12月10日、ついに最終回まで放送&配信開始されたSF超大作「三体」最終回までみてきました。

 

20話までで大体わかってるみたいなことを前回書き、でもきっと ここから どんでん返しがあるだろうから楽しみ!と言っていたのですが、想像した通り色々思っていたことが覆されました。

面白かったです。

 

前回は1話以外はネタバレ無しでオススメ!みたいな感じでしたが、今回はネタバレしつつ感想を書きました。

 

初見で思ったことを忘れたくない、後で読みたい、と思い書き始めたのですが、書いていたらものすごい長い記事になってしまいました。

 

ネタバレしていますのでご視聴がまだの方は、以下は見ないでください!

 

「三体」21話~30話までの各話あらすじ&感想

 

 

まず、21話ですよ!

配信が最初1話~20話までで、21話~30話が焦らされていたのは、単に切りのいい数字だからじゃなかったんだな、と21話を見て思いました。

 

21話は物語の転換点だと思います。

オフ会で潘寒バン・ハンから三体世界が実在するという話がありました。

それだけでも驚きつつなるほどーとなっていたのですが、さらに三体文明が地球を自分たちの新しい故郷にしようとしているということが語られました。

 

私は高次の存在である少数の地球外生命体の力を借りて、潘寒バン・ハンは人類を滅ぼそうとしているのかなと思っていました。

けれど違ったんですね。

潘寒バン・ハンたち降臨派は三体人に地球を明け渡そうとしていたのでした。だから降臨派。

 

「主」という呼び名から相手は1人(エイリアンも1人と数えるのか分かりませんが)だと思っていましたが、1人どころではありませんでした。

「主」という呼び名に騙されました!

 

気付いていた方もいたでしょうが、私は気付いていなかったのでエッとなりました。

別の作品で、高次の存在が迷子になった主人公を助けてくれるという物語をみたことがあり、そういう感じを想像していましたが、むしろ侵略者だと分かり21話でまず驚きました。

 

 

22話

 

三体を出発した艦隊が地球を目指して出発したという話になりました。

地球との距離は4光年。

三体艦隊の速度は光速の1/10と明かされ、40年で地球に着いてしまう!?

(ただし三体ゲーム内では400~500年かかると言われていた。)

 

三体艦隊が40年前に出発していたら最悪だと史強シー・チアンが言いました。

視聴者は”それはない”と分かるのですが、1970年代にはもしかしたら出発していたかもしれず、そうだとすると物語の舞台(2007年)から10年前後で来ちゃうの?もしかして最終回は三体艦隊が来て地球軍と戦いになるの?アベンジャーズ?と見ながら想像を膨らませました(笑)

 

総帥の正体に迫った慕星ムー・シンが殺され、史強シー・チアンが捜査に乗り出しました。

すぐに慕星ムー・シンのレコーダーを見つけたのは頼もしかったです。

慕星ムー・シンにコーヒーをおごると言われて、「コーヒーは嫌いだ」と言った史強シー・チアンが、コーヒーを飲みに行くシーンが泣けました。

 

 

23話

 

葉文潔イエ・ウェンジエの娘である楊冬ヤン・ドンがどうして世を去ることにしたのか、その理由らしきものが明かされました。

 

ETOの集会で潘寒バン・ハンが粛清されました。

20話までしか見ていなかったときは、潘寒バン・ハンがラスボスかな?と思っていましたが、すでに三体艦隊が地球に向かっているというスケールの大きな話になっているため、さほど驚きませんでした。

 

葉文潔イエ・ウェンジエは自分が紅岸で太陽雑音について研究していたことを語りました。

 

 

 

24話

 

研究に行き詰まっていた葉文潔イエ・ウェンジエが、木星に関する論文を読んで、太陽は増幅装置だと突き止めました。

太陽のエネルギーを使えば電波を1億倍にして宇宙に送れる。

 

実験は雷志成レイ・ジーチョンに反対されましたが、葉文潔イエ・ウェンジエは我慢できず実験を行いました。

結局何も起こらず、葉文潔イエ・ウェンジエ楊衛寧ヤン・ウェイニンと結婚。

心穏やかに暮らす中、人類による環境破壊へと葉文潔イエ・ウェンジエの関心は向かっていました。

 

1979年10月21日、葉文潔イエ・ウェンジエは宇宙からの信号を受信。

信号は「応答するな」と言っていました。

 

天才が数式を書いているのを見るのがなぜか好き(もちろん数式の意味は分かりません)なのと、ハラハラする展開に、目が離せない24話でした。

 

 

25話

 

受信した信号は、「応答すれば座標が特定され征服される」という内容でした。

葉文潔イエ・ウェンジエは受信した事実と信号を隠し、”世界征服に手を貸すから来て欲しい”と返信しました。

葉文潔イエ・ウェンジエは倒れ、妊娠が発覚。

 

