蒼蘭訣(そうらんけつ)~エターナル・ラブ~ #32 あらすじ

 

 

 

東方青蒼とうほうせいそう元神げんしんの力で作り上げた夢の世界にいた。

このままでは元神げんしんはくだけ、心身共に灰になる。

觴闕しょうけつ巽風そんほうと南北の幽王は東方青蒼とうほうせいそうの元神が燃え尽きるのを伸ばすため、自らの元神をつぎ込んだ。

 

長珩ちょうこう仙君は水雲天すいうんてん司命しめい殿で、天極鏡てんきょくけいに映る未来を見ようとしたが何も見えなかった。

 

蒼鹽海そうえんかいに現れた長珩ちょうこう仙君は、”東方青蒼とうほうせいそうの夢の中に入り起こしてくる”と言って、線香を置いた。

線香が燃え尽きる前に東方青蒼とうほうせいそうが目覚めなければ、もう手はない。

 

東方青蒼とうほうせいそう天極鏡てんきょくけいに映る、小蘭花しょうらんか長珩ちょうこう仙君の婚儀の様子を見て怒りをあらわにした。

そこに長珩ちょうこう仙君が現れた。

 

長珩ちょうこう仙君は、天極鏡てんきょくけいで見たことは必ず起こるのだから小蘭花しょうらんかは蘇ると言って東方青蒼とうほうせいそうを説得した。

小蘭花しょうらんかを蘇らせるために力を貸して欲しいと言われ、東方青蒼とうほうせいそうは夢から覚めた。

 

太歳たいさいは、弟子が悪事の限りを尽くし自分を復活させたと知ったら赤地女子せきちじょしはどう思うだろうかと言って容昊ようこう仙君を脅した。

 

觴闕しょうけつは、結黎けつれいが連れていた小蘭花しょうらんかが偽物であることや、自分が知らぬ間にちょう毒に侵され解毒されていたことを知った。

骨蘭こつらん赤地女子せきちじょしの元神を滴らせたのは間違いなく結黎けつれいだが、自分を解毒したのも結黎けつれいではないかと考えた觴闕しょうけつは思い悩んだ。

 

赤地女子せきちじょしは、容昊ようこう仙君の剣が邪になったことや、笛の音から清浄さが消えたことに気づき問いただした。

容昊ようこう仙君は、大戦からすでに3万年経っていることをはじめ、全てを告白した。

 

赤地女子せきちじょし雲中君うんちゅうくんに、自分たちを誅仙台ちゅうせんだいに送るよう求め自首した。

雲中君うんちゅうくん赤地女子せきちじょしを戦神として留任させ、容昊ようこう仙君は渡業淵とぎょうえん送りにした。

 

蝶衣ちょういは、”容昊ようこう仙君を助けなければ毒に侵された結黎けつれいは死ぬ”と言って澧沅れいげん仙尊を脅した。

澧沅れいげん仙尊は結黎けつれいを家に連れ帰り、丹音たんいんに紹介した。

 

1000年前、司命しめいは罪囚の長淵ちょうえんを逃がし夫婦となった。

雲中君うんちゅうくん万天ばんてんきょ(三界の外であり、運命の果てる所)に2人を閉じ込めた。

小蘭花しょうらんかすら、このことは知らない。

 

長珩ちょうこう仙君と東方青蒼とうほうせいそうは、万天ばんてんきょにある司命殿を訪ねた。

 

司命しめいによれば、昊天塔こうてんとうで出会った時、小蘭花しょうらんかは自分の元神の欠片を東方青蒼とうほうせいそうの元神に溶け込ませたという。

小蘭花しょうらんかの元神のかけらを取り出し、息山しょくさんの聖域で形を取るのを待てば小蘭花しょうらんかは蘇るそうだ。

 

長珩ちょうこう仙君は、なぜ自分と小蘭花しょうらんかの婚儀の様子を天極鏡てんきょくけいで見られないのかと司命に尋ねた。

司命は、「その婚姻を進める者にだけ見ることができる」と説明した。

 

司命しめい東方青蒼とうほうせいそう小蘭花しょうらんか命簿めいぼを渡した。

 

 

 

 

感想

 

魔王様と小蘭花しょうらんかの、幸せな500年間の新婚生活(?)は、魔王様が元神げんしんを使って作り出した夢でした。

小蘭花しょうらんかを失った悲しみで、魔王様は夢の世界で引きこもりになってしまっていました。

 

そんな魔王様を立ち直らせたのが長珩ちょうこう仙君!

