さて、三日間の流れを僕を主観に書いていく。
その日は、朝の7時半に起きた。
予定では、10時に墨田区錦糸町の駅に集合という予定だった。
準備は前日に済ませておいたので、いつも通り、シャワーを浴びて、髪型を作り、ユニフォームに着替える。
ユニフォームは予行練習の時と同じ、アロハシャツに、サッカーパンツというお決まりのファッションだ。
それから、朝ごはんを済ませ、歯を磨いて、電車に乗る。
9時02分の電車に乗る。
赤羽まで高崎線で電車に揺られ、京浜東北線に乗り換える。秋葉原で乗り換えて、総武線に乗り、錦糸町へ。
10分の遅刻をした。ごめんなさい。
錦糸町の駅に着くと、すでにメンバーはそろっていた。
吉野 文曙
斎藤 洋行
松下 智久
石井 裕史朗
の4人。
そして、レンタサイクルショップへと足を運ぶ。錦糸町の路地裏にある、普通に探したら、絶対に見つからないような場所に、その店はあった。
店長らしき人が現れた。
その人は、やけに喋り方に特徴のある店長で、歯切れの悪い喋り方をする人だった。一つの会話にとてつもなく時間のかかる人だった。
店長
「おまた..せ....
君たちは...だい..学生?」
「そうっす」
店長
「そ..うか....三日間の...レンタル...だよね..?どどど、どこまで...いくんだい...?」
松下
「熱海までです」
店長
「たのし...そう..だね..」
と、全く思ってないだろ
って喋り方で僕らの目的を肯定した。
そうそう、借りた自転車は、ロードバイクではなくて、マウンテンバイクです。なぜマウンテンバイクなのかと言うと、
ロードバイクは、調べた情報によると、慣れてないと乗りこなすのにかなり時間がかかるし、普通の自転車よりも疲労が数倍溜まりやすいらしい。
しかも、ロードバイクは本来、オーダーメイドで発注するもので、その人の体格にあった物に乗らないと、怪我をするらしいので、
まあ、おそらく、山道が多い熱海までの道のりの場合、ロードバイクよりもマウンテンバイクの方が多様な意味でメリットがあると思ったからだ。
ちなみに、マウンテンバイクの三日間のレンタル料金は5,300円。
僕らは新宿までの定期を持っているので、これ、普通に電車に乗って熱海まで行って往復したほうが安いという失態。
それから、ロードバイクのレクチャーを受ける。
ギアの変え方、変速ギアの定義、左のギアと右のギアの上手な組み合わせ、チェーンが外れてしまった時の対処法と、空気の入れ方、それと、一気にギアを変えるとチェーンが外れるとかそう言った事を教わった。このレクチャーは受けておいて本当によかった。
それから、僕らの前に4台のチャリが並べられる。
一つは「equibalent」
と書いてあって、
他の3台は「GIANT」
と書かれていた。
ジャイアントって、名前からして、強力そうなチャリだな。
とりあえず、僕は、4台の中で一番綺麗だった「equibalent」ってチャリに乗る。
吉野、洋行、松下は
「GIANT」の自転車を選ぶ。
洋行は自転車に
「マッハブラック」
って名前をつける。
吉野は自転車に
「クッパカー」
って名前をつける。
(マリオカートのクッパみたいに、加速が遅いから)
俺は自転車に
「ミチェル サルガド」
って名前をつける。
松下は自転車に
「ジャイアント」
って名前をつける。
まんまかよ
そして、店長に
「気をつけ..てね...小田原から...熱海までの道が...大変だと...思うけど...怪我しないように...頑張って...」
と、普通の人がこのセリフを喋ったら4秒くらいで喋れるところを12秒くらいかけてこのセリフを喋った。
そんなこんなで、それぞれが自転車に跨り、熱海へ向けて出発する。
熱海までの距離は片道113km。
がんばりましょう。
まずは、錦糸町の駅を高架下からくぐる。交差点で、始まって5分もしない内に休憩をする。
それから再出発する。
フォーメーションは、
先頭 洋行
二番 松下
三番 俺
四番 吉野
の、予行練習の時に定着したフォーメーション。
まずは、第一の休憩地点、横浜を目指す。
三番目の俺がiPhoneの地図アプリを使って、信号待ちの時に地図を確認して、
「このまままっすぐ言って、合計で三回橋を渡るから、三回目の橋を渡った瞬間にある信号を右ね。新橋まで着いたら交差点を左に行って、そのまましばらく道なりで」
とか指示を出す。
この日の東京の最高気温は35度。
暑い。本当に暑い。
始まってまだ3kmも自転車をこいでいないのに、大量の汗をかく。
とりあえず、銀座の方までくる。
お台場まで行った時の僕たちとは正反対に、僕らは無言で自転車を漕ぎ続ける。無駄に体力を消費しない作戦だ。まずは、横浜へ。まずは、横浜だ。そこまで集中しよう。
足を動かし続け、前方に坂道が見えたらギアを変える。
「あの坂の斜面の角度からして、あの坂は...左が2で右が6くらいかな?」
みたいな計算をしたり、急な坂道は
あの時と同じように、うおおおお!と叫びながら登ると登りやすい。
しかし、暑い。
信号待ちで止まっても、水分を補給するだけで、僕らは笑ったりしなかった。余裕が無かったわけじゃない。体力が切れたわけでもない。
暑いからだ。
太陽は、疲れた僕らをあざ笑うかのように、カンカンと照り続ける。
こんな暑さに負けてられっかぁー!!
