WOWOWオンデマンドで配信中のSF超大作「三体」20話まで見ました。
全30話のうち、20話まで現在配信されており、今日明日にかけて30話(最終回)まで放送&配信されます。
とっても楽しみにしています!
WOWOWの番組紹介ページでは、以下のように紹介されています。
「SF界のノーベル文学賞」ヒューゴー賞をアジア圏作品として初受賞!累計2900万部超えの世界的大ベストセラーとなったSF小説の金字塔作品がついに日本上陸!
↑この文章を見たときは、「SF界のノーベル文学賞」という文字には心惹かれたものの、SFについて行ける気がしなくて、気になるけれど見なくていいかな、と思っていました。
けれど10月に配信開始して以降連日WOWOWオンデマンドの中国ドラマ部門で上位に君臨し続ける「三体」が、どうしても気になってしまい、ある日ポチっと再生ボタンを押しました。
そこからは一瞬で20話見てしまいました(笑)
最後まで配信してないのを知らなくて、20話に「次のエピソード」ボタンがないのに気づいた時には絶望しました。
私のSF知識としては、「インターステラー」を何度も観ているということと、歴代アニメの中で多分「STEINS;GATE」が一番好き、というくらいのめちゃくちゃ浅い知識です。
そんな浅い知識ながらも「三体」を見ていると、「これインターステラーに通じるじゃん!」と思うことや、「これSTEINS;GATEのあのビジュアルイメージに近くない?」なんて思うこともあり、面白かったです。
告白してしまうと、ついて行けない(完全に理解したとは口が裂けても言えない)部分もあるのですが、ついて行けない部分があっても物語を理解するのには支障がない感じだと思います。
「三体」 どんな話?
(※全30話中、1話のネタバレになっています)
2007年夏、北京五輪を控えた中国で楊冬という物理学者が睡眠薬の過剰摂取で亡くなった。
捜査は軍が行うことになった。
近年、科学者の自殺が世界中で相次いでいる。
軍の史強は汪淼という科学者を会議に招聘するため迎えに行った。
史強は上手く汪淼を招聘できなかったが、部下がうまくやり汪淼は会議に参加する約束をした。
汪淼が史強の案内で連れて行かれた場所は機密機構の会議室で、そこには世界中の軍関係者が集まっているようだった。
史強は参加してしばらく経つが、参加者が何者なのかは何も知らないそうだ。
議長席の後ろには”アジア防衛理事会”というロゴが表示されていた。
エリート科学者の相次ぐ自殺について、会議では話し合われていた。
彼らは”人類の物理学は存在しない”と遺書に残し亡くなっていた。
汪淼は楊冬が亡くなったとその場で知り、驚いた。
汪淼は楊冬の姿を写真に収めたことがあった。
会議には楊冬の恋人だった丁儀博士も参加しており、楊冬の遺書を見せてくれた。
遺書には「物理学は存在しない」と書かれていた。
自殺した科学者のほとんどが科学境界という国際的な学術組織と接触していた。
汪淼が呼ばれたのも、汪淼が科学境界と接触したことがあったからだった。
会議が終わった後、汪淼は議長である常将軍から直接呼び出された。
その場には史強もいた。
汪淼は科学境界の申玉菲という物理学者に誘われたこと、議論を聞きに行ったが科学境界の人達は基礎物理が専門だが汪淼は応用物理が専門であるため、誘われたが断ったことを話した。
内部情報を得るため、科学境界に入って欲しいというのが、常将軍から汪淼への願いだった。
多忙で時間がないことを理由に汪淼は断った。
史強は同じ末路をたどるだろうから反対だった、断ってくれてよかったと言った。
汪淼は史強の物言いにカチンときた。
汪淼は史強に会いたくないと言い、史強はまた会いたいと言い2人は別れた。
常将軍は、人類が旧石器時代から現代まで平穏に生きてきたのは幸運な偶然の産物であり、幸運はいつか終わる、幸運は終わったので覚悟が必要だと汪淼に言った。
10か月前、楊冬はとある衝突実験を開始した。
しかしそこで得られるはずのデータを、とある女性が楊冬の恩師に届けた。
実験は始まったばかりで、まだ結果が出る前のはずなのに、である。
実験後楊冬が送って来たデータは女性が届けたものと同じだった。
どうやってこのデータを入手したのか尋ねると、女性は謎めいた言葉を言った。
楊冬の恩師は、亡くなった。
現在。
常将軍は基礎物理学者である丁儀こそ組織に入れるのに最適な人物であると思っていた。
しかし史強は、応用物理学者なのにもかかわらず科学境界が接触した汪淼こそ最適だと主張した。
汪淼は特別な存在のはずだ、と。
科学境界は、汪淼の研究が量産可能であると考え勧誘したようだった。
見どころ
・謎だらけ
物理学者の相次ぐ自殺が世界中で起きているという謎、遺書には物理学は存在しないと書かれている謎、研究結果を研究結果が出る前から知っていたらしい女性の存在、常将軍の言う”幸福な時代は終わり覚悟が必要”とはどういうことなのか、科学境界という怪しげな団体、時々挟まれる古い時代っぽい映像は一体何?など、とにかく謎だらけです。
謎だらけなのですが、一見すると1人の女性が亡くなりその捜査が始まる、みたいな よくある刑事ものっぽい始まり方でもあり、とっつきやすい気がします。
SFとは気負わず見始められる形になっているのではないかなぁと思います。
・ブロマンス要素
汪淼と史強。
正反対の2人は相性が悪いのか、最初からそりが合いません。
汪淼は史強が好きではありません。
そんな風にはじまる2人なのですが、この2人が熱い男同士の友情をはぐくんでいきます。
この展開も良かったです。
・20話まで見て、高まる期待
20話まで見て、もうほとんど謎は解けたくらいに思えています。
だいたいこういう話なのかな、というのは20話まで見れば想像できると思います。
しかし、ここからまだ10話あるわけです。
今、頭の中で考えている「はいはい、こういうことね」という話が残りの10話で覆されるのではないかと、どんでん返しがあるのではないかと、期待せざるを得ません。
どうなるか分かりませんが、残り10話を見るのがとっても楽しみです。
どんな方におススメ?
気になっている方は、SFというジャンルに囚われず見て頂きたいです!
30話と中国ドラマにしてはかなり短めだと思うので、普段中国ドラマを見ている方ならさっくりみられるのではないかと思います(思うだけ)。