蒼蘭訣(そうらんけつ)~エターナル・ラブ~ #14 あらすじ

 

 

 

小蘭花しょうらんか海市かいしで騒ぎを起こしたことで、結黎けつれいの店は壊され死にかけ数千年分の蓄えを失った。

そんな中、九幽きゅうゆうでは東方青蒼とうほうせいそう小蘭花しょうらんかの艶聞があちこちで囁かれていた。

結黎けつれい小蘭花しょうらんかの住む司命しめい殿(偽)に押し掛け、住まわせるよう言った。

結黎けつれいの命を狙う海市かいしの刺客が外をうろついているらしい。

 

東方青蒼とうほうせいそうが様子を見に来て、命簿めいぼを修復するよう言った。

今までは、話したいから命簿めいぼを修復しろと言うのだろうと小蘭花しょうらんか思っていた。

けれど水雲天すいうんてんに関する狙いがあって命簿めいぼの修復を命じているのだと気付き、拒絶した。

 

今まで3度助けられたけれど、1度命を救ったのでおあいこだし、実のところ傷んだ命簿めいぼの修復はできないのだと言うと、東方青蒼とうほうせいそう結黎けつれいを捕らえた。

そして3日以内に修復しなければ結黎けつれいの首をもぎ取ると脅した。

 

結黎けつれいは口八丁で牢に連れて行こうとする觴闕しょうけつを懐柔しようとしたが無駄だった。

そこに小蘭花しょうらんかがやってきて、結黎けつれいを預かりたいと言った。

すると觴闕しょうけつは簡単に承諾した。

 

結黎けつれいに尋ねられ、小蘭花しょうらんか東方青蒼とうほうせいそうと手をつないだことも、一緒の部屋で寝たことも、何度もキスしたこともあると話した。

結黎けつれいが誤解したので、東方青蒼とうほうせいそうが優しいのは同心呪どうしんじゅでつながっているためで、本当は取り除くべき弱みだと思っていると小蘭花しょうらんかは打ち明けた。

 

すると結黎けつれいは、無能な小蘭花しょうらんかを好きだとは体面上言えず、同心呪どうしんじゅを口実にしているだけだと断言した。

そして好かれていることを利用するよう助言した。

機嫌を取れば逃げられるかもしれないと考えた小蘭花しょうらんかは、結黎けつれいの話に乗った。

 

小蘭花しょうらんかに呼び出された東方青蒼とうほうせいそうは、幽玉戒ゆうぎょくかい小蘭花しょうらんかの感情と同化するのを阻む指輪型の神器)を外し司命殿(偽)に向かった。

 

小蘭花しょうらんか結黎けつれいに教わった風に媚び「月尊げっそん様が三界で最も強い」と言ってみたり作った鮮花せんか餅を出したりした。

小蘭花しょうらんか巽風そんほうについて触れると、東方青蒼とうほうせいそうは帰ろうとした。

 

「大魔王」と呼びかけ、こちらの方が親しみやすいと小蘭花しょうらんかが言うと、東方青蒼とうほうせいそうは好きに呼ぶよう言った。

こちらの司命しめい殿にも8452本花があったことに気づいた小蘭花しょうらんかが、東方青蒼とうほうせいそうの親切は見せかけではないと伝えると、東方青蒼とうほうせいそうは「お前に対し何の情も抱いたことはない」と言った。

 

小蘭花しょうらんかが信じないと言うと、東方青蒼とうほうせいそう業火ぎょうかを見せた。

業火ぎょうかげつ族の始祖鹽女えんにょ東方青蒼とうほうせいそうしか操れない。

会得するには愛と七情しちじょうを完全に捨てる必要があるのだと東方青蒼とうほうせいそうは話した。

東方青蒼とうほうせいそうを三界一の強者にするため、彼の父は情を根絶やしにしたのだ。

 

その話を聞いた小蘭花しょうらんかは、初めて会った時、東方青蒼とうほうせいそうの心の中の七情しちじょうの木に触れたことを思い出した。

入れ替わりも七情しちじょうの木のせいだと考えた小蘭花しょうらんかは、今までのお返しに七情しちじょうの木を治そうと考えた。

小蘭花しょうらんかに治せない草木はない。

 

小蘭花しょうらんか結黎けつれいから感情を沸かせる薬を買い、飲んだ。

巽風そんほうの処分について南北幽王と協議していた東方青蒼とうほうせいそうは急に情緒不安定になった。

伝わってくる感情を抑えるため東方青蒼とうほうせいそう幽玉戒ゆうぎょくかいをはめた。

 

東方青蒼とうほうせいそう小蘭花しょうらんかの前で結黎けつれいを痛めつけ、次はないと脅した。

 

容昊ようこう仙君に霊力の封印を解いてもらった長珩ちょうこう仙君は、蒼鹽海そうえんかいに向かおうとしていた。

長珩ちょうこう仙君が死をも覚悟していると知っていたが、容昊ようこう仙君は止めなかった。

師匠のためなら容昊ようこう仙君も命も名誉も惜しまないからだ。

 

長珩ちょうこう仙君が忘川ぼうせんを渡っていると、雷鳴轟く空の雲が割れ光が差して…?

