星漢燦爛(せいかんさんらん)#47 歯形の誓い あらすじ

 

 

 

凌不疑リン・ブーイー彭坤ボン・クンに拷問を加えようとするのを袁善見ユエン・シャンジエンが止めた。

そして廷尉府ていいふに連れて帰ると宣言した。

袁善見ユエン・シャンジエンは、程少商チョン・シャオシャン四娘子しじょうし)との成婚が近いのだから朝堂で口実を与えないよう身を慎めと助言し、妻に迷惑をかけることばかりするなら自分が取って代わると脅した。

 

左御史中丞ズオぎょしちゅうじょうは、凌不疑リン・ブーイー彭坤ボン・クンを拷問したことを皇帝に訴えていた。

三皇子と四娘子しじょうし凌不疑リン・ブーイーを庇い、太子は左御史中丞ズオぎょしちゅうじょうを立てつつ凌不疑リン・ブーイーの行動にも理解を示した。

 

そこに凌不疑リン・ブーイーが到着した。

左御史中丞ズオぎょしちゅうじょうは、身柄を廷尉府ていいふから奪ったことも付け加え、凌不疑リン・ブーイーを非難した。

 

四娘子しじょうし彭坤ボン・クンが孤城の件に関わっているからであると反論した。

皇帝は詳しく話すよう四娘子しじょうしを促した。

 

小越しょうユエ侯が捕らえられたことで、彭坤ボン・クンが浮上した。

しかし当時副将にすぎなかった彭坤ボン・クンが黒幕のはずはない。首謀者が他にいるはずだ。

王姈ワン・リンによれば彭坤ボン・クンは都の者と往来があった。

その人物こそ孤城の黒幕で、凌不疑リン・ブーイーは黒幕を炙り出すため彭坤ボン・クンの身柄を移したのだ、と四娘子しじょうしは語った。

 

凌益リン・イーは、孤城の件に深く関係する凌不疑リン・ブーイーは尚更関与すべきではないと異議を唱えた。

凌不疑リン・ブーイーは魂を慰めるため、自分が審理すべきだと主張した。

皇帝は凌不疑リン・ブーイー廷尉府ていいふとの合同捜査を許可し、三皇子には凌不疑リン・ブーイーに拷問させないよう監督を命じた。

 

妻子を助けるなら、王姈ワン・リン彭坤ボン・クンを説得すると四娘子しじょうしが言うと、皇帝は彭坤ボン・クンが自供すれば王姈ワン・リンとお腹の子は助けると約束した。

 

散会となってから、凌不疑リン・ブーイー王姈ワン・リンが何を言ったのか四娘子しじょうしに尋ねた。

四娘子しじょうしは、小越しょうユエ侯を泳がせていたのか、と尋ねた。

 

小越しょうユエ侯が梁遐リャン・シアと結託し太子が疑われたのも、文修ぶんしゅう君が貨幣鋳造に関与したのも、五公主の件を広めたのも小越しょうユエ侯に東宮を攻撃させるためか、と。

四娘子しじょうしは、凌不疑リン・ブーイーは自分のために文修ぶんしゅう君や五公主に復讐してくれたのだと思っていた。都でもそう噂になっている。

しかし別の目的があったのか、と。

 

凌不疑リン・ブーイーは無能な者を重用し続ける太子の名品を保つために雑草を抜いたのだ、四娘子しじょうしへの行動は全て真心からだと話した。

 

四娘子しじょうしは、結婚する相手がどんな人なのかを知りたい、何か隠していないか、と尋ねた。

凌不疑リン・ブーイーは何か言おうとしたが、太子に呼ばれ行ってしまった。

 

太子は、凌益リン・イーに頼まれ親子で昼餉を共にできるよう手配していた。

凌不疑リン・ブーイーは、なぜ彭坤ボン・クンの審理を引き延ばそうとするのか、偽善に付き合う暇はないと言って立ち去った。

 

王姈ワン・リン彭坤ボン・クンに会いに行くと、彭坤ボン・クンはすでに息を引き取っていた。

検視の結果、喘息の発作によるものだと判断された。

「お前だな」と言って、凌不疑リン・ブーイー凌益リン・イーの胸ぐらをつかんだが、太子に止められた。

 

絶望した凌不疑リン・ブーイーを、四娘子しじょうしは慰めた。

”何もできなかった”

”全身血まみれの彼らがなぜ敵を討たないと訴える”

”もう方法はない”

と、凌不疑リン・ブーイーは辛い胸の内を語った。

 

いつでも味方だと四娘子しじょうしが言うと、凌不疑リン・ブーイーは自分の名を告白しようとした。

しかしそこに、霍君華フオ・ジュンホワが危篤だという報告が届いた。

 

四娘子しじょうし凌不疑リン・ブーイーが駆けつけた時、霍君華フオ・ジュンホワのそばには崔祐ツイ・ヨウが付いていた。

霍君華フオ・ジュンホワは、崔祐ツイ・ヨウに嫁ぐべきだったと語ると、凌不疑リン・ブーイーを呼び寄せた。

渾身の力で半身を起こした霍君華フオ・ジュンホワは、「忘れてはならない”我らの仇”を」と言った。

凌不疑リン・ブーイーは必ず仇を打つと約束した。

 