葉文潔イエ・ウェンジエ汪淼ワン・ミャオのナノ技術を消滅したい理由は、ナノ技術が人類の宇宙進出につながり、三体文明が地球に来るのを阻むことになるかもしれないからだと本人の口から語られました。

 

史強シー・チアン率いる特殊部隊が集会に突入しました。

陳雪チェン・シュエ葉文潔イエ・ウェンジエの姪)が核爆弾を持ち出し、チャン将軍は核爆弾の狙撃を指示。

核爆弾が爆発し葉文潔イエ・ウェンジエは捕らえられました。

史強シー・チアンは5メートルの距離で被爆しました。

 

チャン将軍は葉文潔イエ・ウェンジエの尋問を開始。

その様子は防衛理事会に中継されていました。

 

葉文潔イエ・ウェンジエは1979年10月21日に、雷志成レイ・ジーチョン楊衛寧ヤン・ウェイニンを殺したことを認めました。

雷志成レイ・ジーチョンは三体からのメッセージを読んでおり、葉文潔イエ・ウェンジエが報告しないのは返信するためだと推理し反対しました。

すでに葉文潔イエ・ウェンジエは返信していましたが、雷志成レイ・ジーチョンは気付いておらず、隠し通すために雷志成レイ・ジーチョンの殺害を決意したことを葉文潔イエ・ウェンジエは語りました。

 

史強シー・チアン率いる部隊が次々制圧していくさまがガッコ良くて、最終回アベンジャーズ説が補強された気がしました(笑)

 

それにしても、1979年10月21日という日は、葉文潔イエ・ウェンジエにとってすごい日ですね。

三体世界から受信し、直後に”世界征服を手伝う”というメッセージを送信し、倒れて妊娠が発覚し、夫と上司を亡き者にし、と。

忙しい。

 

普通の人なら一生に1回あるかないか、ということを1日で4つも体験しています。

そりゃあ日付も覚えてますね。

納得しました。

 

 

26話

 

事故を装って雷志成レイ・ジーチョンを殺害しようとするも、楊衛寧ヤン・ウェイニンも来てしまい、チャンスを逃すわけに行かなかった葉文潔イエ・ウェンジエは、2人一緒に谷底に落としました。

2人の事件は事故として処理されました。

 

史強シー・チアンは検査の結果陽性。

しかし汪淼ワン・ミャオには検査結果を隠すことにしました。

 

葉文潔イエ・ウェンジエは子供たちに勉強を教え始め、子供達やその親達に慕われ穏やかに過ごし、楊冬ヤン・ドンを出産しました。

2年後、政治情勢が変わり葉文潔イエ・ウェンジエは大学の教壇に立てることになりました。

 

3枚刃のノコギリで縄を切れば、事故死に見せかけられるという知識を得た26話でした。

ナイフとかで切ってはいけない(事故ではないとバレる)というのは、サスペンス劇場で習ったのですが、その解決法を知らなかったので嬉しかったです。

 

史強シー・チアンの検査結果が実際は何を意味しているのかは分からなかったのですが、でも徐冰冰シュー・ビンビンが泣いていて、それだけで史強シー・チアンは助からないんだということが分かりました。

悲しすぎました。

 

夫を犠牲にする決意しをした葉文潔イエ・ウェンジエの決断力がすごいと思いました。

思えば三体世界からメッセージが来て、それに対する返信もすぐしていましたもんね。

一流の科学者には決断力も必要なんでしょうね。

 

 

27話

 

電波天文観測基地の設計を担当することになった葉文潔イエ・ウェンジエは、候補地を捜しに全国各地を巡り、その中でマイク・エヴァンズに出会いました。

エヴァンズは絶滅危惧種の保護活動をしており、全ての生命は平等であるという思想を持っていました。

 

3年後、エヴァンズから葉文潔イエ・ウェンジエの所に連絡が来ました。

45億ドルの遺産を相続したエヴァンズでしたが、今まで植樹した木の7割が伐採され無力感に襲われ、同時に環境を破壊する人類に憤っていました。

 

葉文潔イエ・ウェンジエは三体世界のことを教えました。

エヴァンズの財力があれば三体からの信号を受信する基地を作ることができます。

 

3年後、葉文潔イエ・ウェンジエはエヴァンズが作った第2の紅岸基地(”審判の日ジャッジメント・デイ号”という名の船)に招かれました。

そこで葉文潔イエ・ウェンジエはエヴァンズが三体からのメッセージを受信したこと、三体艦隊が450年後に到着することを知りました。

エヴァンズは地球三体協会を作りメンバーを集めていました。

葉文潔イエ・ウェンジエはETOの総帥に就任しました。

 

葉文潔イエ・ウェンジエは第3の紅岸基地を作ろうとしましたが、断念しました。

その理由は4年前からエヴァンズと三体艦隊との間で通信手段を変えているらしいということに気づいたからだと語られました。

 