 

 

 

 

感想

 

押し掛けてきた結黎けつれいのおかげで(?)色々ストーリーが進みました。

 

結黎けつれいは2話に出てきた、かなりアコギな商売をやっていそうなお姉さんです。

觴闕しょうけつとの会話を聞いていても分かるように、本当のことをどれくらい言っているのか分からない方なのですが、本人が言うところによれば小蘭花しょうらんかも関わった海市かいしの騒動のせいで店が破壊され蓄えを失ったそう。

それが本当なら災難でしたね、と声をかけてあげたいと思いました。

 

しかし、”結黎けつれいの命を狙う海市かいしの刺客が外をうろついている”というのは、普通に自業自得なのではないかと思いました。

今までの商売で恨みを買ってるんじゃない?と。

結黎けつれいの店は海市かいしの運営する留芳りゅうほう閣とも取引がありましたし。

 

それとも海市かいしが、小蘭花しょうらんか結黎けつれいが親しい(?)と気づき、小蘭花しょうらんかを捕らえるために結黎けつれいを利用しようとしてるんでしょうか?

よく分かりません。

 

今回、気になる情報が色々開示されました。

げつ族には仙族と結婚できない掟がある。

觴闕しょうけつは3万8000年魔王様に仕えている(ただし、そのうち3万年は魔王様は昊天塔こうてんとうの中)。

業火ぎょうか鹽女えんにょ東方青蒼とうほうせいそうしか操れない。会得するには情と愛を捨てなければならない。

東方青蒼とうほうせいそうは父親に七情しちじょうの木を根絶やしにされた。これは太古の神霊にも治せない。

小蘭花しょうらんかが1話で触れた木は、東方青蒼とうほうせいそう七情しちじょうの木だった。

 

①の掟については魔王様がどうにかしてくれるだろうからいいとして、觴闕しょうけつも魔王様も3万8000歳以上だと判明したのは興味深かったです。

 

魔王様が父親を●した時、魔王様は子供でした。

1話冒頭のナレーションでは、父に代わり月尊げっそんとなった魔王様が殺戮と略奪をしたので、3万年前赤地女子せきちじょしが封印したと語られていました。

 

何千年も水雲天すいうんてんが魔王様を放っておくとは思えないので、魔王様は数千歳でも子供の姿だったと思われます。

小蘭花しょうらんかは1500歳でもう大人な感じなのに。

霊力が強いと、成長が遅い等の設定があるのでしょうか?

 

それとも種族によって違う?

げつ族の始祖は鹽女えんにょだそうですが、どうすれば始祖になれるのか、ということや、「族」が違うと何が違うのかとかも気になりました。

げつ族は仙族との結婚を掟では禁じていますが、それは掟がなければ婚姻可能ということを意味してますよね。

だから「族」が違っても子孫繁栄関係なのだと思われます。

色々気になる!

 

そして③④⑤の情報を知ったことで、今までの考えが違っていたのかもしれないと思いました。

 

視聴者目線だと、魔王様は完全にではないにしても感情を取り戻しているように見えます。

 

今までは、感情を失った魔王様が、同心呪どうしんじゅによって小蘭花しょうらんかの感情を経験することで感情を取り戻していたのかなと思いました。

小蘭花しょうらんかの感情でリハビリをしていた、という感じです。

けれど今回、1話に出てきた木が魔王様の七情しちじょうの木だと知って、あの瞬間に魔王様は感情を取り戻したのかもしれないと思いました。

 

でもそうだとすると、なぜ魔王様は今も業火ぎょうかを操れるのか。

新たな謎が生まれました。

 

容昊ようこう仙君は、赤地女子せきちじょし(師匠)のためならば、長珩ちょうこう仙君と同じように命も何もかも投げ出すと言って、(あれ?この人ヤバい人じゃないかもしれない)と視聴者に思わせようとしています。

 

でも騙されてはいけません。

祟気すいきを集めるために、彼がどれだけの仙女の命を奪ってきたか考えれば、やっぱり彼は病んでいます。

 

一瞬騙されそうになりましたが、よくよく考えて思いとどまることができました照れ