蒼蘭訣(そうらんけつ)~エターナル・ラブ~ #27 あらすじ

 

 

 

東方青蒼とうほうせいそう長珩ちょうこう仙君は力を合わせて「識霊抄しょくれいそう」を奏で、忘川ぼうせんに彷徨う魂を救った。

 

水雲天すいうんてんに帰る長珩ちょうこう仙君は、小蘭花しょうらんかに愛を告白した。

小蘭花しょうらんかは、長珩ちょうこう仙君に対する気持ちは感謝や憧れで愛ではなかったと言って霊玉れいぎょくを返した。

 

東方青蒼とうほうせいそうは、疲れて歩けないという小蘭花しょうらんかをおぶって帰った。

 

觴闕しょうけつ巽風そんほうに問われ、同心呪どうしんじゅを解く方法(承影しょうえい剣で小蘭花しょうらんかを殺す)を話した。

 

7日後は1000年に一度の山月さんげつ節だ。

三日月形の山に1000年に一度満月が合わさる。

同心どうしん錠に相手の名前を彫り山月さんげつ節の夜に錠を相思そうし橋に掛けると2人は永遠に一緒にいられる、という言い伝えがある。

 

觴闕しょうけつからその話を聞いた結黎けつれいは、東方青蒼とうほうせいそうから山月さんげつ節の日觴闕しょうけつを借りる許可を取った。

喜んでいた觴闕しょうけつだが、結黎けつれい觴闕しょうけつを借りたのは1000年に一度の商売日和に商売を手伝わせるためだと知り落胆した。

 

言い伝えに興味はないと言いつつ、東方青蒼とうほうせいそう小蘭花しょうらんか同心どうしん錠を2つ買った。

 

巽風そんほう承影しょうえい剣を鋳直し小蘭花しょうらんかを殺すよう東方青蒼とうほうせいそうに進言した。

たとえ鋳直せても愛する者は殺さないと東方青蒼とうほうせいそうは宣言した。

自分とげつ族の民は東方青蒼とうほうせいそう小蘭花しょうらんかが一緒にいることを認めない、と巽風そんほうは言い立ち去った。

 

東方青蒼とうほうせいそう容昊ようこう仙君が祟気すいきを使ったことを長珩ちょうこう仙君に話した。

小蘭花しょうらんかは、海市かいし主に偽の司命しめい殿に捕らえられた時、海市かいし主は長珩ちょうこう仙君に成りすまし、司命殿もそっくりだったことを話した。

 

長珩ちょうこう仙君は容昊ようこう仙君に会いに行って疑いをぶつけた。

生まれつき目の見えない人間だった容昊ようこう仙君は、赤地女子せきちじょしに救われた。

生まれて初めて見たのは赤地女子せきちじょしの姿だった。

赤地女子せきちじょしを救うためなら何でもする、と全ての罪を容昊ようこう仙君は認めた。

 

長珩ちょうこう仙君だけは命日に赤地女子せきちじょしの命日に来ていた。

そして長珩ちょうこう仙君は小蘭花しょうらんかのためなら何でもする。

だから長珩ちょうこう仙君に対する友情だけは本物だと容昊ようこう仙君は話した。

 

容昊ようこう仙君は取り調べの間、渡業淵とぎょうえんに閉じ込められることになった。

 

簫潤しょうじゅん命簿めいぼには、”想う相手を救うために死ぬ”と書いてあったという容昊ようこう仙君のセリフが、丹音たんいんの脳裏にリフレインしていた。

長珩ちょうこう仙君の歴劫れきごう(神仙が受ける懲罰や修行)が成功だったのだから、思う相手は自分なのだろうか、そうだとしてもそれはきっと曲水きょくすいのことだし長珩ちょうこう仙君は水雲天すいうんてんでも小蘭花しょうらんかと婚姻する運命だ。

小蘭花しょうらんか息山神女しょくさんしんにょだと長珩ちょうこう仙君に伝えるべきだろうか。

丹音たんいんは頭を悩ませていた。

そこに長珩ちょうこう仙君が7日後誅仙台ちゅうせんたいで斬首されるという報せが届いた。

 

澧沅れいげん仙尊は亡き妻星落せいらくの形見を見ながら、昔のことを思い出していた。

星落せいらくげつ族であるため、身重の星落せいらくを抱え澧沅れいげん仙尊は逃げていた。

そんな時助けてくれたのが容昊ようこう仙君だった。

 

取り調べの最中容昊ようこう仙君が丹音たんいんのことを話してしまうのではないか、ということを澧沅れいげん仙尊は心配していた。

丹音たんいんげつ族と仙族、両方の血を受け継ぐ許されない存在なのだ。

澧沅れいげん仙尊は丹音たんいんを守るため、星落せいらくの形見を処分した。

 

結黎けつれい蝶衣ちょういに呼び出され、与えられた血を小蘭花しょうらんか骨蘭こつらんに滴らせるよう命じられた。

 

 

 

 

感想

 

ぅぉおおおおおお!

なんだか色々なことが明かされた回でした。

びっくりしました。

 

容昊ようこう仙君、罪を認め捕まる。

長珩ちょうこう仙君、7日後斬首刑に。

巽風そんほうは、愛するお兄ちゃんと小蘭花しょうらんかの恋を認めない!

丹音たんいんは仙族とげつ族のハーフだった。

結黎けつれい蝶衣ちょういの放った間者だった。

 

盛りだくさん!