霍君華フオ・ジュンホワは、阿狸アーリーの名を呼びながら亡くなった。

 

凌不疑リン・ブーイーは、自分が驚天動地の挙に出ても心変わりしないか、と四娘子しじょうしに尋ねた。

四娘子しじょうしフオ家の人々の霊廟にある、霍君華フオ・ジュンホワの棺の前で 決して裏切らない、凌不疑リン・ブーイーが離れない限り諦めないと誓った。

そしてお互いの腕を噛み誓いを強固なものとした。

 

四娘子しじょうしは何か話はないか尋ねたが、凌不疑リン・ブーイーは何もないと答えた。

 

7日後に凌益リン・イー生辰せいしんがある。

凌益リン・イー淳于チュンユー氏は霍君華フオ・ジュンホワが亡くなったことを知らずに、宴に招待しようとやって来た。

霍君華フオ・ジュンホワのことを知り、宴を中止するという凌益リン・イーに、凌不疑リン・ブーイーは自分も行くから中止にせずともよい、と言い…?

 

 

感想

 

沸騰した油で拷問しようとする凌不疑リン・ブーイーを止めたのは、袁善見ユエン・シャンジエンでした。

四娘子しじょうしに迷惑ばかりかけるなら自分が取って代わる、という脅し文句。

乙女は好きですよねー。

 

そういえば、袁善見ユエン・シャンジエンの結婚はどうなったのでしょうか。

たしか、婚約者の方は河南蔡かなんツァイ氏の娘さん。(42話参照)

婚約者の立場になれば、もう婚約してるのに、こんなセリフを言う婚約相手は嫌ですが…。

 

勝手に廷尉府ていいふから彭坤ボン・クンの身柄を移し審理していた凌不疑リン・ブーイーですが、四娘子しじょうし彭坤ボン・クンと孤城の関係を話したことで、皇帝は彭坤ボン・クン凌不疑リン・ブーイーが調べることを許可しました。

それなのに、それなのに彭坤ボン・クンは死んでしまいました。

 

検視の結果は喘息の発作とのことですが、凌不疑リン・ブーイー凌益リン・イーがやったと疑っています。

凌益リン・イーが太子に頼んでまで凌不疑リン・ブーイーを宮中に留めたのも、時間稼ぎのため?なんて思ってしまいますが、どうなんでしょうか。

 

前回の終わり、王姈ワン・リン凌不疑リン・ブーイーの裏の顔を四娘子しじょうしに話したと思われます。

実際にどんなことが話されたのかは分かりませんが、四娘子しじょうし王姈ワン・リンから話を聞いて、凌不疑リン・ブーイーが太子や皇后に心労や迷惑をかけることになると分かっているにも関わらず小越しょうユエ侯を泳がせていたことを知ったようです。

 

凌不疑リン・ブーイー小越しょうユエ侯を泳がせていたことは、視聴者は知っていましたが、四娘子しじょうしのためにとしていたことも小越しょうユエ侯を煽るためだったということは知りませんでした。

なので驚きました。

 

四娘子しじょうしが五公主たちに池に落とされた仕返しに、凌不疑リン・ブーイーは娘たちの親に仕返しをし、五公主の幕僚は始末されました。

五公主は情夫を囲っていたという噂が広まりました。

五公主の婚約者は小越しょうユエ侯の息子だったので、小越しょうユエ侯は面目を失いました。

 

すると小越しょうユエ侯は梁遐リャン・シアに接近し、太子を巻き込む殺人事件が起きました。

ユエ妃側(三皇子側ともいう)筆頭である自分の面目がつぶれてしまったので、太子の面目を潰そうという作戦だったんですね。あれは。

凌不疑リン・ブーイー四娘子しじょうしが解決しましたが、この事件で皇后は胸を痛めました。

 

自分のためだと思っていたことも小越しょうユエ侯をあおるためだったし、凌不疑リン・ブーイーは目的のために太子や皇后に迷惑をかけることも厭わないと知り、四娘子は内心穏やかではありません。

それでも凌不疑リン・ブーイーを好きな気持ちは変わらないということは伝わってきました。

 

凌不疑リン・ブーイーは、多分今回2回、四娘子しじょうしに自分の本当の名前を言おうとしたと思われます。

それに霍君華フオ・ジュンホワの最期を見ても、やっぱり凌不疑リン・ブーイーは本当は霍無傷フオ・ウーシャンなのだと思いました。

 

霍君華フオ・ジュンホワは復讐の話をするために凌不疑リン・ブーイーを呼び寄せ、抱きつけるほど近い距離にいました。

それなのに、凌不疑リン・ブーイーに触れることもせず横になり、すぐそばに凌不疑がいるのにどこか遠くを見ながら「阿狸アーリー」と凌不疑リン・ブーイーの幼名を呼びながら亡くなりました。