と、自転車のスピードを上げる。
ぐんぐんと、加速する。
車道をひたむきに走り続ける。
もう、30kmは進んだ感覚だ。
そんな中、こんな標識を見つける。
げ...まじ...??
横浜まであと18kmもあんの?!
なっが...はんぱねえ
それより、僕たちをどん底に落としたのは、その上に表示されている
「小田原67km」
の文字だ。
熱海は、小田原のさらに30km先だ。
つまり、30kmは進んだと思った僕たちは、まだ15kmくらいしか進んでいないってことだ。
絶望だよ
なんて思いで自転車を漕ぐと、
多摩川をまたぐ橋にぶつかる。
確か、俺の大学受験で習った地理の知識によると、この、多摩川をまたぐと、神奈川県だ。
ってことで、神奈川県川崎市に入る。
ここから、横浜まではずっと一本道だ。
この辺で、松下の「ジャイアント」が度々おかしくなる。
3kmに一回はチェーンが外れる。
「ちょっと待って、ストップ」
と、20分置きくらいに足を止められ、
この灼熱の暑さの中、ギアを直す。
松下曰く、一番の高速ギアの
「3」に切り替えた瞬間に
チェーンが「ガキーン!!」と音を立てて外れるらしい。
洋行からも一つ、故障をカミングアウトされる。内容は、自転車のグリップがゆがんでいて、上方向にグリップを上げるとカタカタと外れそうになっているらしい。
だから僕らは二人のスピードに合わせて自転車をこぐ。
時速7kmくらいの速度。
おせえ
僕も、自転車の遅さにイライラしたが、一番イライラしていたのは松下だろう。
なんせ、彼が選んだ自転車のせいで、スピードが出せないのだから。
ギアを変えるとチェーンが外れる。
完全に、自転車の故障だ。
この時らへんに、吉野が俺の耳元で
ボソっとつぶやく。
「あいつ、お荷物じゃね?」
その、分かってはいたけど、口にしてはいけない暗黙の了解事項を口にした吉野に俺は大爆笑してしまい、松下にそれを報告すると
「ぶっ殺すぞ!!!!」
と、キレた。
あ、ガチギレじゃなくて、笑いながらね。ガチギレするほど、僕たちはまだ疲れていない。
洋行の自転車は、グリップがゆがむものの、走るのには支障が無いようで、普通に走れていた。
下り坂を、洋行と、吉野と、俺で下ると、松下が、200mくらい後ろにいる。 こりゃ、だめだ。修理しよう。
と、道路沿いにある川崎市内の自転車屋を時速7kmで走行している内に、
いつの間にか横浜市に入っていた。
途中、チャリ屋を発見する。
自営業って感じの、ボロっちいチャリ屋だった。チャリをみてもらうと、
「ベアリングが故障してるんだね。ジャイアントの在庫は無いから、うちじゃ治せないよ」
と、断られる。
この近くに直してもらえるチャリ屋はあるかと聞くと、横浜のみなとみらいの方に大きなセキチューがあるから、そこでみてもらうといいよ
と、勧められる。
だから僕たちはみなとみらいを目指す。
そんなこんなで、横浜駅付近に着く。
それから、セキチューに着く。
その日は、朝の7時半に起きた。
予定では、10時に墨田区錦糸町の駅に集合という予定だった。
準備は前日に済ませておいたので、いつも通り、シャワーを浴びて、髪型を作り、ユニフォームに着替える。
ユニフォームは予行練習の時と同じ、アロハシャツに、サッカーパンツというお決まりのファッションだ。
それから、朝ごはんを済ませ、歯を磨いて、電車に乗る。
9時02分の電車に乗る。
赤羽まで高崎線で電車に揺られ、京浜東北線に乗り換える。秋葉原で乗り換えて、総武線に乗り、錦糸町へ。
10分の遅刻をした。ごめんなさい。
錦糸町の駅に着くと、すでにメンバーはそろっていた。
吉野 文曙
斎藤 洋行
松下 智久
石井 裕史朗
の4人。
そして、レンタサイクルショップへと足を運ぶ。錦糸町の路地裏にある、普通に探したら、絶対に見つからないような場所に、その店はあった。
店長らしき人が現れた。
その人は、やけに喋り方に特徴のある店長で、歯切れの悪い喋り方をする人だった。一つの会話にとてつもなく時間のかかる人だった。
店長
「おまた..せ....
