今月20日から彼岸の入り。
彼岸花または曼殊沙華といわれる花の季節ですね。
彼岸花という名前の由来は2つあるらしく
ひとつはその名の通り
秋のお彼岸の時期に一斉に咲くから。
もうひとつは、彼岸花の球根には毒があり
これを食した後には「彼岸(あの世)」しかない
という意味からきているとのこと。
2つめの由来はちょっと怖い…。
夫はこの季節になるといつも「そろそろ彼岸花が出る頃だ」
といって気にしていました。
ご存じかもしれませんが、彼岸花って時期がくると
なんの前触れもなく地面からにょきっと出てきて花をつけ
花が終わると葉っぱだけになり
その後は何事もなかったように消えてしまいます。
すぐ近くの神社の道路際に群生していて
毎年そこを通るたびにそのサイクルを目にしてきました。
昨年の9月も夫は彼岸花を気にしていました。
病状が悪化して外出がままならなくなっていても
気になっていたようで
駅のほうまで買い物に行くと言ったら
「途中で彼岸花が咲いたか見てきて」
「咲いていたら写真を撮ってきて」と頼まれました。
神社のわきだけではなく
近所にあちこちに彼岸花が咲く場所があり
夫も私もそれを把握していたので
頼まれて写真を撮りに行きましたが
その時はまだ姿形もなく
その後、お彼岸過ぎに写真を撮って見せました。
*昨年取った写真。夫の遺品のカメラからデータを送れず
写真を写真に撮るというアナログですみません。
この先も自分が生きているかぎり
この季節に彼岸花を目にするたびに夫のことを
想い出すのでしょうね。
今朝、神社のわきで1本だけ見つけました。
来週はたくさん咲くことでしょう。
今月は月命日に用事が重なり
お墓参りに行かれなかったので
お彼岸にお墓に行ってこようと思います。
最寄り駅から霊園までいつも15分ほど歩くのですが
お墓に行くまでの遊歩道にも彼岸花はあるでしょうか。