星漢燦爛(せいかんさんらん)#54 母娘の雪解け あらすじ
程少商(四娘子)は霍不疑に、嘘をつかれ捨てられ恨んだが 5年経ち振り切れたことを話した。
そして今は信頼を置けないと伝えた。
霍不疑は四娘子を尊重すると言い、捨てられるのを一番恐れていた四娘子に対し一番傷つける方法を取ったことを後悔していると話した。
前半生は恨みの中で生きたが、これからは後悔の中で生きると霍不疑は語った。
四娘子は宣皇后の髪を、皇后の父が隠棲していた山に埋めることになっている。
その役割を終えたら遊歴し万物を知りたい、霍不疑もしっかり生きて欲しいと伝えた。
度田令の任務を終えたら北西に戻り国境を守る、自分を大切にししっかり生きる、と霍不疑は四娘子に約束した。
宣皇后の四十九日が過ぎた。
今も四娘子は宣皇后のことを思わずにはいられなかったが、皇后の最期は穏やかで四娘子の心も軽くなっていた。
簫元漪は曲陵候府に戻った四娘子のために好物の点心を作り優しく接した。
これからは優しい母親を演じたいと簫元漪は四娘子に言った。
娘の母になったがのが初めてで改め方も分からなかったと謝罪し、次は生死がかかっていても四娘子を置いて行かず生死を共にすると約束した。
四娘子と簫元漪は手を握り合い微笑みあった。
四娘子は簫元漪の作った点心を持って程老夫人の所に向かった。
程老夫人は、葛氏に唆され四娘子を犠牲にした後悔を胡婆に話していた。
嫁がずとも暮らしに困らないよう自分の財産は全て四娘子に残すと、程老夫人は話していた。
四娘子は道を引き返した。
程老夫人とは仲良くなりたいと思うが、15年間の恨みか近寄ることができなかった。
しかし家族の危機に程老夫人は身を投げうち、徐々に家族になれた。
どう向かい合えばいいだろうかと四娘子は蓮房に相談した。
蓮房は受け入れられないのは当然だと言った。
これからは誰に憎まれ嫌われるかではなく、誰が好きでいてくれて良くしてくれるかを考え生きていきたいと四娘子は語った。
四娘子は出発することを袁善見に伝えた。
袁善見も度田令推進のため外地へ赴任すると伝えた。
袁善見の父は義兄を助けるため部隊を離れ、そのせいで味方は不利となり助けに駆けつけた霍不疑は死にかけた。
皇帝は袁善見の父を膠東に戻し降格させた。
夫婦仲は父親が体を壊したことで良くなっているそうだ。
2人は我々の結婚について案じている、と袁善見は四娘子に話した。
四娘子が断ると、袁善見は三公夫人になり損ねたなと笑顔で言った。
最後は去る姿を見送りたい、霍不疑に譲ることを後悔するかもしれないから振り向かないで欲しいと言う 袁善見の顔を見て、今までのことを思い出した四娘子は 礼をし立ち去った。
袁善見は霍不疑に会い、度田令監督を皇帝に申し出たことを話した。
霍不疑も度田令の任に就くことを話した。
皇帝は峪州に統括を置くよう命じたが帝の残党は一掃しきれていない。
前線で太子に協力するつもりなのだ。
本来程始の役目だったが、霍不疑は肩代わりした。
以前にも霍不疑は程頌を助けたがそれは四娘子の身内だから理解できる、しかし袁氏を助けたのはなぜなのかと袁善見は霍不疑に尋ねた。
情に篤い四娘子は、関心を寄せる者が達者なら安心できるからだと霍不疑は答えた。
情が深い霍不疑は四娘子の愛に値する、最後までより添えるのが霍不疑ならいいと袁善見は話した。
四娘子は少宮と共に宣皇后の遺髪を持ち皇后の故郷に向かっていた。
驊県を通りかかった時、楼縭が食事に招いた。
四娘子は断ったが、驊県の今を見せたいと言われ行くことにした。
楼縭は父母が亡くなり白装束を着ており、県衙内は度田令による反乱の影響で侍衛が少なかった。
霍不疑一行は道中賊に襲われた。
退治し誰の差し金か尋ねると、賊は自害した。
楼縭は楼垚が招いたと言っていたのに、到着してみると楼垚は四娘子が来たことに困惑していた。
楼垚によれば、楼縭には色々あったそうだ。
四娘子は驊県の様子を見て楼垚を褒めたが、楼縭は楼家が落ちぶれたのは踏み台にした人のせいだと暗い顔で言った。
何昭君は、楼犇が道を誤ったからだと楼縭をたしなめた。
宴席では、誰もないのに食事が並べられている席があった。
四娘子が誰の席か尋ねると、楼縭が別の話をして遮った。
突然、身重の何昭君が苦しみだした。
予定日は1月先で産婆は近くにいない。
楼垚は産婆を呼びに行き楼縭は四娘子に手伝いを頼んだ。
梁邱飛は辺りを探索し、驊県侍衛の鎧を着た者と袁家の曲部と思われる者の死体を数十体見つけた。
報告を受けた霍不疑は、急いで驊県に向かった。
楼縭は四娘子と何昭君を家廟に連れて行った。
誰かが修行をしているのだろうと家廟を見て四娘子は思った。
楼縭は突然小刀を取り出し四娘子に襲い掛かって…?
感想
駱済通に続き楼縭まで犯罪者になってしまった後半の展開に驚きました。
一体何があったんだ、楼縭!?
