蒼蘭訣(そうらんけつ)~エターナル・ラブ~ #25 あらすじ

 

 

 

雲夢澤うんむたく東方とうほう家では、2組の合同婚儀に向けて準備が進められていた。

 

觴闕しょうけつ結黎けつれいに、龍の婚礼について話した。

新郎は最も硬い龍鱗を剥がして新婦に贈る。

もっとも弱い部分を見せ相手のなすがままになるのだ。

神妙な顔で話す觴闕しょうけつから逃げるように、結黎けつれい小蘭花しょうらんかの世話をしに行った。

 

小蘭花しょうらんかの冠につける真珠が1粒なくなり、結黎けつれいは召使たちに捜させた。

 

小蘭花しょうらんか東方青蒼とうほうせいそうに、謝惋卿しゃわんけいを騙し死なせようとしていることに胸が痛むと相談した。

すると東方青蒼とうほうせいそうも、簫潤しょうじゅんに友だと言われ これからしようとしていることに気がとがめたと話した。

今宵だけは ただの人間になってみたいと小蘭花しょうらんかに頼まれ、東方青蒼とうほうせいそうは承諾した。

 

丹音たんいん曲水きょくすいとして簫潤しょうじゅんの側に戻った。

簫潤しょうじゅんの婚礼衣装に小蘭花しょうらんかの真珠が紛れていた。

丹音たんいん簫潤しょうじゅんに命じられ真珠を届けに行った。

 

丹音たんいんは、自分は曲水きょくすいではなく丹音たんいんだと小蘭花しょうらんかに伝えた。

そして雲中君うんちゅうくんから赤地女子せきちじょしを殺し歴劫れきごう(神仙が受ける懲罰や修行)を阻止するよう命じられたこと、雲中君うんちゅうくん長珩ちょうこう仙君を犠牲にするつもりである事を話した。

小蘭花しょうらんか丹音たんいん長珩ちょうこう仙君を救う方法を考えていると、容昊ようこう仙君が現れた。

 

容昊ようこう仙君は長珩ちょうこう仙君が歴劫れきごうに出たのは小蘭花しょうらんかを愛しているからだと伝えた。

さらに東方青蒼とうほうせいそう雲夢澤うんむたくに来たのは、赤地女子せきちじょしの元神を使いげつ族兵の封印を解き水雲天すいうんてんを攻めるためだとも伝えた。

 

容昊ようこう仙君は東方青蒼とうほうせいそうの霊力を弱める薬を小蘭花しょうらんかに渡し、飲ませるよう言った。

東方青蒼とうほうせいそうの霊力が弱まっている間に容昊ようこう仙君は赤地女子せきちじょし元神げんしんを奪い長珩ちょうこう仙君を連れ去る。

容昊ようこう仙君は小蘭花しょうらんかの落とした真珠を拾い、小蘭花しょうらんかに渡した。

 

2組の合同婚儀は無事に終わった。

簫潤しょうじゅんが花嫁の待つ部屋に行くと、そこにいたのは謝惋卿しゃわんけいだった。

案内した使用人が部屋を間違ったのだろうと、簫潤しょうじゅんは部屋を出て行った。

 

小蘭花しょうらんか東方青蒼とうほうせいそうと2人で、簫潤しょうじゅん謝惋卿しゃわんけいの芳魂を断つのを待っていた。

 

出会って三月経ち色々な衣を着る小蘭花しょうらんかを見たが、今宵の婚礼衣装を着た小蘭花しょうらんかが一番だと東方青蒼とうほうせいそうは言い、盃に酒を注いだ。

まるで本当の婚礼のようにうれしかったと言って、東方青蒼とうほうせいそうは酒を飲もうとした。

その手を小蘭花しょうらんかは掴み、鹿城ろくじょうへ来たのは水雲天すいうんてんを攻めるためなのかと問いただした。

 

東方青蒼とうほうせいそうは認め、”恨むなら恨め”と言った。

げつ族にとって東方青蒼とうほうせいそうが希望なのを知っているから恨めない、けれど どうしたらいいか分からないと言って小蘭花しょうらんかは泣いた。

 

容昊ようこう仙君は3000の兵から奪った祟気すいきを真珠に込めていた。

小蘭花しょうらんか祟気すいきに囲まれ、東方青蒼とうほうせいそう小蘭花しょうらんかを助けようと祟気すいきの中に入っていった。

 

丹音たんいんは神の姿で簫潤しょうじゅんの前に姿を現し、簫潤しょうじゅんは仙界の戦神で、婚礼の全てが偽りなのだと伝えた。

そこに祟気すいきに支配された謝惋卿しゃわんけいが現れた。

 

丹音たんいんは異常な状態の謝惋卿しゃわんけいに仙術を使ったが、謝惋卿しゃわんけいは剣で攻撃を仕掛けてきた。

簫潤しょうじゅん丹音たんいんを庇い、腹を刺され亡くなった。

丹音たんいんは敵を討つと、簫潤しょうじゅんの亡骸に誓った。

 

祟気すいきを払い小蘭花しょうらんかにたどり着いた東方青蒼とうほうせいそうは、誰の差し金か尋ねた。

小蘭花しょうらんか容昊ようこう仙君だと伝えた。

 

祟気すいきまみれの謝惋卿しゃわんけい小蘭花しょうらんかに襲い掛かって…?

 

 

 

 

感想

 

人間界編最後の時が迫っています。

 

婚儀の準備をしながら、結黎けつれい觴闕しょうけつに人間界の婚儀について教えました。

すると觴闕しょうけつは龍の婚姻について教えてくれました。

新郎は己の最も硬い龍鱗を剥がし新婦に贈る。

身体の最も弱い部分を愛する者にさらし、相手のなすがままになるのだと觴闕しょうけつは説明していました。

 

觴闕しょうけつはすでに結黎けつれいのなすがままになっているような?

