「沈む日本を愛せますか?」 | My Aim Is True

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一応、仕事を再開したものの、多忙の3月のはずが一気に暇になってしまいました。

そのため、更新もそれなりにできるとは思いますが、更新癖を取り戻しつつあるので、とりあえず、今日もくだらない記事を書くことにしました。


更新を休んでいた時に、本屋で目障りな本を見かけたのです。


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沈む日本を愛せますか?(内田樹&高橋源一郎・ロッキングオン社)」


初めに申し上げておきたいのは、僕はこの本を読んでいません。

ただ、このタイトルのニュアンスが不快なのです。


数年前、安倍晋三内閣が誕生したとき、僕なんかは「間に合うかもしれない(日本を亡国の淵から救えるかもしれない)」と熱い期待を寄せましたが、「本格保守政権の誕生か」に恐れをなした左翼が「窮鼠、猫を噛む」の勢いで、あらゆる方向から袋叩きを始めました(最終的には民主党政権の誕生にまで行き着く)。

古館伊知朗は就任したばかりの安倍首相をスタジオに招いておきながらも、常に眉間に皺を寄せ、首をかしげながら発言を聞き、ゲスト・コメンテーターに佐高信を投入して両サイドから責め立てていました。

極左出版社の「金曜日」は、「安倍晋三の本性」という書物を出版し(一時期、本屋に積まれていました)、本の帯には戦後日教組教育によって洗脳されたニホン人に対しては決定的な殺し文句である「お国のために死ねますか?」が印象的に記されていました。

そして、出版社の宣伝文句が<お国のために死ねる愛国者を育成します><「美しい国」の名のもと、憲法と教育基本法を改悪し、自衛隊と米軍が一体化した「戦争をする国」をめざす安倍政権。タカ派首相と右翼組織「日本会議」で固めた内閣の正体を明らかにする>である。

ちなみに出版元の「金曜日」は、極左雑誌の「週間金曜日」の出版社であり、その歴代編集委員には「ザ・左翼」筑紫哲也狂気のヘイワ主義者」井上ひさし、「『南京大虐殺』の仕掛け人」本多勝一といった左翼の大御所がズラリと並んでいます(そして、「報ステ」にも定期的に出演する「エセ保守」の中島岳志の名も)。


このような、あらゆるメディアを使った左翼による安倍ネガティヴ・キャンペーンを無視してでも、安倍晋三は「保守するために改革」するべきでありましたが、憲法改正の国民投票のためかウイングを広げようとし、左派に迎合する様子すら見せたため、保守派からも「裏切られた」という失望感も生まれ(実際は、「いや、とりあえず、そういうフリをしているだけだ。安定してきたら、きっと」という希望も捨てず)、最終的には、すべての「戦後レジーム」からの脱却を目指そうとして公務員制度改革にも手をつけて官僚をも敵にしてしまったため、ぶっ潰れました・・・。


それはさておき、このような安倍バッシングの最中、ある左翼ブログで以下の様子が嬉々として記されていました(ちなみに左翼による安倍バッシングのキーワードは「愛国心」「美しい国」です)。

ある報道番組のVTRだったようです。

(おそらく日教組教師に乗せられた)小学生が、「あなたは国を愛せますか?」と訊かれ、「日本が美しい国だったら愛せます」と答えていたそうです。

その様子を見て、「その通り!」と思ったようで、「美しい国だったら愛せるけど、美しくない国だったら愛せない。にも関わらず、『無理やり』愛国心を植えつけて、美しくない国でも『無理やり』愛すようにしようとしている」安倍晋三はけしからん!と思ったようです。

当時、僕はブログを開設していなかったので、こうしたブログにはコメントをいくつか残したりしていました。

この「美しい国だったら愛せるけど、美しくない国だったら愛せない」という偽アイコク心愛国心ではありません。

皆さんならお分かりでしょう。

「母国が美しくなかったら、美しい国にしたい」と思うのが愛国心です。

人は生まれる国や親や、生まれてくる子供を選ぶことができません。

しかし、この「美しい国だったら愛せるけど、美しくない国だったら愛せない」というものが愛国心だというのならば、そうした思想を持つ人が親になったら、子供にどう接するのか?


