蒼蘭訣(そうらんけつ)~エターナル・ラブ~ #35  あらすじ

 

 

 

容昊ようこう仙君は罪のない人々を襲い、祟気すいきにして赤地女子せきちじょしの命を保つのに使っていた。

祟気すいきを受け入れ正気を取り戻した赤地女子せきちじょしは、自分のしたことの恐ろしさに気付き倒れた。

 

普通祟気すいきに侵された者が残虐になるのは一時的だが、赤地女子せきちじょしは苦しみ祟気すいきを求め続けている。

容昊ようこう仙君は太歳たいさいに文句を言った。

 

赤地女子せきちじょしは3万年間祟気すいきを吸った。

元神げんしんはやがて祟気すいきに乗っ取られ怪物になる。

しかし太歳たいさい赤地女子せきちじょしの体を乗っ取り元神同士が融合すれば、もとの赤地女子せきちじょしに戻ると太歳たいさいは語った。

容昊ようこう仙君は信じなかったが、他に道がなく太歳たいさいに従った。

 

自分を殺すよう赤地女子せきちじょし容昊ようこう仙君に頼んだ。容昊ようこう仙君は、太歳たいさいの元神と赤地女子せきちじょしの元神を融合させることを告げた。赤地女子せきちじょしは反対した。容昊ようこう仙君は、生まれながらの神仙である赤地女子せきちじょしには、生かしたいという願いを理解できないのだと言った。すると赤地女子せきちじょしは過去のことを語った。

 

赤地女子せきちじょしは人間の子供だった容昊ようこう仙君の亡骸を水雲天すいうんてんに連れ帰り、司命しめいに蘇らせる方法を尋ねた。

司命しめいは生き返らせれば厄災が伴うと伝えたが、赤地女子せきちじょしはそれを承知で容昊ようこう仙君を生き返らせた。

赤地女子せきちじょしが自分のために俗心を抱いたと知った容昊ようこう仙君は、赤地女子せきちじょしを殺し自害した。

 

 

小蘭花しょうらんかは、小蘭花しょうらんかだったときのことも覚えていると長珩ちょうこう仙君に告白した。

それでも長珩ちょうこう仙君と結婚するのは、東君とうくんの一族と息蘭しょくらん族の婚姻だけが霊力を高める道で、太歳たいさいを滅ぼすにはこの方法しかないからだ。

 

小蘭花しょうらんかの話を聞いた長珩ちょうこう仙君は、全てが終わったら小蘭花しょうらんかは死ぬ、だから知らないふりをして東方青蒼とうほうせいそうを傷つけないようにしているのだと気付いた。

小蘭花しょうらんかはそれを認めた。

長珩ちょうこう仙君は命を捨てることを手助けするなんてできないと言ったが、小蘭花しょうらんかは手伝うよう命じた。

 

小蘭花しょうらんか東方青蒼とうほうせいそうと共に容昊ようこう仙君と赤地女子せきちじょしの墓参りをした長珩ちょうこう仙君は、太歳たいさいが次に狙うのは東方青蒼とうほうせいそうだろうと小蘭花しょうらんかに伝えた。

 

長珩ちょうこう仙君と小蘭花しょうらんかの婚儀の前日、東方青蒼とうほうせいそう小蘭花しょうらんか相思そうし橋に連れ出し、一緒に同心どうしん錠をかけて欲しいと頼んだ。

断られた東方青蒼とうほうせいそうは、どれほど小蘭花しょうらんかを愛しているか語った。

1人で同心どうしん錠をかけた東方青蒼とうほうせいそうは、骨蘭こつらんを外すために騙し傷つけたのに、なぜ最後まで愛し続けたのかと言って泣いた。

 

小蘭花しょうらんかは婚姻を祝福した東方青蒼とうほうせいそうを呼び止めると、東方青蒼とうほうせいそうの口角に指をあて引き上げた。

小蘭花しょうらんかだ”と思った東方青蒼とうほうせいそうは「お前なのか?お前は誰だ?」と尋ねたが、小蘭花しょうらんかは何も言わず行ってしまった。

 

東方青蒼とうほうせいそう司命しめいから渡された命簿めいぼを見て、小蘭花しょうらんか太歳たいさいを道連れに死ぬつもりだと知った。

東方青蒼とうほうせいそうは命簿を渡された時、「最後の最後にあの子の運命を変えられるのはあなたよ」と言われていた。

小蘭花しょうらんかのために運命を変えると東方青蒼とうほうせいそうは誓った。

 

婚儀の日、東方青蒼とうほうせいそう小蘭花しょうらんかに口づけすると消え、鎧に身を包んだ。

小蘭花しょうらんか長珩ちょうこう仙君の婚儀が始まった…。

 

