闘病には、お金と時間がかかります。

だからこそ、期間が長くなればなるほど、お金の不安や体調の不安など

様々な「不安」で心が押しつぶされそうになることがあります。

 

そんな、家族の闘病中に心の支えとなったのは、日々の食事でした。

 

 

 父の闘病が始まったとき、直面した現実

闘病がはじまって3年以上が過ぎたとき、私たち家族は

 

「治療にはお金がかかる」

 

という現実に真正面から向き合うことになりました。

 

 

こんにちは。

care deli主宰/“食=愛”を届ける管理栄養士 ゆうです。

 

 

現代の医療は、本当に日々進歩しているので様々な選択肢がありますよね。

保険診療だけではなく、自由診療という選択肢も含めて。

 

治療期間が長くなったり、病状によっては選択肢が絞られてきますが、

自由診療にはこれもまた様々なものがあるので、その選択肢も視野に入っていました。

できることは、本人も家族も全てしたい!と思うものでした。

現在、闘病中の方やそのご家族も同じように思うはずです。

 

しかし、自由診療には”上限”がありません。

100万円かかるかもしれないし、300万円かもしれない。

いくつ受けられる?期間は1年?3年?どこがゴール?

 

お金が尽きたらどうなるの?

治療が続けられない?

それは、つまり、可能性が閉ざされるということ?

 

このように、不安や恐怖が出てきていました。

この不安や恐怖は、「毎日つきまとい、生きることに不安を感じながら生きている」

というような、かなり重い感情でした。

 

 

 
お金が尽きるかも?という恐怖が心を追い詰める

経験されたことのある方は、わかるかもしれませんが、

闘病は、体だけでなく心も疲弊していきます。

 

治療がうまくいくかどうかの不安。

副作用のつらさ。

日々変化する体調への心配。

そして、尽きるかもしれないお金の問題。

 

 

どれが正解で、どれが答えなのかを教えられるものでもない。

とにかく、日々を一生懸命に生きるということをしていました。

 

高額医療診療を受け続け、体力や精神も疲弊していくのは

本人が一番ツラいのですが、支える家族も一緒です。

そんな治療の選択肢やお金のことを考えると心がすり減っていったのです。

 

そんな中で、唯一、私たち家族には毎日できることがありました。

それが、食事療法でした。

 

 

 食事療法が、毎日の"心の支え”

食事療法には即効性はなく、劇的に効果が出る魔法のようなものではありません。

病気を直接治療するというものでも今のところありません。

 

しかし、確実に体と心を支えてくれるものではあります。

なぜそう言えるか?をこの記事では、私の体験談から解説させていただきますね。

 

・免疫力を上げる→回復力を早める

・体力を落とさない

・治療の副作用に耐える力をつける

・体が回復する土台をつくる

 

これらにプラスして

「医療従事者ではない自分たちだけでも、毎日できることがある」

これが、本当に心の支えとなりました。

 

病院へ行く時以外、つまり自宅にいる時は、ただ見守ることしかできない。

これよりも、毎日家族みんなで取り組めることがある、しかも心がホッとする。

この「みんなで自宅でできる」という力は、非常に安心感をもたらしてくれるものでした。

 

 

 
父の免疫力が高く、回復が早かった理由

父は合計で4回の手術をしました。

特に、1回目の手術から抗がん剤、2回目の手術から退院までの期間は

驚くほどの回復力と体力を持っていました。

 

手術は体力もある程度は必要になりますし、そこから回復する際には栄養状態も非常に大切になります。

 

実際に

 

・入院期間が短縮された

・1回目の抗がん剤の際には、心配された副作用はほぼ出なかった

・仕事に復帰することもできていた

 

医師からも「回復が思っていたよりも早い」と言われてもいました。

これは、医療の力が大きいのは大前提ですが、

その医療の力に耐えられる体をつくっていたのは、確実に”食事”です。

 

 

食の力は、直接病気を治すとは言えませんが、

 

「回復力を早める」

「治療に耐えうる」

「体を守る・支える」

 

これらを支えてくれる役割があります。

これは、科学的根拠をもって示されていることでもあるのです。

 

 

例えば、がんの治療中・治療後の栄養状態が悪化すると、

 

・治療自体を継続することが難しくなり、中断

・免疫力が低下し、感染症などにかかるリスクが高まる

 

のようなことが起こりうるため、栄養ケアをすることが治療の一部となっています。

 

他にも、術後の回復に関して栄養サポートがあることで

 

・傷の治りが早くなる

・入院期間が短縮される

・感染症リスクが下がる

 

ということが示されてもいます。

 

身近な例では、糖尿病や腎疾患、脂質異常症では

薬物療法と同じレベルで「食事療法が必須」と位置付けられているものもあります。

 

 

というふうに、闘病中の食や栄養は

「やるといいんだよ」という軽いものではなく、

とても大切な治療の一部にもなっていたのです。

 

この力に気がついたこと、

そして不安だった毎日に”今日もできることがある”と毎日積み重ねていけたこと、

これは不安でいっぱいの闘病中の大きな気づきと支えになりました。

 

 

 

 食事がもたらす”安心感”

高額な自由診療という選択肢も増えてきて、

本当に日々進歩する医療はとてもありがたいものですよね。

 

それと同時に、ゴールや期間、費用などに私たちが感じていたような不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

 

一方、食事は”今からすぐにできる”ものです。

私たちは毎日食事をしている方の方が多いと思いますので、何も知らないことに取り組むよりも身近で、かつ、ハードルが少し低くなるかなと思うのです。

 

 

そして、それは栄養を与えるということ以外に、

本人が「自分でもできることがある」と思えることであり、

家族も「一緒に支えられている」と感じられるものです。

 

これが、食のいいところであり、”安心感”でした。

 

何度も繰り返しになりますが、闘病は、本当に体だけではなく”心”にも負担があるものなんですね。

食の力は、その”心”の部分を支え、寄り添ってくれるものだと

私自身が父の闘病を身近でサポートする中で、そう感じました。

 

 

 

 闘病を支える全ての人へ

 

もし、この記事をご覧下さっている方で、大切な人の闘病を支えている途中で不安や焦り、恐怖に心が押しつぶされそうになっているなら、

 

今日から、今から、すぐにでもできることがあることを知ってほしいなと思います。

 

それは、毎日の食事です。

 

 

 

毎日の、1食ずつの積み重ねが、

身体の土台をつくり、回復力の支えとなり、治療に耐えうる力を育ててくれます。

地味かもしれないけれど、即効性はないかもしれないけれど、

それは必ず心の支えになります。

 

私自身も本当に毎日の不安が”食”でとても和らぎました。

「あぁ、これがあって本当によかった」と思いました。

 

巨額のお金がなくても、地位や権威や資格がなくても

誰にでもすぐに始められる”支え”となります。

 

食の力はとても大きいと、経験を通じて強く実感しています。

あなたが支えている大切な人にも、そしてあなた自身にも、

どうか少しでも心が軽くなる手段として”食”が力になることを願っています。