蒼蘭訣(そうらんけつ)~エターナル・ラブ~ #36(最終回) あらすじ
東方青蒼は砕霊淵に行き、太歳に会った。
太歳は、体と元神(神仙の命の精髄)を渡せば望みをかなえると東方青蒼に言った。
東方青蒼は、従うフリをして、太歳を心の世界に閉じ込めた。
小蘭花は、東方青蒼の心の世界にある七情の木に かつて力を与えた。
自分の力と小蘭花の力があれば、太歳を閉じ込めることができる。
太歳は言葉巧みに東方青蒼を唆そうとしたが、東方青蒼は動じなかった。
しかし小蘭花に忘れられてもいいのかと言われ、東方青蒼の心はわずかに揺らいだ。
その隙をついて、太歳は東方青蒼の中に入り込んだ。
東方青蒼の首には黒い模様が浮かび上がり、髪は白くなった。
長珩仙君と小蘭花の婚儀が終わった。
その時、空が暗くなった。
小蘭花は太歳が体を手に入れ砕霊淵にいると悟った。
小蘭花は水雲天の軍勢と共に砕霊淵に向かった。
初代息山神女は、太歳と共に太古の祟気も封印した。
しかし東方青蒼の体を得た太歳が封印を破ったことで、太古の祟気も解き放たれた。
このままでは三界が災いに見舞われる。
水雲天の軍勢は力を合わせて太歳と融合した東方青蒼に力を放った。
小蘭花は東方青蒼に近づこうとしたが、東方青蒼から放たれる力が強すぎて、なかなか近くに行けない。
水雲天の軍勢もおされ始めた。
その時、月族の軍勢が到着し加勢した。
小蘭花が東方青蒼に口付けすると、東方青蒼の中から太歳が追い出された。
東方青蒼は琉璃火を身にまとっていた。
琉璃火は太古に失われた慈悲の火で、七情や八苦の試練を経ても愛と慈しみの心を失わなかった者だけが操れる。
東方青蒼は小蘭花を心の世界に招き入れ、自分を殺すよう言った。
東方青蒼の元神と太歳の元神は融合しているので、東方青蒼を殺せば太歳も死ぬ。
小蘭花は拒んだが、東方青蒼の意識は再び太歳に乗っ取られそうになった。
小蘭花は意を決して力を放ち、最後に東方青蒼に口付けした。
2人は琉璃火に包まれた。
小蘭花は引き止めたが、東方青蒼は小蘭花から離れて行った。
東方青蒼と入れ違いに三日月形のものが飛んできた。
小蘭花はそれを受け取った。
世界を覆っていた太古の祟気は消え去った。
小蘭花は愛の軌跡を信じ続けた。
500年後。
長珩仙君は雲夢澤で簫潤と名乗り気ままに旅をする生活をしていた。
そこに丹音が訪ねてきて、戦神になるという夢を語った。
丹音は曲水だった頃のように、性別を超えた兄弟分になりたいと話し、長珩仙君は受け入れた。
巽風は東方青蒼の帰りを待ちながら月尊として蒼鹽海を治めていた。
結黎は孤児の面倒を見ていた。
「これからは公明正大になりなさい」と子供たちに諭す結黎の側には、觴闕がいた。
戻って来た東方青蒼は、小蘭花の唇に口づけた。
小蘭花の瞳は喜びで濡れていた。
感想
ついに最終回!
4月6日の深夜から始まったのでほぼ4か月。
お疲れ様でしたー。
隠そう隠そうとしていましたが、最後なので告白してしまうと私はこのドラマが大好きで、多分1話を見た時からかなり好きで、なので感想を書くのが大変でした。
ちょっと気を抜くと気持ち悪い感じになってしまい、それを修正するのが大変でした(大笑)
修正後なのに気持ち悪いんだが…と思った方、本当に申し訳ありません!
私は多分、悲しくて泣くのではなく、感動して、心にジーンときて泣く、みたいな作品が好きです。
そしてこのドラマでは、心がジーンとして泣く、ということを何回も経験しました。
1話はコメディとして面白く”好きだ”と思ったはずなのですが、気がついたら途中から毎話泣いていました(笑)
いやー、いいドラマでした。
WOWOWメンバーズオンデマンドの方では、「90日以内に配信終了の予定はありません」となっているので、まだまだ見ることができます。
何度でも見てください。
もしも、まだこのドラマを見たことがないのに ここに迷い込んだ方がいらっしゃったら、とりあえず1話を見てください。
1話を最後まで見ても、面白くないと思った方は多分見なくて大丈夫!