極端な思想と莫大な財産を持つエヴァンズと葉文潔イエ・ウェンジエが出会い、降臨派の暴走が始まったことが語られました。

葉文潔イエ・ウェンジエは総帥ではありますが、三体とのメッセージのやり取りはずっとエヴァンズが行っているということでした。

三体から地球に送られたのはメッセージだけなのか、というチャン将軍の気になる質問で終わった27話。

 

三体艦隊が来るのは450年後だと語られ、最終回アベンジャーズ説が否定されました(笑)。

でも葉文潔イエ・ウェンジエが嘘をついているかもしれない、とはちょっと思いました。

 

 

28話

 

三体艦隊の最高速度は光の速度の1/10だけれど、ずっと最高速度を保つことはできないから450年かかるということ、三体からは2つの水素原子核(陽子)が地球に送られ届いたことが葉文潔イエ・ウェンジエから語られました。

 

この2つの陽子が人類科学を滅ぼしたそうです。

楊冬ヤン・ドンの死は陽子により実験が失敗したことと葉文潔イエ・ウェンジエのPCを覗いてしまったこと、2つの要因によるものだと葉文潔イエ・ウェンジエは語りました。

 

三体からのメッセージを奪取しつつ”審判の日ジャッジメント・デイ号”を攻撃する作戦が防衛理事会で議論されました。

史強シー・チアン汪淼ワン・ミャオのナノテクノロジー”飛刃フライング・ブレード”を使った作戦を提案。

飛刃フライング・ブレード”でエヴァンズの船をスライスするというものです。

 

飛刃フライング・ブレード”でスライスされたとしても三体からのメッセージが入ったHDDは修復可能だということで、史強シー・チアンの案が採用されることになりました。

 

どうやら450年後に三体艦隊が到着するというのは嘘ではなく本当らしいと発覚しました。

丁儀ディン・イー博士の計算でもそうなったので、そうなのでしょう。

 

楊冬ヤン・ドンの死は両方とも葉文潔イエ・ウェンジエのせいと言えます。

葉文潔イエ・ウェンジエは夫だけでなく娘も犠牲にしました。

でも人類すべてを犠牲にすると決めた葉文潔イエ・ウェンジエですから、楊冬ヤン・ドンのことも後悔してないんでしょうか。

 

陽子の話はチンプンカンプンだったのですが、丁儀ディン・イー楊冬ヤン・ドンの婚約者)が4光年の距離から地球に陽子を届けるだけで技術力がヤバいと言っていたことだけは理解できました。

確かにとんでもない正確さですよね。

 

史強シー・チアン汪淼ワン・ミャオが出会った時をリプレイするかのようなやり取りをしていたのがエモかったです。

 

作戦会議で日本語が聞こえてきてびっくりしました。

なんだか声優さんみたいな声のいい俳優さんでしたね(笑)

最後の「あなたは本当に悪魔(デビル)だな」という日本人俳優さんのセリフにちょっと笑ってしまいました(笑)

 

 

29話

 

古筝作戦と名付けられた作戦が実行に移されました。

罪のない人を傷つけることになるのかと汪淼ワン・ミャオは心配しましたが、幸いなことに(?)、エヴァンズの船の乗組員は札付きの悪ばかり。

古筝作戦は成功し、”審判の日ジャッジメント・デイ号”は乗組員共々スライスされました。

 

防衛理事会側は三体のメッセージ28ギガ分を手に入れました。

その中にはETOが作った三体ゲームのデータが入っていました。

汪淼ワン・ミャオ史強シー・チアンはゲームに入り、地球からのメッセージが三体に届き、三体艦隊が地球に向け出発した日を体験しました。

 

ずっと史強シー・チアンに文句ばかり言ってた偉い人が、最後史強シー・チアンに”極上のハバナ”をプレゼントしたのには、ほっこりさせていただきました。

1回目見たときは、「極上のバナナ」だと思っていて(ちょうどバナナが入りそうな大きさの箱でしたよね)、”極上のバナナ持ち歩いてるなんて可愛いところあるな。よっぽどおいしいんだろうな”と思ってました(笑)

本当はバナナではなくハバナで、葉巻ですね。

 

古筝作戦の様子がじっくり描かれ、スライスされる恐怖を味わいました。

あんなの怖すぎです。

作者様はこのシーンを先に思いついて、汪淼ワン・ミャオをナノ物理学者にしたのでしょうか。

この作戦がすごすぎて、作者様すごっとなりました。

 

 

30話

 

ゲームを出た汪淼ワン・ミャオたちは、三体人は冷静で無感覚だろうと話し合いました。

再びゲームに入った汪淼ワン・ミャオたちは、450年後地球の科学力が三体文明に匹敵することを恐れた三体人が地球文明の発展を封じるために、①科学の有害性を広めること(潘寒バン・ハンの使った手法)②超自然的な力で思考体系を瓦解させること、③智子作戦、の3つの作戦を展開したことを知りました。

