蒼蘭訣(そうらんけつ)~エターナル・ラブ~ #13 あらすじ

 

 

 

----------------

以下、特に記載しない限り ややこしくなるので中の人の名前で書きます。

東方青蒼とうほうせいそうと書かれている場合、東方青蒼とうほうせいそう(見た目小蘭花しょうらんか)で、小蘭花しょうらんかと書かれている場合、小蘭花しょうらんか(見た目東方青蒼とうほうせいそう)です。

----------------

 

東方青蒼とうほうせいそうは頬に触れた長珩ちょうこう仙君の手に噛み付き逃げた。

 

東方青蒼とうほうせいそうは、長珩ちょうこう仙君を捜して暗松林あんしょうりんを走り回る小蘭花しょうらんかを捕まえた。

そして、その姿で長珩ちょうこう仙君に会えば即座に殺される上、小蘭花しょうらんかの姿である自分はいつでも長珩ちょうこう仙君を殺せると忠告した。

 

長珩ちょうこう仙君が小蘭花しょうらんかを呼ぶ声が聞こえてきた。

東方青蒼とうほうせいそう小蘭花しょうらんかに隠れているよう命じ、長珩ちょうこう仙君の前に出た。

長珩ちょうこう仙君は、間者ではないと信じていると東方青蒼とうほうせいそうに言った。

隠れて話を聞いている小蘭花しょうらんかは、嬉しく思いつつ、なぜ助けるために蒼鹽海そうえんかいまで来てくれたのだろうと不思議に思った。

 

長珩ちょうこう仙君は水雲天すいうんてんに帰ろうと言ったが、東方青蒼とうほうせいそうは虐げられることのない蒼鹽海そうえんかいに住み慣れたし、月尊げっそん様ならば雲中君うんちゅうくんや掟に逆らえない長珩ちょうこう仙君と違い、どんなことがあろうと守ってくれると言って拒絶した。

 

容昊ようこう仙君が現れ、小蘭花しょうらんか東方青蒼とうほうせいそうが入れ替わっていることを話した。

長珩ちょうこう仙君は小蘭花しょうらんかの魂だけ抜き出して魔法の土で作った体に移し、小蘭花しょうらんかの体は東方青蒼とうほうせいそうを封印したまま破壊すると言った。

 

雷が落ちる。

小蘭花しょうらんか東方青蒼とうほうせいそうに口付け2人は元に戻った。

 

------------

ここから中と外が一致したので、名前も本人のものを使います。

------------

 

東方青蒼とうほうせいそうは、力を発揮し2人に去るよう言うと、長珩ちょうこう仙君に見せつけるように小蘭花しょうらんかに口付けた。

容昊ようこう仙君は長珩ちょうこう仙君を連れて消えた。

小蘭花しょうらんかは口を拭うと「何するの」「来ないで」と言って走り去った。

 

東方青蒼とうほうせいそうは謀反を起こした巽風そんほうを捕らえた。

 

容昊ようこう仙君は長珩ちょうこう仙君を涌泉ようせん宮に連れ帰った。

長珩ちょうこう仙君は四水宝珠しすいほうじゅの修復で精気を失ったうえ祟気すいきにあたり、東方青蒼とうほうせいそうにもやられて仙気が消えそうだった。

容昊ようこう仙君は今までの酒の礼だと言って一生の半分の力を長珩ちょうこう仙君に分けた。

 

巽風そんほう海市かいしと手を組み謀反を企てたと報告を受けた東方青蒼とうほうせいそうは、海市かいしの狙いが月尊げっそんの座でないことに気づき、では何が目的なのか訝しんだ。

 

霊力がないことを知りながら殺さなかった觴闕しょうけつは、小蘭花しょうらんかの言うように裏切らないのかもしれないし、自分は人の気持ちが分からないのかもしれないと東方青蒼とうほうせいそうは思った。

 

容昊ようこう仙君は、長珩ちょうこう仙君を助けたのは東方青蒼とうほうせいそうを殺すのに使えるからだと蝶衣ちょういに話した。

 