面白いと思った方は、きっと最後まで面白く見られるんじゃないかなぁと思います。
…ではでは、最終回を振り返りたいと思います。
小蘭花が太歳を道連れにして逝くつもりだと知った東方青蒼は、太歳を自分の心の世界に閉じ込めました。
小蘭花が魔王様の七情の木に触れたことや、ここに何度も来たことがあることで、魔王様の心の世界には小蘭花の力が宿っており、2人の力を合わせれば太歳を閉じ込められると魔王様は考えたのです。
蒼鹽海のことや、小蘭花と長珩仙君のことを持ち出されても大丈夫だった魔王様ですが、小蘭花に存在を忘れられると言われて動揺してしまいました。
その結果、太歳に身体を乗っ取られることに。
魔王様と太歳の元神は融合してしまいました。
魔王様の体をゲットした太歳は、砕霊淵の封印を解き、一緒に封印されていた太古の祟気も解放されました。世界は闇に包まれました。
息山神女の力で、すぐに何があったか悟った小蘭花は、水雲天の全兵力と共に砕霊淵に向かいました。
途中、月族兵も応援に駆け付け、水雲天と蒼鹽海が力を合わせて太歳に対峙。小蘭花は無事に魔王様の所にたどり着き、口づけすることができました。
口付けを受けた魔王様は琉璃火に包まれていました。太古に失われた慈悲の火ということで、どんな試練にも耐え それでも愛と慈しみの心を失わなかった者だけが操れる火だそうです。
魔王様は七情と愛を失う苦しみに耐え、業火を手に入れましたが、七情の木が完全回復してしまったことで業火が使えなくなってしまいました。
けれどさらに八苦をも耐えてなお愛と慈しみの心を失わなかったことで、琉璃火を手に入れました。
八苦って何?と思い調べてみました。
すると八苦は、生・老・病・死に愛別離苦(愛する人と生き別れる苦)、怨憎会苦(恨み憎む人と会う苦)、求不得苦(求める者が得られない苦)、五陰盛苦(自分自身が生きてるだけで苦しみが湧き上がってくる苦)を加えた8つの苦しみだそうです。
魔王様は確かに父親や小蘭花と別れる愛別離苦を経験しました。
怨憎会苦は、小蘭花に父親の本当の心を教えてもらうまでは、魔王様は父親のことを恨んでいましたから、怨憎会苦も経験済みと言えるでしょうか。
求不得苦は、父親の愛を得られない苦しみや小蘭花を得られない苦しみで経験済み。
五陰盛苦は、人は生きてるだけで苦痛や苦悩を伴い毎日が修行だということらしいので、生きてれば経験済みということのようです。
生老病死については、「老」がまず”?”でした。
魔王様って老いてたっけ?という。
でもよくよく考えたら3万歳以上なわけで、人間基準だとかなり老いているといえなくもないのかもしれません(?)
そして「死」の試練を経たということが一番の謎でした。
これは、魔王様が太歳と融合したことで、半分死んだ感じなのでOKになったんでしょうか?
小蘭花の死を経験したからかなぁと最初は思いましたが、調べたら「生老病死」で語られているのは”人生において免れることができないこと”らしいので、本人についてのことっぽいです。
とにもかくにも、失われた慈悲の火をゲットした魔王様。
これですべて解決か!?と思ったら、そうではありませんでした。
太歳は一時的に魔王様の体を操るのをやめただけで、魔王様が自我を保っていられる時間は短い。
魔王様は心の世界に小蘭花を招き入れ、自分と共に太歳を滅ぼすよう言いました。
拒みつつも、最終的に魔王様と共に太歳を滅ぼした小蘭花。
行ってしまう魔王様の方から、三日月形のペンダントトップのようなものが飛んできました。
あれは、魔王様の元神のかけら?
小蘭花は奇跡を信じて待ち続けました。
そして500年後。
丹音は戦神になることを決意し、遊歴中の長珩仙君に、兄弟分になりたいと言いに行きました。
巽風は魔王様を待ちながら月尊役を頑張っている。
結黎は孤児の面倒を見ているようです。
觴闕は巽風の補助をしつつも、結黎を手伝っている様子!?
結黎が「公明正大になりなさい」なんて言うくらいですから、相当觴闕から影響を受けていますよね。
そして、觴闕にとって結黎のいる場所が帰る場所になっている様子でした。
前回謎だと思った、容昊仙君が赤地女子と共に逝った件について、ドラマの中では2人のお墓を背景に小蘭花が「過ちを犯し道を誤った者を、愛は最後に奈落に落ちる前に目覚めさせる」と語っていました。
なので赤地女子の愛によって、容昊仙君は正しい道に戻ることができた、ということなのかもしれません。
最後は魔王様が帰ってきてキスしてハッピーエンド!
魔王様が帰ってこれたのは、琉璃火というスペシャルなパワーを手に入れていたことと、小蘭花が力を贈り続けていたから!?
わー良かったねーと拍手をしながら見てました。
最終回が1話とも たくさんリンクしていて、そんなところもすごく粋だなぁと思いました。
とにもかくにも、蒼蘭訣、面白かったです!
-----2023年11月15日追記----
「蒼蘭訣(そうらんけつ)~エターナル・ラブ」ついに、DVDの発売決定だそうです!
BOX1は2024年2月2日発売予定。
BOX2は2024年3月6日発売予定。
BOX3は2024年4月3日発売予定。
これで、蒼蘭訣大好き勢の方がさらに増えてくれたらいいなぁ。
と思ってます(笑)