君たちは...だい..学生?」
「そうっす」
店長
「そ..うか....三日間の...レンタル...だよね..?どどど、どこまで...いくんだい...?」
松下
「熱海までです」
店長
「たのし...そう..だね..」
と、全く思ってないだろ
って喋り方で僕らの目的を肯定した。
そうそう、借りた自転車は、ロードバイクではなくて、マウンテンバイクです。なぜマウンテンバイクなのかと言うと、
ロードバイクは、調べた情報によると、慣れてないと乗りこなすのにかなり時間がかかるし、普通の自転車よりも疲労が数倍溜まりやすいらしい。
しかも、ロードバイクは本来、オーダーメイドで発注するもので、その人の体格にあった物に乗らないと、怪我をするらしいので、
まあ、おそらく、山道が多い熱海までの道のりの場合、ロードバイクよりもマウンテンバイクの方が多様な意味でメリットがあると思ったからだ。
ちなみに、マウンテンバイクの三日間のレンタル料金は5,300円。
僕らは新宿までの定期を持っているので、これ、普通に電車に乗って熱海まで行って往復したほうが安いという失態。
それから、ロードバイクのレクチャーを受ける。
ギアの変え方、変速ギアの定義、左のギアと右のギアの上手な組み合わせ、チェーンが外れてしまった時の対処法と、空気の入れ方、それと、一気にギアを変えるとチェーンが外れるとかそう言った事を教わった。このレクチャーは受けておいて本当によかった。
それから、僕らの前に4台のチャリが並べられる。
一つは「equibalent」
と書いてあって、
他の3台は「GIANT」
と書かれていた。
ジャイアントって、名前からして、強力そうなチャリだな。
とりあえず、僕は、4台の中で一番綺麗だった「equibalent」ってチャリに乗る。
吉野、洋行、松下は
「GIANT」の自転車を選ぶ。
洋行は自転車に
「マッハブラック」
って名前をつける。
吉野は自転車に
「クッパカー」
って名前をつける。
(マリオカートのクッパみたいに、加速が遅いから)
俺は自転車に
「ミチェル サルガド」
って名前をつける。
松下は自転車に
「ジャイアント」
って名前をつける。
まんまかよ
そして、店長に
「気をつけ..てね...小田原から...熱海までの道が...大変だと...思うけど...怪我しないように...頑張って...」
と、普通の人がこのセリフを喋ったら4秒くらいで喋れるところを12秒くらいかけてこのセリフを喋った。
そんなこんなで、それぞれが自転車に跨り、熱海へ向けて出発する。
熱海までの距離は片道113km。
がんばりましょう。
まずは、錦糸町の駅を高架下からくぐる。交差点で、始まって5分もしない内に休憩をする。
それから再出発する。
フォーメーションは、
先頭 洋行
二番 松下
三番 俺
四番 吉野
の、予行練習の時に定着したフォーメーション。
まずは、第一の休憩地点、横浜を目指す。
三番目の俺がiPhoneの地図アプリを使って、信号待ちの時に地図を確認して、
「このまままっすぐ言って、合計で三回橋を渡るから、三回目の橋を渡った瞬間にある信号を右ね。新橋まで着いたら交差点を左に行って、そのまましばらく道なりで」
とか指示を出す。
この日の東京の最高気温は35度。
暑い。本当に暑い。
始まってまだ3kmも自転車をこいでいないのに、大量の汗をかく。
とりあえず、銀座の方までくる。
お台場まで行った時の僕たちとは正反対に、僕らは無言で自転車を漕ぎ続ける。無駄に体力を消費しない作戦だ。まずは、横浜へ。まずは、横浜だ。そこまで集中しよう。
足を動かし続け、前方に坂道が見えたらギアを変える。
「あの坂の斜面の角度からして、あの坂は...左が2で右が6くらいかな?」
みたいな計算をしたり、急な坂道は
あの時と同じように、うおおおお!と叫びながら登ると登りやすい。
しかし、暑い。
信号待ちで止まっても、水分を補給するだけで、僕らは笑ったりしなかった。余裕が無かったわけじゃない。体力が切れたわけでもない。
暑いからだ。
太陽は、疲れた僕らをあざ笑うかのように、カンカンと照り続ける。
こんな暑さに負けてられっかぁー!!