 

三体人が地球に送った陽子は改造された陽子”智子ソフォン”でした。

智子は知性を持つ最小の人工知能で、地球の物理学研究の実験に混乱をもたらすこととリアルタイムで地球を監視することを命じられていました。

 

”お前たちは虫けらだ”というメッセージが防衛理事会メンバーの網膜に映りました。

汪淼ワン・ミャオ丁儀ディン・イーは絶望し泥酔しました。

葉文潔イエ・ウェンジエは人類に危害を及ぼした罪で無期懲役となりました。

 

史強シー・チアン汪淼ワン・ミャオ丁儀ディン・イーを自分の故郷に連れて行きました。

 

史強シー・チアンの故郷は飛蝗害に悩まされており、バッタが大量に飛びかっていました。

そこで史強シー・チアンは、”三体人と地球人との科学力の差よりもバッタと地球人との科学力の差の方が大きい。人類は文明が始まった時からバッタと戦ってきたのに未だにバッタは絶滅しない。人類を虫けら扱いする三体人は、虫けらは一度も負けたことがないという事実を忘れている。”と2人に懸命に語りました。

 

 

と、智子、あなただったのね!!

全ての黒幕は、あなただったのね…!

 

日本人なら一生に1度は智子さんと関わる機会があるでしょう。

まさか、智子が地球を監視していたとは思いもしませんでした。

 

この物語には、1話から虫がたびたび映るんですよね。

だから、20話までしか見ていなかったときは、虫は潘寒バン・ハンの手下だと思っていて、虫が監視し超常現象に関係しているのだと思っていました。

 

でも、虫が犯人だとすると説明できなことがあって、それは実験結果を実験が終わる前に知ることができた、ということでした。

虫が犯人だとするとそれがおかしいんですよね。

 

最終回、智子が犯人だと知ることができてスッキリしました。

 

スッキリしたのですが、そこで”お前たちは虫けらだ”というメッセージ。

今まで虫が意味ありげに映し出されていたのは、そういう意味だったのかと、虫=人類だったのかとショックを受けました。

 

そこからの、最後の史強シー・チアンの演説ですよ。

虫は負けない。

最高でした。

そしてそれを言っているのが、きっと長くは生きられないだろう史強シー・チアンだっていう所がなんだか泣けました。

 

虫は人間のメタファーだということは変わらないのに、史強シー・チアンのおかげで、ネガティブなメッセージだと思っていたことが、ポジティブに変わりました。

180度虫のイメージが変わりました。

 

主人公は物理学者で、科学すごい、理系カッコイイってなっていた所に、最後言葉の力を思い知らされて、このドラマすごいとなりました。

 

史強シー・チアンカッコ良すぎました!

勇気をもらえる、すごくいい終わり方だと思いました。

 

30話まで見ての感想

 

 

実は私も卒論がちょっとだけ環境に関係していました。

なので卒論を書くために環境関係の本、定番の「沈黙の春」から色々と読みました。

そういった本を読んですぐに思うのが、人類がいないほうが地球にとってはいいよね、ということでした。

なので地球征服を手伝うと返信した葉文潔イエ・ウェンジエやエヴァンズ、降臨派の人達にちょっとシンパシーを感じてしまいました。

 

最終回、アベンジャーズな感じになる?と途中までは思っていましたが、三体艦隊が来るのは450年後ということで、アベンジャーズにはなりませんでした。

でも、450年後に彼らが来ることが分かっていて、そんななか人類はこれ以上科学を発展させることができなくて、という状況はアベンジャーズな展開になるよりもずっと怖いです。

地獄ですね。

 

今は未だずっとずっと先の話ですが、例えば440年後、どうなっているんでしょうか。

三体艦隊の方で科学が進んで、地球到着が早くなる可能性だってありますよね。

 

三体はフィクションですが、実際450年後地球がどうなっているのか、三体艦隊が来なくても人類はヤバい感じになっているのではないか、と2021年のノーベル物理学賞(二酸化炭素の温暖化影響を予測)が話題になった時思ったことを思い出しました。

 

あの時読んだ記事で、このまま温暖化が進めば将来的にはロシアでしか植物は育たなくなるという物があった気がします。(うろおぼえ)

今年の夏は特に暑かったです。

三体艦隊が来なくても、450年後の人類が笑顔で暮らしているかどうかは分からない、と思いました。

 

幸いなことに、ドラマの中とは違い人類の科学力は智子によって成長を抑制されていませんから、きっと現状より良くなると思いたいです。

 

そんなことをしばらく考えてしまうくらい、三体面白かったです。

終わり方、本当に最高でした!