尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ #40(最終話) それぞれの道 あらすじ

 

 

 

かん王を捕らえ皇宮に戻った皇帝は、游一帆ゆういつはんの計画を語った。

 

游一帆ゆういつはんちょう王に対しては都に来たかん王を討ち即位するよう言い、かん王には皇太后を狙った罪をちょう王にかぶせるよう言っていた。

そして游一帆自身は、かん王を殺してちょう王に罪をかぶせ元通りの生活に戻る気でいた。

 

皇帝は皇太后を解放するよう求めたが、游一帆ゆういつはんは応じなかった。

 

陳蕪ちんぶの射た矢が游一帆の肩に刺さり、皇太后は保護された。

 

同じ祖父を持つのに、可愛がられ称賛される皇帝と、一顧だにされない自分。

その理不尽さや、天下の民は苦しんでいるのに王家の一族は身勝手な権力争いを繰り返している愚かさを 游一帆ゆういつはんは語った。

 

皇帝は剣を抜くと、自分が正すと言い游一帆ゆういつはんと一騎打ちを始めた。

 

皇帝は游一帆の剣を奪い、刃を突き付けた。

皇帝は太平の世を見せるために生かすと言ったが、游一帆ゆういつはんは刃を抱えると己に深く突き刺した。

 

 

皇后は目を覚まし、姚子衿は涙を流し喜んだ。

 

 

ほう典膳は、陳蕪ちんぶに慕い続けていると気持ちを伝えた。

陳蕪ちんぶからは何も言葉がなかったが、しばらくして雨が降ると、陳蕪ちんぶほう典膳に傘を差した。

 

皇太后は、かん王に毒杯を運ぶ役割を孟紫澐もうしうんに託した。

尚宮しょうきゅうに復職する前の最後の仕事として。

 

しかし孟紫澐はかん王の毒杯を奪い飲んだ。

受けた恩は忘れていないが、なすべきことがあったのだとかん王に謝罪すると、孟紫澐はかん王と共に亡くなった。

 

孟紫澐のおかげで、蘇月華は生涯の苦役という刑になった。

蘇月華は、泣きながら母親に謝った。

 

殷紫萍いんしへいは尚食となったが、姚子衿の代わりに世間を見て天下一の厨師になるのだと誓い、姚子衿には別れを告げず職を辞した。

 

皇帝は袁琦えんき凌遅りょうち刑にした。

 

ちょう王の命は、祖父に免じて助けることにした。

 

皇后は自ら廃后を願い出ようとしていた。

止めようとする姚子衿に、皇后は医術で人々を助けたかったと話した。

 

皇帝は姚子衿ようしきんの説得を受け、皇后の居を城外に移させた。

 

ほう典膳は尚食になった。

 

殷紫萍いんしへいが去り寂しがる姚子衿に、皇帝は自分を責めたいか尋ねた。

姚子衿ようしきんは皇帝と離れがたいと語った。

 

 

 

 

 

 

感想

 

最終回でしたー。

ラスボス倒してハッピーエンドと予想していましたが、ラスボスは倒したのかどうなのか。

かん王やちょう王は倒しましたが、まだ宦官の汚職も完全には解決していないでしょうし、姚子衿ようしきんは殉葬をはじめとする宮廷のしきたりとの戦いが残っています。

まだ若い2人ですから、これからより良い世の中を目指して奮闘してくれることでしょう。

 

ハッピーエンドかどうか、という点についても満面の笑みで”わーよかったねー!みんな幸せハッピーエンド!”と言える感じではなく、悲しさや寂しさもあってしんみりしつつのエンディングでした。

全体的に大人な物語だったなぁという印象です。

 

最終回、色々な人が亡くなってしまいましたが、まず游一帆ですね。

本当の名前は朱瞻礼しゅせんれいというようです。皇帝の口からこの名前が出ました。

一体皇帝はいつから知っていたのでしょうか?

 

最期は皇帝の腕の中で、皇帝に決意を語られながら亡くなりました。

皇帝としては殺すことなく、自分が太平の世を作るのを見せようとしましたが、自ら刃を突き刺しました。

その前の瞬間、游一帆ゆういつはんの頭の中にあったのは、お忍びに同行した時の皇帝の姿でした。(35話の場面)

もしかしたら游一帆には皇帝が作る太平の世が見えたから、死ぬことにしたのかもしれないと思いました。

 

孟紫澐がまさか毒杯を飲むとは思いませんでした。

なので、あの場面はすごく驚いたし、国家的損失だと思いました。

孟紫澐の死で、ついに蘇月華が改心できたような?

 

袁琦えんき凌遅りょうち刑に処せられ、それを聞いた瞬間陳蕪ちんぶが膝から崩れ落ちました。

聞いたことがない刑だったのでWikipediaさんで調べてみて震えました。

皇帝も泣いてましたね。袁琦えんき、皇帝にあんな顔させないでよー!バカ!!

凌遅刑(りょうちけい)とは、の時代までの中国李氏朝鮮の時代までの朝鮮半島で処された処刑の方法のひとつ。生きている人間の肉体を少しずつ切り落とし、長時間にわたり激しい苦痛を与えながら死に至らしめる処刑方法で、中国史上最も残酷な刑罰とも評されている。凌遅刑 - Wikipedia

 

殷紫萍は尚食になったのに、職を辞してしまいました。

宮中から出られない姚子衿の代わりに世間を見て天下一の厨師になると言って。

そして皇后も出て行ってしまいました。

 

この2人は、自分の望むように生きているので表情は明るかったですが、でも見ている立場では寂しかったです。

 

方典膳が尚食になったのは、よかったな、と思いました。

姚子衿・蘇月華そげっか殷紫萍いんしへいの3人が昇進していく中 ほう典膳はずっとほう典膳であり続けましたが、一気に尚食になりました。

ほう典膳は普通に人格者だと思うので、尚食局で働く皆さんは働きやすそうです。

ところでほう典膳は陳蕪ちんぶといい感じみたいですが、陳蕪ちんぶは宦官ですよね?????宦官と結婚とかってできるんでしょうか?どうなの?

 

 

実のところ 最初は、このドラマ楽しめるかな?、と一抹の不安を抱きながら視聴していました。

けれど姚子衿さんの素性が明かされ始めたあたりから、その不安は吹き飛びました。

主人公が何者なのか分からないままスタートするドラマ、斬新でした。

 

賢い人たちばかりの後宮で、予想もつかないことばかりが起こり面白かったです。

呉昭儀にはまんまと騙されました。

 

最近始まった「永楽帝~大明天下の輝き~」は皇帝・朱瞻基しゅせんきのおじいちゃん(尚食の前半にも出てきてました)の話で、尚食と通じることもあり今のところ面白く見ています。

 

1月最終週に始まる「夢華録」は、ものすごく面白いという話を小耳に挟んだので絶対見ようと思っています!