と、自転車のスピードを上げる。
ぐんぐんと、加速する。
車道をひたむきに走り続ける。
もう、30kmは進んだ感覚だ。
そんな中、こんな標識を見つける。
げ...まじ...??
横浜まであと18kmもあんの?!
なっが...はんぱねえ
それより、僕たちをどん底に落としたのは、その上に表示されている
「小田原67km」
の文字だ。
熱海は、小田原のさらに30km先だ。
つまり、30kmは進んだと思った僕たちは、まだ15kmくらいしか進んでいないってことだ。
絶望だよ
なんて思いで自転車を漕ぐと、
多摩川をまたぐ橋にぶつかる。
確か、俺の大学受験で習った地理の知識によると、この、多摩川をまたぐと、神奈川県だ。
ってことで、神奈川県川崎市に入る。
ここから、横浜まではずっと一本道だ。
この辺で、松下の「ジャイアント」が度々おかしくなる。
3kmに一回はチェーンが外れる。
「ちょっと待って、ストップ」
と、20分置きくらいに足を止められ、
この灼熱の暑さの中、ギアを直す。
松下曰く、一番の高速ギアの
「3」に切り替えた瞬間に
チェーンが「ガキーン!!」と音を立てて外れるらしい。
洋行からも一つ、故障をカミングアウトされる。内容は、自転車のグリップがゆがんでいて、上方向にグリップを上げるとカタカタと外れそうになっているらしい。
だから僕らは二人のスピードに合わせて自転車をこぐ。
時速7kmくらいの速度。
おせえ
僕も、自転車の遅さにイライラしたが、一番イライラしていたのは松下だろう。
なんせ、彼が選んだ自転車のせいで、スピードが出せないのだから。
ギアを変えるとチェーンが外れる。
完全に、自転車の故障だ。
この時らへんに、吉野が俺の耳元で
ボソっとつぶやく。
「あいつ、お荷物じゃね?」
その、分かってはいたけど、口にしてはいけない暗黙の了解事項を口にした吉野に俺は大爆笑してしまい、松下にそれを報告すると
「ぶっ殺すぞ!!!!」
と、キレた。
あ、ガチギレじゃなくて、笑いながらね。ガチギレするほど、僕たちはまだ疲れていない。
洋行の自転車は、グリップがゆがむものの、走るのには支障が無いようで、普通に走れていた。
下り坂を、洋行と、吉野と、俺で下ると、松下が、200mくらい後ろにいる。 こりゃ、だめだ。修理しよう。
と、道路沿いにある川崎市内の自転車屋を時速7kmで走行している内に、
いつの間にか横浜市に入っていた。
途中、チャリ屋を発見する。
自営業って感じの、ボロっちいチャリ屋だった。チャリをみてもらうと、
「ベアリングが故障してるんだね。ジャイアントの在庫は無いから、うちじゃ治せないよ」
と、断られる。
この近くに直してもらえるチャリ屋はあるかと聞くと、横浜のみなとみらいの方に大きなセキチューがあるから、そこでみてもらうといいよ
と、勧められる。
だから僕たちはみなとみらいを目指す。
そんなこんなで、横浜駅付近に着く。
それから、セキチューに着く。




































