 

 

 

感想

 

次回が最終回ということで、驚きの展開でした。

 

容昊ようこう仙君は赤地女子せきちじょしと一緒に世を去りました。

赤地女子せきちじょしを蘇らせるために何でもしていた容昊ようこう仙君が、赤地女子せきちじょしを葬るなんて意外でした。自分も師匠の後を追ったのは想像通りでした。

 

赤地女子せきちじょしは、雲夢澤うんむたくで見つけた天涯孤独の子供が亡くなると、亡骸を雲夢澤うんむたくに持って帰り司命しめいによみがえらせる方法を尋ねました。

蘇らせれば厄災を伴うと言われたけれど、赤地女子せきちじょしの意思は変わらず子供を蘇らせました。

 

赤地女子せきちじょしは転生するたびに愛する者のために死んだと知った時(26話)、それならば3万年前げつ族兵を封印するために自分の元神を犠牲にしたのも愛する人のためなんじゃないかと思いました。

 

そんな思いを抱いて今回のドラマを見ると、赤地女子せきちじょしが自分の元神を犠牲にしたのは、あの大戦が容昊ようこう仙君を蘇らせたことに伴う厄災だと思ったからではないかと考えてしまいました。

容昊ようこう仙君を生き返らせた代償を払うために、赤地女子せきちじょしはあの場で自分の元神を犠牲にしたのかなぁなんて。

 

そして容昊ようこう仙君が赤地女子せきちじょしを生き返らせると決意したことで、太歳たいさいに利用されることになってしまいました。こっちでも厄災が伴いました。

赤地女子せきちじょしは生き返ったものの、それは太歳たいさいの器となるために生き返ったようなもので、容昊ようこう仙君はこれまでもこれからも祟気すいきを作り続けなければならない。

 

一度は太歳たいさいの器としてでも赤地女子せきちじょしを生かそうとした容昊ようこう仙君ですが、赤地女子せきちじょしが自分のために俗心を抱いたと知ると、赤地女子せきちじょしと共に世を去りました。

 

これはどういう精神状態なのか、私にはちょっと難しいです。

 

どん底の状態の容昊ようこう仙君を救ってくれたのは、清く美しい神様で、容昊ようこう仙君の世界は赤地女子せきちじょしだけになった。

それなのに、赤地女子せきちじょしは死んでしまって、容昊ようこう仙君は絶対に生き返らせようと決意した。

 

生き返った赤地女子せきちじょしは自分を殺してくれという。

容昊ようこう仙君は拒絶したけれど、赤地女子せきちじょしが自分を蘇らせたいという俗心を抱いたのだと知ると喜び、共に亡くなった。

 

これは、ただただ神様のように(神様だけど)崇め全ての愛を捧げ続けていた相手が、自分に俗な愛を向けていてくれたと知って、それで満願成就して…みたいな感じですか?

や、これは分からない。

分かる人教えてください。

病んでる人の心境、難しすぎる。

 

そして小蘭花しょうらんか小蘭花しょうらんかとしての記憶もあるということが判明しました。

小蘭花しょうらんかが知らないフリをするのは、太歳たいさいを道連れにして死ぬつもりだからで、長珩ちょうこう仙君と結婚するのは、太歳たいさいに対抗しうる霊力を得るため。

 

「私は民を愛し、1人を愛する」

という小蘭花しょうらんかのセリフ、長珩ちょうこう仙君にとっては残酷なセリフだったと思いますが、でもカッコよかったです。

 

相思そうし橋に小蘭花しょうらんかを連れ出し、小蘭花しょうらんかへの愛を語りながら涙を流す魔王様。

あの姿を見せられた小蘭花しょうらんかは、魔王様を笑顔にさせるためのピースサインで魔王様の口角を引き上げでしまいました。

魔王様は小蘭花しょうらんか息山神女しょくさんしんにょの中にいることに気づき、命簿を確認。

小蘭花しょうらんか太歳たいさいを道連れにしようとしていることを知りました。

 

司命しめいから小蘭花しょうらんかの運命を変えられるのはあなただけと言われた魔王様は、小蘭花しょうらんかを救うために鎧を身にまといました。

 

その前に小蘭花しょうらんかの唇を堪能しに行った、あの不意打ちの行動にはびっくりドッキリさせられましたが、でも魔王様の中では最後のキスのつもりだったのかな、と思うとなんだか泣けてきます。

 

太歳たいさいに器として狙われている魔王様。

太歳たいさいと一緒に死のうとしている小蘭花しょうらんか

小蘭花しょうらんかの運命を変えるために戦いに行く魔王様。

 

最終回、実は我慢できなくなってリアルタイムで見てしまいました。

もう1回見てきます!