蒼蘭訣(そうらんけつ)~エターナル・ラブ~ #33 あらすじ
長珩仙君は東方青蒼の体の中から小蘭花の元神の欠片を取り出した。
世話を任された東方青蒼は、土に元神の欠片を埋め精魂込めて育てた。
精神世界(?)で元亀から息山神女としての使命を示された小蘭花は、小蘭花としての記憶を捨て息芸として生きることを選んだ。
水雲天、雲夢澤、蒼鹽海 全てを渡り歩いた小蘭花は、初代の息山神女と同じ新しい世界を築く力を持つだろうと元亀は語った。
小蘭花は人の形を取り戻し、息蘭族が滅ぼされた日のことも思い出した。
けれど東方青蒼のことは覚えていなかった。
東方青蒼は再び小蘭花の愛を得るため やり直そうと決意した。
息山に司命殿を移築した東方青蒼は、大強として小蘭花に仕えることにした。
東方青蒼は百花の羹や無根水に花の蜜を加えた小蘭花の好物を作ったが、今の小蘭花は好まなかった。
寂しがりだった小蘭花を想い、側にいようとしたが今の小蘭花は孤独を好んでいた。
朝日を浴びさせるため誘いに行ったが、すでに朝一番の朝日を浴びて帰って来た小蘭花と出くわした。
全て上手くいかず、笑顔すら見ることができず、今の小蘭花がかつての小蘭花と全く違うと気付かされ東方青蒼は落ち込んだ。
様子を見に来た長珩仙君に、東方青蒼は小蘭花が小蘭花ではないことを伝えた。
小蘭花は長珩仙君に正式に婚姻を進めるべきだと話した。
水雲天の東君の一族と共に三界の平和を守るのが息蘭族の使命であり、婚姻は避けられない責務だと小蘭花は語った。
小蘭花から忘れられず婚姻もできていい気分かと尋ねられた長珩仙君は、あの様子を見て喜ぶはずがないと東方青蒼に答えた。
時たま目が赤く光り我を忘れたようになる赤地女子は、丹音を斬ってしまい…?
感想
魔王様の元神に溶け込んでいた小蘭花の元神の欠片が取り出され、魔王様による子育て(?)が始まりました。
すでに小蘭花の元神を回復させるため、息蘭全書を読み込んでいた魔王様ですから、抜かりはありません。
朝露を集め、朝陽を浴びせて教科書通りに小蘭花の元神は育てられました。
けれど人の形になった小蘭花は、以前の小蘭花ではありませんでした。
元亀と話した小蘭花は、小蘭花出会った時の記憶を捨て息芸として人生を歩むことを決断していました。
魔王様のことを忘れていた小蘭花。
魔王様は最初、小蘭花が怒っていて忘れたフリをしているのだと思っていましたが、本当に知らないのだと気付きました。
魔王様は、知らないなら自分のした酷いことも覚えてなくてむしろ好都合とポジティブシンキング。
再び小蘭花の愛を得るため頑張るという魔王様に、まず一泣きさせられました。
朝露を集め百花の羹を作る魔王様。
その魔王様の真摯な姿に記憶も相俟って泣かされました。
かつてコメディとして楽しんでいた頃の思い出で泣かされるとは思いませんでした。
けれど息芸となった小蘭花は冷たくて、かつて小蘭花が喜んだことをしても喜びませんでした。
性格も全然違っていて、孤独を好み早起きも得意でした。
小蘭花との思い出をやり直せば、再び小蘭花の愛を取り戻せると考えていた魔王様は、筋書き通り行かず 笑顔さえ見ることができず 流石に落ち込みました。
そこに来たのが、長珩仙君。
長珩仙君も小蘭花が別人だと気付かされることになります。
小蘭花から結婚しようと言われた長珩仙君が理由を聞くと、それが避けられない責務だからだと…。
別人すぎる小蘭花。
これからあと3話でハッピーエンドになるの!?
心配しかありません。
元亀によれば、今の小蘭花ならば初代の息山神女と同じように魅力的な新しい世界を築けるということなので、再び小蘭花がスーパーパワーを発揮してハッピーエンドになるでしょうか?
今回は、このところ長珩仙君がとても好きだということを告白したいと思います。
最初は”当て馬の方”としか認識していなかった長珩仙君。
雲中君の手前小蘭花への愛を隠す態度にヘタレだと思っていました。
けれど、小蘭花への想いをぶちまけ昊天塔に入れられたり、人間界編を経ての魔王様との友情やらなにやらを見て、とても好きになりました。
今回も小蘭花と結婚できることを喜ばなかったのが、すごく良かったです。
好きな人から、避けられない責務だから結婚しよと言われて可哀想でしたね。
長珩仙君には幸せになっていただきたいです。
長珩仙君を幸せにしてくれそうだと密かに期待している丹音が、最後赤地女子に斬られてしまいました。
丹音は大丈夫でしょうか。大丈夫ですよね!?
小鳥を殺してしまった赤地女子の目は赤く光っていました。
もしかして赤地女子は何か悪いもの(太歳?)に取りつかれてるんでしょうか?
元亀と話して、小蘭花としての記憶を捨てて息芸として生きることを決めた小蘭花ですが、どんなことを話したのかは分かりませんでした。
魔王様への愛を小蘭花が捨てたのが納得できませんでした。
一体元亀は何を語ったんでしょう。
小蘭花が息芸として生きることを決断したのは、魔王様のためだったりするんでしょうか?
取り急ぎ、次話見てきます!