なんだかこの流れ、すごくエモい。

2人が協力して小蘭花しょうらんかを蘇らせる流れになるみたいです。

いいですね。

 

エモいと言えば、魔王様の元神が燃え尽きてしまわないように觴闕しょうけつ巽風そんほう、南北の幽王が自らの元神げんしんを注ぎ込んでいたのもエモかったです。

最後には長珩ちょうこう仙君も協力して。

みんな、仲良くなりましたね。

 

人間界で遊歴中だと思われていた司命しめいは、万天ばんてんきょで夫婦生活を営んでいました。

司命は小蘭花しょうらんかを蘇らせる方法を教え、小蘭花しょうらんかの命簿を魔王様に託しました。

 

長珩ちょうこう仙君は小蘭花しょうらんかと自分の婚儀を天極鏡てんきょくけいで見ようとしたけれど見ることができず、丹音たんいんと魔王様は見ることができました。

 

司命によれば、「その婚姻を進める者にだけ見ることができる」ということですが、意味が分かりません。

長珩ちょうこう仙君は婚儀の段階になった時、婚姻を進めたくないと思うから見られない、魔王様と丹音たんいんは婚姻を進めたいと思うから見られる、ということでしょうか?

 

長珩ちょうこう仙君の意思に反する婚姻?

きっと、小蘭花しょうらんか長珩ちょうこう仙君が愛し合って結婚する、という流れではないんでしょうね。

 

司命しめいが魔王様に命簿めいぼを渡していましたから、人間界編と同じように、命格めいかく詩通りのイベントを発生させるために婚儀を進める、みたいな流れでしょうか?

気になる!

 

容昊ようこう仙君は大戦からあまり時間が経っていないと赤地女子せきちじょしに嘘をつき、2人で隠居生活を始めましたが、赤地女子せきちじょしは早々に色々おかしいことに気づいてしまいました。

 

赤地女子せきちじょしに竹林の術を解かれた容昊ようこう仙君は、息蘭しょくらん族を皆殺しにしたことをはじめ、すべてを告白したようです。

 

赤地女子せきちじょしは弟子と共に自首しました。赤地女子せきちじょしは許されたものの容昊ようこう仙君は渡業淵とぎょうえんで沙汰を待つことになりました。

 

蝶衣ちょうい結黎けつれいを人質にして澧沅れいげん仙尊に容昊ようこう仙君を助けさせようとしています。

 

でも、渡業淵とぎょうえんから出られたとしても、赤地女子せきちじょしは弟子に逃げずに罪を償わせようとするだろうから、赤地女子せきちじょしとはもう会えなくなってしまいそうじゃないですか?

大好きな赤地女子せきちじょしに二度と会えなくなる、というのが悪事の限りを尽くした容昊ようこう仙君にとっての一番の罰かもしれません。

 

どうやら觴闕しょうけつは、前回の結黎けつれいの話(全部魔王様に近づくために騙してただけ)を信じたらしく、だったらなぜちょう毒に侵された自分を解毒したのだろうかと疑問を感じています。

 

觴闕しょうけつ!あんなの嘘に決まってるじゃないの!信じないで!

「口にする言葉と心の中は反対」だって結黎けつれいから教わったでしょ!?(24話)

 

そろそろ終わりが近づいています。

仙族とげつ族の存亡をかけた戦いが迫っている!となった時、戦いの描写でクライマックスを迎えて最終回、みたいな感じなのかな、と思っていました。

 

そしたら、存亡をかけた戦いはあっさりと1話で解決してしまいました。

小蘭花しょうらんかのスーパーパワーで誰もなくなることなく戦いが終わり、本当に良かったです。

小蘭花しょうらんかも蘇るみたいですし。

 

けれど、そうなると、ラスボスは何なんだろうかという疑問がむくむくと沸いてきました。

なのでここで、ラスボスの予想をしたいと思います。

 

まずこれから魔王様と長珩ちょうこう仙君は小蘭花しょうらんかを蘇らせるために奮闘するみたいですから、小蘭花しょうらんかの復活と長珩ちょうこう仙君との婚儀があることは決まっています。

 

結黎けつれいの毒の問題、結黎けつれい觴闕しょうけつを幸せにするための描写もあって欲しい。

それから結黎けつれいげつ族だということが、水雲天すいうんてんでは問題になるでしょうか?

 

澧沅れいげん仙尊が星落せいらくと逃げたのも、丹音たんいんを仙族に結黎けつれいげつ族にしたのもげつ族と仙族は結婚してはいけない、という掟のせいです。

 

げつ族と仙族が仲良くなれば、戦いはなくなり平和な世の中になりますし澧沅れいげん仙尊と星落せいらくのことも許されますから、げつ族と仙族の不仲解消があればいいなぁ。

そしてその過程で、鹽女えんにょ重華ちょうかの話も触れてくれたら嬉しい。

 

それから、太歳たいさいの問題がありましたね。

今回は、魔王様が祟気すいきを纏った描写は出てきませんでしたが、容昊ようこう仙君の心には太歳たいさいが来てました。

小蘭花しょうらんかが蘇れば、太歳たいさい息山神女しょくさんしんにょを葬ろうとするでしょうか?

 

そしてもちろん、小蘭花と魔王様が幸せになってハッピーエンド。

これは欠かせません。

 

泣いても笑ってもあと4話しかありません。

知りたいことが、盛りだくさんです!