 

告白された小蘭花しょうらんかは、長珩ちょうこう仙君への気持ちが愛じゃなかったとちゃんと伝えました。

長珩ちょうこう仙君は東方青蒼とうほうせいそう小蘭花しょうらんかから海市かいし主と容昊ようこう仙君は密接な関係があると知らされ、容昊ようこう仙君に疑問をぶつけました。

容昊ようこう仙君はあっさり罪を認め、長珩ちょうこう仙君と共に雲中君うんちゅうくんの前に。

そして渡業淵とぎょうえんに閉じ込められてしまいました。

 

ええええ!?

閉じ込められちゃったら赤地女子せきちじょしを復活させられないんじゃないの?せっかく息山神女しょくさんしんにょがいるのに。

と、あまりにあっさり捕まってしまった容昊ようこう仙君に戸惑っていたら、長珩ちょうこう仙君が斬首になるらしいと知りました。

 

ななななな、なんだってー!?

 

でも、天極鏡てんきょくけいから見た情報(小蘭花しょうらんか長珩ちょうこう仙君は水雲天すいうんてんでも結婚する)と、今回の丹音たんいんの呟きを考慮すると、恐らく丹音たんいん長珩ちょうこう仙君を助けるために小蘭花しょうらんか息山神女しょくさんしんにょだと雲中君うんちゅうくんに伝えて、それで長珩ちょうこう仙君は助かるのだと思います。

 

長珩ちょうこう仙君の罪状は、げつ族と通じた逆賊(小蘭花しょうらんか)を庇ったことみたいですが、そもそも小蘭花しょうらんか息山神女しょくさんしんにょげつ族と通じた逆賊ではない、と証明できれば罪自体がなかったことになります。

長珩ちょうこう仙君は許嫁を守ろうとしただけですからね。

 

それにしても、本当に長珩ちょうこう仙君って乙女ゲーの正ヒーローの条件を兼ね備えた人ですよね。

許嫁を許嫁だと気付かず愛しちゃう戦神、なんて超王道展開ではないですか!

 

それに対して魔王様は、全キャラルートを開放したら出現する、隠しキャラみたいな感じかなーなんて思いながらいつも見てます。

今回小蘭花しょうらんかは隠しキャラルートを突っ走っていますが、きっと別の世界線で長珩ちょうこう仙君ルートをプレイ中の小蘭花しょうらんかもいると、勝手に想像しています。

 

そういえば、今日は7月7日の七夕ですね。

いつも通る道に短冊のついた笹の葉が飾られていて、ついつい短冊を読んでしまっています。

その短冊の中に、「眉毛が太くなりますように」という願い事がありました。

長珩ちょうこう仙君のキリッとした眉毛を見ながら、その短冊のことを思い出していました。

 

ほっこりさせてくれたのは、山月さんげつ節の話です。

結黎けつれい山月さんげつ節に誘われたと思って觴闕しょうけつが喜んでたら、商売手伝わせるためだった、とか面白すぎました。

 

魔王様も小蘭花しょうらんか同心どうしん錠を買ってましたね。

小蘭花しょうらんかの名前を同心どうしん錠に彫る魔王様なんて、1話では想像もできませんでした。

そしてなんだかんだ言って、結黎けつれい觴闕しょうけつの名前を同心どうしん錠に彫ってましたね。

ツンデレなんだから。

 

丹音たんいんの母親がげつ族だったのには驚きましたが、同時に疑問もわきました。

そもそも、げつ族というのは、鹽女えんにょが始めたじゃないですか。

だから鹽女えんにょはもともとはげつ族ではなかったわけですよね。

つまりげつ族とか仙族とか言っているけれど、元は同じ種族だった。

けれど今は別れている。

 

ということは、げつ族でも簡単に仙族に成りすますことができるんじゃないか、と思ってしまうのです。

それなのに星落せいらくはなぜ追われていたのか。

しかも追われている間も、げつ族丸出しの格好をしていたのはなぜなのか。

仙族っぽい格好をすれば誰にもバレなかったのでは!?

 

鹽女えんにょが元はげつ族でなかったとしても、長い年月を経て、今となってはげつ族と仙族で隠しようのない違いがあるのでしょうか。

臭いとか、仙気みたいなものが違う?

 

でも丹音たんいんがハーフだということは、今まで全くバレなかったわけですよね。

丹音たんいんはたまたまげつ族ならではの特徴を一切受け継がなかった、ということでしょうか?

謎です。

 

結黎けつれい海市かいしの放った間者でした。

海市かいしの者に追われていると言って、小蘭花しょうらんかの所に来た結黎けつれい

 

15話で、”結黎けつれいが一歩でも寂月せきげつ宮を出たら捕らえる”と蝶衣ちょういが言っていました。

あれを聞いた時は、寂月せきげつ宮の中までは追えないので出てきたら捕まえる、という意味で、結黎けつれい海市かいしから重要なお宝でも盗んだのかなぁと思っていました。

 

けれどあのセリフは、結黎けつれいには小蘭花しょうらんかに取り入り信頼を勝ち取るよう命じてあるので、その任務を放棄し宮殿から出てくるようなことがあれば捕らえる、という意味だったんですね。

 

容昊ようこう仙君があっさり捕まったのは、蝶衣ちょういたちが赤地女子せきちじょし復活に向けて動いているからで、もしかしたら捕まったこと自体計画の一環なのかもしれない、と思っています。

 

今回は、長珩ちょうこう仙君の命が危機!?な場面もあったからか、結黎けつれいが間者だと知って、このドラマを能天気に見ていて大丈夫なのか、ちょっと心配になってきました。

もしかしたら結黎けつれいの命もヤバくなったりしますか?

 

できれば、なるべく皆さん生きる方向で、よろしくお願いいたします。