蒼蘭訣(そうらんけつ)~エターナル・ラブ~ #24 あらすじ
小蘭花は謝惋卿に求婚したくないという東方青蒼を、大局を見るべきだと言って説得しようとした。
しかし東方青蒼は、小蘭花が必死なのは長珩仙君に嫁ぎたいからだと勘違いし、2人はすれ違った。
そこに謝惋卿が婚姻の申し込みにやってきた。
諦めさせるという東方青蒼に、小蘭花は「ひと言も発してはダメ」と言った。
すると東方青蒼の額で息蘭聖印が輝いた。
小蘭花は東方青蒼の妹として謝惋卿に応対し、ちょうど兄もあなたに求婚しようとしていたのだと伝えた。
謝惋卿は結納の品を納めると、明晩 舟遊びをする約束をし帰っていった。
聖印のせいで東方青蒼が黙っていたのだと気付いていない小蘭花は、謝惋卿との会見中、ずっと黙っていた東方青蒼に不満だった。
"諦めさせると豪語し 気のないフリをしていたけれど 本当は東方青蒼も娶りたいのだろう"と小蘭花は不機嫌に言い、立ち去った。
小蘭花は謝惋卿を送りながら、友人に好きな人がいるけれど、相手とは代々敵対する家柄で相手は重い使命を背負っている場合どうしたらいいかと相談した。
多くの人は本当の愛に巡り合えないのだから、巡り合えたならあきらめてはダメだと謝惋卿は話した。
息蘭聖印の戒めから解放された東方青蒼は、”あなたも本当は娶りたいのね”と小蘭花が言っていたのは、自分も長珩仙君に嫁ぎたいという意味かと觴闕に問いただした。
そして自分のどこが長珩に劣っているのだろうかと考えた。
結黎に恋バナを切り出された小蘭花は、花の頃から長珩仙君が好きだと話した。
結黎は觴闕も曲水もただの気晴らしで好きじゃないと話した。
話の内容を結黎は報告しに行ったが、東方青蒼は話を聞いていたので内容を報告する必要はなかった。
結黎は言葉と心の中は反対であり、何が本当かを見抜くのは難しいのだと東方青蒼に教えた。
小蘭花の心が知りたければ、幽玉戒と蔵心の簪を外せばいいのだと結黎が言うと、東方青蒼は小蘭花の寝室に忍び込んだ。
しかし結局蔵心の簪を偽物と入れ替えるのはやめた。
同心呪がなくても小蘭花の心の中を理解するためだ。
今や東方青蒼の七情の木は満開となっていた。
觴闕は結黎に、結黎の言葉も嘘だったのか尋ねた。
自分には心がなく、好きという気持ちは信じる価値がない、銭しか信じないし死ぬまで誰も好きにならないと結黎は答えた。
簫潤は結婚前に自分のことを知って欲しいと言って小蘭花を街に連れ出した。
菓子を見ても、花を見ても、舟に乗ろうと誘われても小蘭花が思い出すのは東方青蒼とのことばかりだった。
簫潤は生まれた時から持っていた霊玉を小蘭花に贈った。
小蘭花が霊玉を受け取って思い出したのも、東方青蒼のことで、小蘭花は微笑んだ。
2人の様子を見ていた東方青蒼は、自分の側ではいつも悲しんでいる小蘭花が長珩仙君の側では笑顔になるのだと考えた。
冷たくし泣かし続けた自分が嫌われるのは当然だと呟き、東方青蒼はその場を去った。
東方青蒼の背中を見つけた小蘭花は、簫潤と別れ東方青蒼の後を追った。
東方青蒼は謝惋卿と舟遊びに行くところで、小蘭花はだめだと引き止めた。
しかし東方青蒼は小蘭花の許可は要らないと言って行ってしまった。
簫潤のところに届いた婚礼衣装が小蘭花のものだった。
曲水は交換するため出かけて行った。
惋卿が死ねば東方青蒼が簫潤を殺すだろうと結黎は觴闕と話していた。
その話を曲水は聞いてしまった。
急いで帰る途中、曲水は馬車に轢かれて死んでしまった。
水雲天に戻った丹音は、長珩仙君を昊天塔から逃がした罪に問われ神水庁に追放されそうになっていた。
雲中君は、赤地女子を殺して元神を滅ぼし月族兵の封印解除を阻めば罪に問わないと取引を持ち掛けた。
丹音は赤地女子と長珩仙君は関係があり、赤地女子を殺せば長珩仙君が歴劫(神仙が受ける懲罰や修行)に失敗するかもしれないと言って拒んだ。
