っていた
 
【いも=糖質が多いだけの食べ物】
 
という印象もその1つ。
 
 
 
 
 
しかし、これは極端すぎる見方なのです。
 
 
 
 
なぜ極端すぎるかというと、
 
 
本当は、いもの全てが炭水化物(厳密には糖質)
でできているというわけではないからです。
 
 
 
むしろ、私たちが期待する成分を含んでいる食材もあるのです。
 
 
 
では、なぜ【いも=炭水化物】という印象だけが出来上がってしまうのでしょうか?
 
 
 
その理由は、
 
主要な構成要素だけに視点が当たりすぎた見方になってしまっているから
 
なんですね。
 
 
 
 
 
普段のお料理でも利用頻度が高く
どんなレシピでも向いているじゃがいもを例にしてみますが、
 
 
 
じゃがいものメインの成分は水分、
次にでんぷん(これがいわゆる糖質)です。
 
 
 
この主要成分にでんぷん(糖質)があることで、
いも=炭水化物
という印象が大きくなり、
そこだけにフォーカスが当たりすぎているんですね。
 
 
 
食について勉強し、食に気を遣っているあなたには
その情報にとどまってほしくないなと思います。
 
 
 
偏った見方の情報にとどまってしまうことによって
 
 
実は栄養成分が優れているのに使用しない
お料理に使用しやすいのに使わずに料理が嫌になる
 
などのマイナスのループに陥ってほしくないなと思うのです。
 
 
 
 
 
 
実は、じゃがいもは
いも類の中でもビタミンCが多い食材です。
 
 
 
 
私たちが実際に食べる場合のグラムで比較するのがわかりやすいと思うので
ビタミンCが多いと言われる食材で比較すると
 
 
 
通常サイズのじゃがいも皮付き1個130gで
ビタミンCが36g
(皮なしで生の状態だと32g)
 
 
 
皮付きりんご1/4個でビタミンCが5g
(皮なしだと3g)
 
 
温州みかんの皮をむいた状態1個85gでビタミンCが27g
 
 
 
 
りんごと比較すると約7倍!
みかんよりもビタミンC量が多い!
 

 
 
これがじゃがいもという食材の持つビタミンC量なんです。
 
 
 
 
 
ビタミンCは栄養素の中でも比較的なじみのある方が多いと思いますが
 
 
美肌や美白
疲労回復
体内を錆びつかせない(抗酸化)作用
 
 
というビタミンで有名ですよね。
 
 
 
 
 
このビタミンCという栄養素は、水に溶けやすく、加熱に弱いという特徴があります。
 
 
 
水に溶けやすいので、水にさらす時間が長かったり、
茹でる時間が長かったりすることで、ビタミンCが水へ溶けだしてしまう。
 
 
 
また、加熱に弱いので、長時間や高温の加熱によってビタミンC自体が壊れてしまう
というのも特徴なんですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しかし、
 
 
じゃがいも中のビタミンCは
ビタミンC自体がでんぷんに守られていることによって
熱に強く、壊れにくい
 
 
という特徴があります。
 
 
 
 
 
これは、じゃがいもに比較的でんぷんが多く存在しているからこそ
できている強みとも言えますよね。
 
 
 
いも=炭水化物(糖質)
 
でとどまっているときにはわからなかった、
じゃがいもの栄養成分。
 
 
 
 
手に入りやすく、淡泊な味で、様々なお料理に使用することができるので
 
 
じゃがいもでレシピを広げて
 
 
美味しくビタミンCの補給までできたら嬉しいですよね。



では、
 
 
さらに、じゃがいもでビタミンCをしっかり補給するために
お料理の際に気をつけることを解説させていただきますね。
 
 
 
 
 
 
 

 

  皮付きで調理する

 

 

 
皮のついた食材はどれもそうですが、
皮には中身を守ってくれる役割もあります。
 
 
 
じゃがいもも例外ではなく
 
 
皮をむくことで中身がむき出しになると、
ビタミンCの流失につながります。
 
 
 
なので、可能な限り、皮をつけたまま調理して
後で皮をむくのがおすすめの方法。
 
 
これを意識することで、ビタミンCの流出を少しでも防ぐことができます。
 
 

 

 

 

 

 

 

  丸ごと調理

 

食材は切れば切るほど(小さくなれば、なるほど)
切り口から成分が逃げ出てしまいます。
 
 
 
栄養成分だけでなく、うま味の成分なども同じです。
 
 
丸ごと調理して、必要があれば切る。
 
 
 
後切りができる場合にはそうすることで、
 
ビタミンCを無駄にすることなく取り入れることができるんです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

  水から茹でる

 

じゃがいもを茹でるときには、ビタミンCのためでもありますが
中に均等に火が入り、硬い部分とやわらかい部分ができないようにするためにも
 
 
水から茹でるのが鉄則です。
 
 
沸騰しているお湯にじゃがいもを入れると
細胞が壊れてしまい栄養が流失してしまうというのも理由の1つ。
 
 
 
 
私たちも熱い鍋など触ってしまうと、ダメージきますよね?
 
 
食材も同じなんです。
 
 
 
 
 
 
 
 
極端すぎる見方をすることによって
本当は「ある」ものが見えなくなってしまう。
 
 
 
栄養を取り入れるためのお料理を知るためには
食材自身が持つ個性や特徴を
極端な情報にとどめずに見ることが大切ですね。
 
 
 
 
私自身も知らなかったときには見えなくなてしまっていました。
 
知らないことで、取り入れないようにしていた食材が
たくさんあったなと思います。
 
 
本当は美味しくて、本当は自分が取り入れたかった栄養素であったとしても。。
 
 
 
 
この記事をお読みくださったあなたの普段の食生活に
役立てていただけると嬉しいです。