まだまだ寒い日が続いていますが、
春の食材が並び
春を感じることができる日が少しずつ増えてきています。
【旬の食材】を取り入れると得られる
心の豊かさと栄養と美味しさの秘密。
こんにちは。
管理栄養士 ゆうです。
旬という言葉を目にしたり聞くことはあるけれど
いつ、何が旬なのかわからずに
旬の時期を意識せずに食事をすることありませんか？
実は、旬の食材は私たちの体や心にいくつもの影響を与えてくれます。
【旬の食材】を取り入れると得られる３つの秘密。
①季節を感じさせてくれる
旬の食材というのは、
季節を感じさせてくれるものでもあります。
例えば、すいかがスーパーに並び始めると『夏だなぁ～』と感じたり、
みかんが並んでいると『冬かぁ～』としみじみしたりなどですね。
このように、
食材の【旬】を取り入れることによって、私たちは【季節】
つまり、日本ならではの【四季】を感じることができるのです。
あなたにもありませんか？
クリスマスの曲といえばこれだなぁ。
これを聞くと冬を感じるなぁ！など、
この季節といえばこれだなというもの。
好きな季節や思い出の強い季節など、人によって様々ありますよね。
食から季節を感じられること、
これは、高齢者施設や病院などにいる方にとっては
とてもとても大切なものだったりします。
なぜかというと、外に出られずに長い時間を室内で過ごしていると、
今がどんな季節なのかを感じることが難しくなってしまうからです。
そんな時、
【旬の食材】から【季節】を感じることで
その人にとっての季節の思い出や、懐かしい気持ちなどがわいてくることがあるのです。
私の父もそうでした。
末期がんで３ヵ月間入院をしていたとき、ずっと室内で過ごしていたので
面会に行く度に、季節の果物を持って行っていました。
すると、その季節を感じ、季節にまつわる父の思い出話をよくしてくれました。
食材と記憶は通じるものがあるんだなぁと感じた体験でした。
私自身もこの体験から、果物を見ると父を思い出したりします。
旬の食材には、季節を感じさせてくれる力、
そこから思い起こされる記憶があります。
②栄養価が最も高い
栄養のために食事を工夫しようという方は
これを知っておくといいなと思うのですが
旬の食材は、
その時期が最も栄養価が高くなる時期です。
今は、年中スーパーに同じ食材が並んでいることも多く、
いつでも手にできるからこそ【旬】を感じにくいですよね。
旬を知っておくと、
栄養のあるものを取りたいときにとても役に立ちます。
例えば、
ほうれん草は年中出回っているお野菜なので
旬が非常に分かりにくいのですが
本来は旬は『冬』。
夏と冬のほうれん草のビタミンC量は
２倍～３倍ほどの差があるとされています。
栄養を意識し健康的な食事をしたいとき、旬の食材の力はとっても役に立ちます。
旬の食材は旬の時期が最も栄養価が高いのです。
③その時期が最も美味しくいただける
旬の時期を知って、いただくことで
その食材の特徴的な味や美味しさを
最も味わうことができます。
食材の特徴的な味というのは、例えば
野菜が本来持つ〝甘み”〝ほろ苦さ”
などのことです。
旬の時期はその食材にとって最も環境条件がよく
人でいうと、体の調子やパフォーマンスがいいということと同じです。
なので、素材そのもが持つ個性が出てきて
素材本来の味を一層感じることができるので、美味しいのです。
これは健康にも通じる部分があります。
素材の味がよく出るので、
調味料をたっぷり使用する必要がないんですね。
これだと減塩をすることにつながります。
例えば、春に旬を迎える【スナックえんどう】は茹でると甘みを感じます。
白菜も素材そのものに〝甘み”が感じられますよね。
スナックえんどうは
熱湯に少量の塩を入れて茹でることで
食材の持つ〝甘み”と塩の持つ〝塩味”の
【対比効果】によって
甘みを強く感じることができるので
茹でただけでとても美味しくいただけます。
このように
旬の食材は旬の時期に最も美味しくいただけるものなのです。
旬の食材を取り入れること、そこには様々な良い面があります。
栄養や美味しさ、感じる心、思い出。
さらに言えば、旬のものはその時期が出荷が多くなるので
価格も安価になりがちですよね。
美味しくいただけて健康にもつながり、お財布にも優しい。
食に興味があり、
食から心を豊かにしたいと思っているあなたへ。
旬の食材からたくさんのことを感じ取って、いただいてみてください。
きっと何か発見や気づきが生まれると思います。