目覚めた長珩ちょうこう仙君は再び蒼鹽海そうえんかいに行こうとした。

しかし雲中君うんちゅうくんから呼び出され密かに蒼鹽海そうえんかいに行ったことを責められた。

 

容昊ようこう仙君は、蒼鹽海そうえんかいに行ったのは間者を捕らえ敵を倒すためだったと言ってかばった。

丹音たんいんは、入れ替わりを提案したのは自分だと言ってかばった。

長珩ちょうこう仙君が敵を倒したいために無謀なことをしたと言うと、雲中君うんちゅうくん長珩ちょうこう仙君の霊力を封印した。

 

小蘭花しょうらんかは、げつ族の間者と決まってしまったと嘆きつつ、長珩ちょうこう仙君が助けに来たのは戦神としての善意と責任感からだったのだろうと結論付けた。

 

東方青蒼とうほうせいそうは、長珩ちょうこう仙君のことを話し庇う小蘭花しょうらんかの姿を思い返していた。

 

身を挺して東方青蒼とうほうせいそうを庇った小蘭花しょうらんかは、蒼鹽海そうえんかいで敬われる存在となっていた。

觴闕しょうけつからそのことを聞いた東方青蒼とうほうせいそうは、小蘭花しょうらんかの禁足を解き蒼鹽海そうえんかいならどこにでも行けるようにした。

 

水雲天すいうんてんの者の前で小蘭花しょうらんか東方青蒼とうほうせいそうを救ったという話を聞いた觴闕しょうけつは、小蘭花しょうらんかも自分と同じように東方青蒼とうほうせいそうに服従したのだと喜んだ。

 

小蘭花しょうらんかは侍女たちにかしずかれ、最新の衣装に身を包んでいた。

東方青蒼とうほうせいそう小蘭花しょうらんかの様子を隠れて見に行った。

 

小蘭花しょうらんかは喜びはしゃいでいる。

東方青蒼とうほうせいそう幽玉戒ゆうぎょくかい小蘭花しょうらんかの感情と同化するのを阻む指輪型の神器)を外し小蘭花しょうらんかの感情を楽しんだ。

 

 

 

 

感想

 

長珩ちょうこう仙君を威嚇してどや顔をキメる魔王様に「最高かよ」と声援を送ったり、容昊ようこう仙君を見直したり、幽玉戒ゆうぎょくかいを外した魔王様に涙したりと大変な回でした。

 

長珩ちょうこう仙君がほっぺに手を伸ばしてきて、前回終わりました。

魔王様がどんな反応をするのか楽しみにしていましたが、まさか咬みついて逃げ出すとは笑い泣き

 

でも魔王様が逃げてくれたことで、長珩ちょうこう仙君が「帰ろう」「君が間者ではないと信じている」と言ってくれたのを小蘭花しょうらんかも聞けました。

前回、小蘭花しょうらんか長珩ちょうこう仙君のセリフを聞かせてあげたいと思っていたんです。

よかった。

聞けて良かったね。

 

なぜ長珩ちょうこう仙君が一仙女を迎えに蒼鹽海そうえんかいまできたのか、という良い点に気づいた小蘭花しょうらんかでしたが、最終的には戦神としての善意と責任感からだろうと納得してしまいました。

なぜわざわざ戦神本人が来たのか、そこをもっと考えてよ、小蘭花しょうらんか!あんたたち両思いなんだから!と歯がゆく感じつつ。

 

小蘭花しょうらんかの姿をした魔王様は、蒼鹽海そうえんかいに残る理由を長珩ちょうこう仙君に説明しました。

 

逆らえない長珩ちょうこう仙君と何にも縛られない魔王様。

魔王様なら「私(小蘭花)を守り誰にも傷つけさせない。」それを魔王様ご本人が仰る飛び出すハート

最初は魔王様の言葉に心の中で異議を唱えていた小蘭花しょうらんかも、最期には何も言えなくなりました。

 

確かに長珩ちょうこう仙君は雲中君うんちゅうくんに逆らえない。

超生真面目なんですよね。

 