凌不疑リン・ブーイーが本物の凌不疑リン・ブーイーならば、あまりにも不自然だと思いました。

 

それに、”目を閉じると全身血まみれの彼らがなぜ仇を討たないと責め続ける”という凌不疑リン・ブーイーのセリフからも、孤城の人達は単なる母方の親戚ではない、という感じを受けました。

 

そういえば、今回のタイトルが「歯形の誓い」ということで、歯形で凌不疑リン・ブーイーが本物か偽物か分かるのかな?なんて想像していましたが、全く違っていました。

そのことで驚くと同時に、何年も前に点としてあった記憶が今回のことで線として繋がりました。

ので、ドラマとは離れるのですがそのことを話していいですか?

 

 

ードラマと離れた話してるので飛ばしてくださいー

 

大学生の時、クラスの男子で中国人の女性と付き合っている人がいました。

その人は頻繁に首筋に歯形を付けていまして、クラスではちょっとした話題を集めていました。

そのうち皆、彼に歯形がついている事には慣れつつ、彼女さん、激しいんだね、的な感じで生暖かく見守っていました。

そんなことがあってからの、今回のエピソードです。

 

もしかして、中国では誓いをするときに歯形を付けるという風習(?)があるのでしょうか?

彼の首筋の歯形も、そういうあれの一環ではなく、神聖なものだった?

ちょろっとネットで調べただけでは何も情報が出てこなかったのですが、そんなこんながあったので、今回の歯型のシーンは「痛そう」と思いつつも、「あー、あれはそういう?」という謎の納得感もありました。

 

ー関係ない話終わりですーー

 

凌不疑リン・ブーイーは、自分の本当の素性を2回四娘子しじょうしに告白しようとしました。

けれど毎回邪魔が入ってしまいました。

 

霍君華フオ・ジュンホワが亡くなり、2人は歯形の誓いをしました。

その後四娘子しじょうしが尋ねると、凌不疑リン・ブーイーは”話すことは何もない”と答えました。

 

あれは、一体なぜ?

なぜ誓いをしたら話すのをやめてしまったのでしょうか?

 

あの時、凌不疑リン・ブーイーの頭に浮かんでいたのは、四娘子しじょうしが家族が傷つけられたら千倍返しする、と言っていたシーンと、何があっても凌不疑リン・ブーイーの味方だと四娘子が言っているシーンでした。

 

自分が霍無傷フオ・ウーシャンだと言わなくても、四娘子は味方だと信じてるから、言う必要がないと思った?

 

ちょっと引っかかっているのは、「いつか私が驚天動地の挙に出ても私への心は変わらぬか?」という凌不疑のセリフです。

驚天動地の挙って何!?

 

今のところ、皆が凌不疑リン・ブーイーの父親だと思っている凌益リン・イーを黒幕として捕らえることだと思っているのですが、そのことではないのでしょうか?

もっと驚天動地なこと!?

 

もしも自分の計画が上手くいかず、凌不疑リン・ブーイーが世を去ることになった時、四娘子しじょうし凌不疑リン・ブーイーのために復讐の鬼になることを避けるために、本当のことを言わなかったのでしょうか?

 

四娘子しじょうしに自分のような苦しみを味わわせないため?

自分が本当は霍無傷フオ・ウーシャンだということを隠しておけば、最後の最後に「四娘子しじょうしのことは利用してただけだ、本当の名は霍無傷フオ・ウーシャン。復讐のために生きた男だ。お前のことなど少しも愛していない」などと言って、四娘子しじょうしを解放しようとでも思っているんでしょうか?

自分の本当の名前を、四娘子しじょうしを解放するための切り札にしようとしている?

 

分かりません。

けれど予想できることはあります。

まず、次回のタイトルは「宿願、ここに果たせり」です。

誰かの宿願が果たされます。

宿願を持っている人と言えば、凌不疑リン・ブーイーです。

 

そして、今回の最後、凌益リン・イーが宴へ招待しました。

いつもなら行くなどと言わない凌不疑リン・ブーイーが、「母の礼品を携え行く」と言いました。

「母の礼品」が凌益リン・イーが孤城の黒幕である証拠だったりして!?

 

宴の場で凌益リン・イーを追い詰めるんじゃないかな、と今の所思っています。

答え合わせしてきます!

 

 

星漢燦爛のDVD-BOXの発売日が決まったそうです。

これで、WOWOW勢以外の方からも星漢燦爛大好き勢が生まれると思うと、胸が熱くなります。

 

DVD-BOX1(第1話~第14話まで)が2024年2月2日発売。

(すでにベストセラーになっていました。今からばっちり予約してる!?早い!)

 

 

 

 

DVD-BOX2(第15話~第28話)が2024年3月3日発売。

 

 

 

 

DVD-BOX3(第29話~第42話)が2024年4月3日発売。

 

 

 

 

DVD-BOX4(第43話~第56話)が2024年5月10日発売。