尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ #39 長い夜 あらすじ

 

 

 

孟紫澐もうしうんの蓄えのおかげで、都はあと半月持ちこたえることができそうだ。

ほう典膳は姚子衿ようしきんに「野草 処方書」という本を渡した。

 

姚子衿ようしきんは牢にいる蘇月華そげっかに会いに行った。

孟紫澐もうしうんは権力のために自分と父を捨てた悪人なのだと蘇月華は語った。

 

そんな蘇月華に姚子衿は「野草 処方書」を渡し、孟紫澐もうしうんが飢饉に備えて1000種以上の野草を研究していたことを伝えた。

皇太后は功績を考慮し孟紫澐もうしうんを呼び戻そうとしているが、孟紫澐もうしうんは罪を償うと言って応じないことも伝えた。

蘇月華は善人のはずがないと言って泣き叫んだ。

 

姚子衿ようしきんは毒草についての知識を歌にして民間に広めさせた。

 

 

皇帝の親征軍はもうすぐかん王の拠点・楽安らくあんに到着する。

袁琦えんきは皇帝の天幕にお茶を運んだ。

 

皇帝は袁琦えんきと思い出話をした。

袁琦えんきは6歳から24年間皇帝に仕えており、思い出話は尽きない。

皇帝がお茶を飲もうとすると、一瞬袁琦えんきは止めようとした。

しかしそのまま天幕を出ていった。

 

楽安らくあんで待つかん王の所に皇帝死亡の報せが届いた。

 

夜、紫禁城の門衛が襲われ門が開かれた。

黒づくめの装束を着た賊が一斉に侵入した。

 

之虎しこは皇太后を人質に取ろうと動き始めた。

 

街で泥酔していたてい王は游一帆ゆういつはんに連れて行かれた。

 

反乱軍は禁軍を撃退し皇宮と都を制圧したが、貴族は禁軍と協力し抵抗をつづけた。

 

後宮の妃達は之虎しこに捕らえられ、皇后の居場所を言うよう迫られた。

姚子衿ようしきんは皇后のいる診療所に案内した。

 

姚子衿ようしきんは皇后に謀反が起きたことを話し、ここを疫病の隔離部屋だと言って近づけさせないようにすることを提案した。

 

姚子衿ようしきんは皇后が病だという芝居を始めたが、皇后は本当に発熱していた。

游一帆ゆういつはんは疫病がうつることを懸念し姚子衿ようしきんを外に連れ出そうとしたが、姚子衿ようしきんは応じなかった。

 

皇帝が戻らず新帝が即位したらどうするのか、游一帆ゆういつはん姚子衿ようしきんに尋ねた。

朱瞻基しゅせんきのために耐えるし、自分は耐えられると姚子衿は話した。

 

 

紫禁城に到着したちょう王は、游一帆ゆういつはんらを引き連れ皇太后の所へ向かった。

 

 

皇后の病状を診た侍医はお手上げだと言って逃げ出した。

皇后は飲んだ薬も吐き出してしまった。

 

皇后は診療所で病の婦人を診た。彼女の病はいつもの処方では改善せず、皇后は試行錯誤中だった。

そのことを話すと、ここは危険だと言って姚子衿ようしきんを遠ざけた。

 

皇后は自分を少しも恨んでいない姚子衿ようしきんの寛容さを真似できないと言い、姚子衿ようしきんは自分を犠牲にして他人を救う皇后の真似を自分はできないと話した。

 

皇帝の側を離れず支えて欲しい と皇后は姚子衿に頼んだ。

 

 

ちょう王は、かん王が謀反を起こし皇帝を殺したため、皇宮を守るためにやってきたと皇太后に説明した。

 

しかし皇太后は、後宮の人々を人質にして皇帝に譲位を迫るつもりだろうと見透かし騙されなかった。

 

禁軍が包囲しているという報告が届くと、游一帆ゆういつはんは皇太后を人質にして外に出た。

 

すると、そこに袁琦えんきかん王を捕らえた皇帝が現れた。

 

 

 

 

感想

 

次回は最終回ということで、皇帝死亡&紫禁城が反乱軍に制圧されるというピンチに陥りました。

 

歴史を知りませんので、皇帝が本当にお亡くなりになった!?と思いました。

こういう時は、知らない方がハラハラできますね。

 

けれど、姚子衿さんがレジェンド的な方だという情報を教えていただいたので、皇帝の計略だろうと判断しました。

もしも皇帝がここで死んでしまったら、姚子衿さんはレジェンドになる前に殉葬されてしまいますので違うと判断しました。

 

安心して見守っていたら、まさかの皇后が不治の病に!?

なんでもいつもの処方で治らない患者を受け持ったようです。

侍医は逃げ出し、皇后はこれからお亡くなりになる人が言いそうなセリフをたくさん言い、姚子衿は泣きながら皇后を抱きしめ…。

皇帝よりも皇后の方が心配でした。

 

あー、でも皇帝は皇帝で24年間近くにいた袁琦えんきに裏切られて精神的にかなり辛いでしょうね。

皇帝は袁琦えんきのお茶が毒だと気づきながらも、最後に袁琦えんきが改心してくれることを願って思い出話をしたのだと思います。

けれど、袁琦えんきの皇帝を殺そうという決意を変えることはできなかった。

ずっと側にいた人に殺意を向けられるって辛いでしょうね。

 

 

蘇月華が未だに孟紫澐を恨んでいたのは心が痛かったです。

指を斬り落として命乞いしてくれた、あの姿を見てもまだそう思うんですね。

 

飢饉に備え食料の備蓄や野草の研究をしていたことで、孟紫澐が追い求めていたのが権力ではないことが分かってもらえたでしょうか?

偉大な母親を誇って欲しいです。

 

游一帆ゆういつはん姚子衿ようしきんは言葉を交わしました。

游一帆ゆういつはん姚子衿ようしきんに感染することを心配していましたが、きっとその気持ちは伝わっていない。

 

「ゆっくり話すこともなかったな」と寂しそうに話す姿が印象的でした。

結局、游一帆ゆういつはんがあの時施しを受けていた者だということを姚子衿ようしきんが知ることは無いのでしょうか?

24話で過去のことが判明して以降、どうにも游一帆に肩入れして見てしまいます。

 

一度は反乱軍に制圧された紫禁城でしたが、皇帝が禁軍を率いて巻き返しました。

皇帝は漢王も連れていたので、楽安での謀反を電光石火の早業で片付け都に駆け戻ったのでしょう。

有能すぎますね。