長珩は無事に戻っても罪囚である、赤地女子同様戦神として責任を果たすべきと言って、雲中君は考えを変えなかった。
丹音は自ら神仙の身を捨てると言ったが、澧沅仙尊(丹音の父)は丹音の言葉を封じ必ず任務を果たすと雲中君に約束した。
感想
前回同様可愛かったです。
天気の良い初夏、湖のほとりで太陽に照らされる眩しい水面を見つめるような、そんな気持ちでリラックスしながらポカポカの心でドラマを見ていました。
気づいたら泣いてました。
そんな感じです。
特に小蘭花が簫潤と街に遊びに行って、側にいるのは簫潤なのに魔王様のことばかり思い出してしまうという描写が尊すぎました。
素晴らしかったです。
しかもその後魔王様は同心呪が解けてからも小蘭花を理解したいと言って蔵心の簪を偽物と入れ替えるのをやめたとか言うし…。
素晴らしすぎました。
魔王様の息蘭聖印を発動させたくせに、自分では発動させた自覚がなくて、魔王様が謝惋卿との会見中黙っていたのは、本当は娶りたいからなのだろうと思い怒ってる小蘭花、可愛かったです。
魔法を使ったのにその自覚がないってタチ悪いですね(笑)
魔王様は、とんだとばっちりを受けてしまわれました。
小蘭花の言葉尻を捉えて、魔王様の方も小蘭花は簫潤と結婚したいんだろうと思い込み2人はすれ違いに。
小蘭花が”あなたも本当は娶りたいのね”と言ったのは、謝惋卿は魔王様に嫁ぎたいし、魔王様も娶りたいのね、ということだと思いますよ!
まぁ、でも小蘭花は長珩仙君が大好きだと言い続けていたので魔王様が気にするのはある程度仕方ないですよね。
そんなところも可愛いから頑張ってください。
曲水とどっちがより馬鹿可愛いか対決をしていた前回とは打って変わって、觴闕と結黎はなんだか切ない感じに。
けれど結黎から「私は死ぬまで誰も好きにならない。分かった?」と言われた觴闕の、「分からない」という答えに切ないながらも希望を見出した気がしました。
銭しか信じない、恋心は信じる価値がない、という結黎を変えてあげてください、觴闕!
最後、曲水が死んでしまったのにはビビりました。
6話で丹音は天極鏡を通じ長珩仙君と小蘭花の人間界での婚礼を見ました。
そしてその場には曲水らしき姿の丹音もいました。
丹音に詰め寄られた小蘭花は、「天極鏡が映す未来が変わったことは一度もない」と言っていました。
けれど曲水が死んでしまったのだから、未来が変わってしまいますよね!?
丹音は雲中君に取引を持ち掛けられ赤地女子を●すため雲夢澤に行くみたいなので、その時曲水の格好で行く、ということなのでしょうか?
丹音が謝惋卿を●すことになるなら、簫潤がなぜ謝惋卿を殺すという展開になるのか、という前回考えた謎も解けそうです。
簫潤は●さないんでしょうね。
謝惋卿の運命には神仙が関わりまくりです。
これも全て運命で決まっていたことなのか?
雲中君は月族兵を封印したままにしておくため赤地女子の元神を破壊することに決めました。
「(仙界の)奴らはお前の師匠の死に何の思いも持たない」と言って太歳は容昊仙君を悪の道に引き入れていましたが、雲中君の決断を聞いて、本当に太歳の言う通りな気がしました。
物語のヒーローなら赤地女子も助けつつ月族兵の封印も守る道を模索すると思うんです。
きれいごとですけれど、物語のヒーローは綺麗じゃなきゃいけないですから、そうなると思います。
雲中君はヒーローが選ぶ選択肢を選ばなかった。
そして魔王様も容昊仙君も雲中君をエセ君子だと言っている。
雲中君に何か秘密(?)がありそうでワクワクします。
謝惋卿の人生が終わったらどうなるのか。
とりあえず今の所決まっている(?)こととしては、魔王様が元神を取り出そうとすることと、容昊仙君が小蘭花の命と引き換えに赤地女子を蘇らせようとすることが挙げられます。
そろそろ人間界編もクライマックスが近そうです。
どうなるのか、来週が楽しみで仕方ありません。