そして婚姻のしきたりについて聞いた感じ、龍族男子はみんなMということでよろしいでしょうか?

 

弱い部分を相手に見せ、なすがままにされるというしきたりがあるとして、それに大多数が反対ならば、そのしきたりは廃止されると思うのです。

けれど脈々と受け継がれているということは、それが好まれている、ということですよね。

つまりM?

 

少なくとも觴闕しょうけつがMだと言われても、「ですよねっ」という感想しか出ません。

他の龍族男子もいつか出てきてくれたらいいなぁ。

 

龍族について妄想を膨らませて見守っていたら、ドラマはどんどん複雑に絡み合い始めました。

 

丹音たんいん赤地女子せきちじょし歴劫れきごうを阻止するよう命じられて雲夢澤うんむたくに来たものの、赤地女子せきちじょし歴劫れきごうを阻止すれば長珩ちょうこう仙君が灰になってしまう。

2人を救おうとし、小蘭花しょうらんかに全てを話しました。

 

そこに容昊ようこう仙君が現れ、小蘭花しょうらんかに魔王様を止める役をやらせようとしました。

小蘭花しょうらんかが「でも」と言うと、容昊ようこう仙君は長珩ちょうこう仙君の小蘭花しょうらんかへの愛を暴露。

さらに魔王様が赤地女子せきちじょしの元神を使いげつ族兵の封印を解こうとしていることも暴露しました。

そうして小蘭花しょうらんかを味方につけました。

 

小蘭花しょうらんかと魔王様は、謝惋卿しゃわんけい簫潤しょうじゅんが●すのを待っていましたが、小蘭花しょうらんかの部屋じゃないと分かった簫潤しょうじゅんは部屋を●さず出て行きました。

ですよねー。

 

魔王様は小蘭花しょうらんかの花嫁姿を大変気に入った様子で、プロポーズとしか思えないセリフを連発。

けれど小蘭花しょうらんかは魔王様が自分を騙していたことを知ってしまい、ショックを受けていました。

 

問い詰められた魔王様は、月尊げっそんとして積もる恨みを持つ水雲天すいうんてんを攻めるのだ、恨むなら恨めと。

蒼鹽海そうえんかいで暮らし、蒼鹽海そうえんかいのことも理解している小蘭花しょうらんかは、どうしたらいいのか分からなくて泣いてしまいました。

 

魔王様のセリフから、2人が出会って3か月だということが判明いたしました。

3か月かぁ。

長いような短いような。

 

でも、2人の愛の深さと2人の寿命の長さを想うと、すっごく短く感じます。

万単位の年月生きる人にとっては、3か月なんて人間にとっての3秒くらいですよね。

その短期間に2人はこれだけの深い愛情を互いに対して抱いている。

感無量です。

 

容昊ようこう仙君は、赤地女子せきちじょしを生き返らせるために息山神女しょくさんしんにょを犠牲にしようとしていますから、小蘭花しょうらんかを守る魔王様をこの機に倒そうという気もあるんでしょうね。

だから真珠に祟気すいきを込めた。

そして祟気すいき謝惋卿しゃわんけいを操り、小蘭花しょうらんかの命を狙わせた。

 

謝惋卿しゃわんけい小蘭花しょうらんかを狙って歩いている。

丹音たんいんは、祟気すいきまみれの謝惋卿しゃわんけいを見てしまい、攻撃。

謝惋卿しゃわんけい丹音たんいんを攻撃し、簫潤しょうじゅん丹音たんいんを庇ってお亡くなりに。

 

これ、丹音たんいんが手出ししないでスルーしてたら、たぶん簫潤しょうじゅんは死ななくてよかったような!?

とにかく、丹音たんいんは灰になってしまった長珩ちょうこう仙君に、敵を討つことを誓いました。

えっ!?長珩ちょうこう仙君、灰になっちゃったんですか?

えっ!?違いますよね?

違うと信じてますから。

 

謝惋卿しゃわんけい小蘭花しょうらんかを襲いました。

一体誰が謝惋卿しゃわんけいを●すことになるのか。

 

復讐を誓った丹音たんいんか、近くにいて小蘭花しょうらんかが襲われているのを知った魔王様か。

 

魔王様は、簫潤しょうじゅん謝惋卿しゃわんけいを●さないと謝惋卿しゃわんけい歴劫れきごう(神仙が受ける懲罰や修行)が無事に終わらない=げつ族兵を復活させられない、と思っていますよね。

そして簫潤しょうじゅんがすでに亡くなっていることを知りません。

だからもしも魔王様が謝惋卿しゃわんけいを殺すとすると、それは魔王様が月尊げっそんとしての使命よりも小蘭花しょうらんかを優先したということになるのではないでしょうか。

 

それに対して丹音たんいんだとすると、丹音たんいんが救いたいのは長珩ちょうこう仙君で、だけど長珩ちょうこう仙君はもう灰になってしまった(と丹音たんいんは言っている)。

 

赤地女子せきちじょしを救おうと丹音たんいんが思ったのは、救わなければ長珩ちょうこう仙君が灰になってしまうから。

けれどすでに長珩ちょうこう仙君は灰になってしまった以上、赤地女子せきちじょしがどうなろうと丹音たんいんはどうでもいい。

むしろ雲中君うんちゅうくんの命令を実行できる。

 

ということで、丹音たんいんの方が赤地女子せきちじょしを●すハードルが低いと思われます。

だから丹音たんいんが●すでしょうか?

 

でも小蘭花しょうらんかが襲われているのを見て、魔王様は黙っていられる?

無理じゃないかなぁ。

次回がすごく気になります。