「私が産んだ子供が可愛かったら大切に育てるけど、可愛くなかったら育てない」

「私が産んだ子供が優秀だったら育てるけど、優秀じゃなかったら育てない」


我々が理解に苦しむ、昨今の親による子供殺し。

何故、そのような悲劇が生まれるのか?

言うまでもありません。

上述のように、日教組教育によって、「美しい国だったら愛せるけど、美しくない国だったら愛せない」というような歪んだ愛が涵養されているからです。


さーて、前置きが長くなりましたが(笑)、今回紹介した本のタイトルに戻りましょう。


沈む日本を愛せますか?


上述の日教組イデオロギーと同じ、歪んだ愛です。


読んでいないので、安易に批判はできませんが、目次を見ると、「鳩山さんが首相で、本当によかった」「我々は、『たそがれよ日本』を提唱する」なんてチャプター・タイトルが並んでいます。


ちなみに対談者の内田樹はベストセラー新書「日本辺境論」の著者であり、「若者よ、マルクスを読もう」の共著者でもあります。

どちらも読んでいないので、断言はできないですけど、左翼でしょう。

身近に「日本辺境論」を読んだ人がいたので、「どうだった?」と訊くと、「やっぱ、日本人って主体性のない辺境民族なんですね」と言う。

内心、“確かに日本人は言挙げしない(自己主張を慎んで和を尊ぶ)謙虚さを持つ「倭人」(=委ねる人)の要素が強いけど”と思いつつも、たった1冊の日本人論に過剰に影響を受けてもらったら困るので、


joyride:「いや、江戸時代には朱子学の影響があってか、『日本こそ中国(文明の中心地)だ』という意識があったし、それ以前の豊臣秀吉、あるいは北畠親房も『日本は神の国』という意識があった」

知人:「そんなの武士や公家といった一部の人たちでしょ。日本人の大部分が農民じゃないですかぁ!」

joyride:「どこの国だって、大部分は農民だ!」


そんな本を書く内田樹である。

おまけに出版社はロッキング・オン社。

ちなみに、かつてハイパー・リベラルだった僕にとって、雑誌「ロッキング・オン」は愛読誌だったので(笑)、今でも以前の数年分のバックナンバーが本棚に並んでします。

そもそも、「ロック」とは本質的には、リベラル/左翼/極左の音楽なのです。


実は、前々から音楽関連の記事を書きかけたりしているのですが、僕を「バリバリの保守派」だと思っている人が多く、ギャップを感じてしまう人もいるので、いきなり「最近、よく聴くアルバム」とか紹介できないのです(笑)。

そのため、その前置きとなる記事が必要だと思っていて、何度か書きかけたり、ちょうどここ数日、時間ができたので、また書きかけたのですが、時期が時期だけに「今、いきなり音楽記事はないよなぁ」と思って、もうしばらく公開は避けたいと思っています。

どんな記事かというと、僕の思想転換によって、「これまで愛してきた音楽への違和感」「音楽の聴き方の変化」についてです。


まあ、のんびり構えていると、いつまでも音楽記事を公開できそうにないので、最近、ズッポリとハマッているアーティストだけでも言っておきますか。


ズバリ、Mice Parade(マイス・パレード)です(笑)。

いやぁ、よく噛むと味に気づき、噛めば噛むほど味が沁み込み、いつまで噛んでも飽きが来ませんねぇ。


さてさて、今日は帰りが遅く、スーパーには寄りませんでしたが、コンビニに寄ると、ミネラル・ウォーター、ティッシュ、トイレットペーパー、卵、豆腐がようやく店頭に並びつつあり、インスタント&レトルト食品が大量に届けられていましたね。

買い占めのパニックも収まりつつありますし、大メディア様による原発放射能の報道にもようやく冷静さが出てきました(ただし、今後も予断は許しませんが)。

被災者の苦難は今後も続きますし、日本の経済活動にも長く支障を残しそうですが、一歩一歩、日本再生に向けて歩み始めましょう。

一息ついたら、遠慮している僕も菅直人民主党政権に対して、怒りを爆発させて、一刻も早く政権の座から引き摺り下ろしたいと思います(笑)。



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