そして四娘子、命を狙われすぎです。2話連続命の危機!美女は生きてるだけで逆恨みされて大変なんですね。よくわかりました。
霍不疑が自分の気持ちを伝え、亡き宣皇后も2人の縁が続いて欲しいと言い、きっと四娘子の気持ちはいつか動くだろうと思っていました。
どんなきっかけがあれば動くだろうと楽しみにしていましたが、四娘子はどうしても心を預けられないと言って霍不疑を受け入れませんでした。
ぐぬぬ、手強い。
手強いなぁ四娘子は。
凌不疑(当時)が24話で四娘子にプロポーズし、四娘子が凌不疑のことを好きだと自覚したのは33話でした。
この間も長かったです。
今、四娘子は霍不疑のことを好きだと自覚しつつも信頼できないといい、霍不疑も四娘子の考えを尊重しました。
四娘子は”男性は陽光で女性は明るい星、両者は共存し天地をなす”という35話に出てきた皇后の言葉を引用し、それに対して霍不疑が世の星河を守るために国境を守ると言ったのはおしゃれでした。
あの場面もタイトル回収場面だったでしょうか。
星漢燦爛の英題は"love like the galaxy"でした。
ついに四娘子は簫元漪と手を取り合いました。
5年の間、四娘子は全く家に帰りませんでした。
よく考えると四娘子は子供の頃やられたことをやり返した形になっていたんですね。
それで簫元漪は、もうどんなことがあっても四娘子を置いて行かないと決意し、四娘子に優しくすると約束しました。
お互いに5年大人になってお互いにお互いの気持ちが分かるようになりました。
本当に良かったです。
程老夫人は、最初の頃は葛氏と一緒に四娘子をいじめていましたが、今は反省し四娘子に自分の全財産を遺すことに決めたそうです。
ドラマを通して程老夫人が守銭奴であることは描かれていました。
そんな程老夫人が四娘子に財産を遺すということで、彼女の反省ぶりが伺われました。
四娘子は15年いじめられていましたから恨みもあり近寄れないとしつつ、牢に入れられた時程老夫人が四娘子に財産を託し調査に行かせたことで家族になれた感じてはいるみたいです。
葛氏によって乱された程家がやっと普通の家族らしくなれるなら喜ばしいですね。
袁善見は四娘子に振られました。
「そなたは三公夫人になり損ねた」という袁善見のセリフ、らしくて好きでした。
笑顔の別れになるのかな、と思っていたら四娘子の姿を見送りたいなどと言い出し、しんみりさせてきました。
5年も待っていたのだから分かっていましたが、あの場面で本当の本当に袁善見は四娘子のことが好きだったんだなと伝わってきました。
霍不疑には志願したといっていましたから、四娘子に振られることは分かっていて、外地に赴任することにしたんでしょうね。
そんな四娘子大好きな袁善見は、霍不疑が自分の父を救った理由を知って、霍不疑の四娘子への愛を思い知らされました。
霍不疑なら四娘子の愛に値すると袁善見は認めました。
四娘子が気に掛ける人は皆守りたいという霍不疑の考え、愛を感じました。
そして楼縭ですよ。
楼垚は四娘子を呼んでいないこと、県衙には侍衛がいなかったこと、都合よく何昭君が腹痛になり楼垚が産婆を呼びに行きいなくなったことなどを考えると、全部楼縭が四娘子を抹●するために仕組んだことなんでしょうね。
楼縭の身に一体何があったんでしょうか。
楼縭は白装束を着いました。
本人が言うには父母が亡くなったからだそうです。
でも楼垚と何昭君は白装束を着ていませんでした。
楼垚が言うには、楼縭には”色々あった”。
亡くなった人がいて、その人のために食事も用意されていましたが、楼縭はそれが誰なのかを四娘子には知られたくないようでした。
楼縭の結婚相手だった人とかでしょうか?
酪漿が出た時に意味深なSEが流れ酪漿が映されましたが、あの中にお腹が痛くなるようなものが入っていたんでしょうか。
楼縭は四娘子が酪漿を飲むのを見守っていましたから、もしかして毒が?
楼縭にあった色々って一体何なんでしょうか。
5年の間に楼縭も結婚していたでしょうから、その関係?
楼犇のことで今も楼縭は楼犇の罪を暴いた人たち(つまり四娘子)を恨んでいるみたいですが。
なんで今更?5年も経っているのに。
たまたま四娘子が驊県を通ることを知って衝動的にやっているんでしょうか?
度田令のために起きた反乱に出向いていった驊県の侍衛や袁善見の連れて行った曲部の遺体が見つかりましたが、あれも楼縭に関係しているんでしょうか?
そうだとすると綿密に計画を立てたうえでの犯行になりますよね。
楼縭は帝の残党とつながってたりするんでしょうか?
一体全体どうなっているの!?何があったの、楼縭!
四娘子の考えを変えられない自分に苛立ちつつも四娘子を尊重し、程始の代わりに平峪州に行くことを決めた霍不疑です。
驊県に異変ありと気づき、驊県に向かいましたから、そこで四娘子を助け今度こそ2人の愛は再燃するのか!?
あと2話しか残っていませんから、霍不疑には頑張ってもらいたいです。
次回のタイトルは「肩を並べる時」。
もしかして!?ついに?
期待できるタイトルではないでしょうか!?
終わってしまうのは悲しいですが、来週がとても楽しみになりました!