神芝しんし丸を作って小蘭花しょうらんかに届けようとした時も雲中君うんちゅうくんからの呼び出しを優先しましたし(4話)、雲中君うんちゅうくんから釘を刺されると小蘭花しょうらんかへの想いを封印しようとしましたし(5話)、雨霖うりんの事件があって小蘭花しょうらんか涌泉ようせん宮の侍女にするのをやめました(8話)。

そして魔王様に拉致される小蘭花しょうらんかを追いかけるより、四水宝珠しすいほうじゅを修復する方を優先しました(9話)。

 

それに今回も、蒼鹽海そうえんかいに行ったことについて敵を捕らえるためだと雲中君うんちゅうくんに言っていました。

今回こそ小蘭花しょうらんかが好きだから迎えに行ったんだ!って言ってくれるんじゃないかとほんの少し期待したのですが、長珩ちょうこう仙君は穏便に済ませました。

 

それぞれの状況で、魔王様だったらどう行動するだろうかと考えた時、魔王様だったらもっと自分のしたいように振る舞いますよね。

 

2人とも素敵です。

でも間者と疑われている小蘭花しょうらんか水雲天すいうんてんに連れ帰って、長珩ちょうこう仙君が本当に守れるのかと言われると、やっぱり難しいのではないかと思ってしまいます。

小蘭花しょうらんかもそれに気づいたようでした。

 

魔王様を小蘭花しょうらんかの体ごと封印し破壊するという計画を聞き、小蘭花しょうらんかは魔王様と入れ替わりました。

咄嗟に身体が動いちゃった、という感じに見えました。

 

多分小蘭花しょうらんかは、ここで魔王様と入れ替わったら間者と確定されるとか、後々水雲天すいうんてんが大変なことになるかも、とかそういうことは考えていなくて、ただ魔王様に生きて欲しいという気持ちだったんだろうなぁと想像しました。

 

心では長珩ちょうこう仙君を好きと思い込んでいるけれど、体は魔王様を求めているのかなぁと、ちょっとだけ思ったのですが、でもまだそこまでじゃないですよね?

ここは解釈が分かれると思います。

 

後半でこの時のことについて觴闕しょうけつは、小蘭花しょうらんかに忠誠心が芽生えたのだと喜び、別の言葉を言ってほしかった魔王様は肩を落としていました笑い泣き

 

入れ替わりの場面。

小蘭花しょうらんかは肩に手を置いてキスするのに対し、魔王様は後頭部を持つんですよね。

とか思いながら見てたら、入れ替わり完了した魔王様が長珩ちょうこう仙君を見ました。

そして長珩ちょうこう仙君を威嚇するためだけのキスを魂が抜けるそしてどや顔魂が抜ける

ありがとうございます。ありがとうございます。

 

その後小蘭花しょうらんかに拒絶され魔王様は口ごもってました。

そして長珩ちょうこう仙君のことを語る小蘭花しょうらんかに想いを馳せる魔王様。

魔王様は、小蘭花しょうらんかの体に入ったまま殺そうとする仙族2人組から小蘭花しょうらんかが魔王様を守ったことで、小蘭花しょうらんか長珩ちょうこう仙君ではなく魔王様を選んだと思ったのかなぁと思いました。

けれど、小蘭花の反応を見ると、違うようで困惑したのかなぁと。

 

せっかく謀反をしたのに秒速で捕らえられてしまった巽風そんほうはちょっと可哀想でした。

 

容昊ようこう仙君は長珩ちょうこう仙君の親友に擬態しつつただただ師匠を追い求め病んでる人だと思っていたのですが、長珩ちょうこう仙君に対する友情は本物のようで、見直しました。ただ病んでる人ってだけじゃなかった。そして蝶衣ちょういがなぜ容昊ようこう仙君に仕えているのか、そのあたりも気になりました。

 

魔王様は小蘭花しょうらんかの禁足を解き、喜ぶ小蘭花しょうらんかと感情を共有するため指輪を外しました。なぜかこのシーン、泣けました。