尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ #37 后位より尊いもの あらすじ
皇太后に誰の指示かと尋ねられた殷紫萍は、皇后と姚子衿のために自分の判断で話しているのだと答えた。
呉昭儀は殷紫萍を拷問すべきと皇太后に訴えたが、皇太后は保留にした。
掌膳の雪蘆は、蘇月華が関わっているかもしれないと殷紫萍に報告した。
皇帝は皇后を廃后にしようと決意したが、重臣たちは反対した。
皇太后も皇帝を説得できなかった。
楊士奇は、皇帝の名声に傷がつくだろうと恐れた。
游一帆は呉昭儀に会いに行き今後の相談をした。
呉昭儀は漢王の手先だった。
姚子衿は意識を取り戻した。
何かがあった様子なのに、阿金たちは何も教えてくれない。
皇帝に聞こうと乾清宮に向かうと、重臣たちが宮殿の外で跪いていた。
皇帝に会おうとしたが会えず、游一帆は廃后に反対して跪いているのだと教えてくれた。
姚子衿は、名指しで妖婦と糾弾された。
今皇后を廃すれば万民が皇帝を非難し歴史書にも悪名を残すと言って皇帝を説得したけれど、皇帝の考えは変わらなかった。
皇太后に呼ばれ行くと、そこには皇后の宝璽があった。
皇后冊封のための儀仗や礼器を皇后が今朝届けたそうだ。
「宮中に来た日からこの日を待っていたのでしょう?」と皇太后が問うと、姚子衿は自分が待っていたのは尚食になる日だと答え部屋に火を放った。
皇太后は焼け跡に皇帝を呼び出し、姚子衿の仕業だと報告した。
すると皇帝は笑い、后位を狙う者は儀仗に火をつけないし、后位を狙っていたなら それは自分の見初めた姚子衿ではないと言いかばった。
皇太后は、姚子衿の欲しているものは后位より尊い人の心なのだと言った。
大きな地震が起きた。
重臣である張輔は、妖婦を寵愛し皇后を廃そうとする皇帝を天が戒めているのだと糾弾した。
漢王は挙兵を決意し、張輔と内外で呼応するため手はずを整えた。
呉昭儀は姚子衿を訪ね、皇后に会いに行こうと誘った。
皇后には恩があるし助けたいと言って。
皇后を訪ねると、呉昭儀は侍女を下がらせ香をたいた。
そして用意した膳を見せた。
それは”2羽の鳳凰が巣に帰る”という料理だった。
皇后は后位を狙う姚子衿が用意させたのだろうと考え膳を打ち払った。
姚子衿は話が違うと言って呉昭儀を見つめた。
すると呉昭儀は、自ら退位すべきと皇后に迫った。本人が言うには、皇帝に頼まれ代わりに説得に来たそうだ。
姚子衿は”信じないように”と、視線で皇后に伝えた。
皇后は真意を聞くと言って皇帝に会いに行こうとした。
しかし突然倒れ込んだ。
姚子衿も立っていられない様子である。
呉昭儀の使った香にからくりがあるようだ。
呉昭儀は、毒を盛ったのは自分だと告白し簪で自分を刺すと皇后に襲い掛かろうとした。姚子衿を犯人に仕立て上げるためである。
そこに游一帆と皇帝が駆けつけ、呉昭儀は連れて行かれた。
感想
辛いです
呉昭儀が悪い事ばかりして辛い。
漢王の手先だったと知って辛い。
今までのちょっとおバカな感じも全部演技だったんでしょうか?
化け物級に賢い人ばかりの後宮で親近感を感じていたのに。
可愛いと思っていたのに。
ただ、姚子衿に「いつでも殺せたのになぜ殺さなかったのか」と聞かれた呉昭儀が姚子衿に看病された時のことを回想していたのはほっこりしました。
あれは30話の場面ですよね。
皇帝と意地の張り合いをしていた姚子衿は、自分の宮にいたくなくて呉昭儀に罠をかけ風邪をひかせました。
そして看病という名目で呉昭儀の所に泊まり世話をしました。
あの時 優しさに触れて、呉昭儀は今まで姚子衿を殺さなかったみたいです。
あの時の呉昭儀の可愛さを思い出すと、涙が。
どうしてこんなことになってしまったんですかー
漢王は呉昭儀を巻き込まないで1人で勝手にやってろ、と思いましたが、呉昭儀は游一帆のことを「世子殿下」なんて呼んで結構ノリノリなんですね。
彼女には彼女なりの正義とか理由とかあると思うので、それが知りたいです。
2時間くらいで彼女の生い立ちをドラマにしてくれたら、絶対見ます。
皇帝が皇后を廃后にするため動きだし、皆が姚子衿のせいだと考えています。
私もこのドラマを見ておらず、この時代に生きているとしたら姚子衿がヤバい奴だと思ったと思います。
もしかして、姚子衿(孫氏)さんは中国の歴史では悪女として名高かったりするのでしょうか?
けれど最近の研究でそんな悪い人じゃないよ、と評価が変わった人物だったりしますか?マリー・アントワネットみたいに。
このドラマを見終わったら調べてみたいです。
皇太后にも后位を狙っているのだろうと言われて、本当になりたかったのは尚食だーと言って放火する姿、カッコよかったです。
前回、殷紫萍の完璧な答えを聞いて、姚子衿が倒れたのは皇后と示し合わせた芝居ではないかと予想しました。
そして殷紫萍は姚子衿の計画通りに話しているのではないかと。
けれどそうではなく、殷紫萍は自分の考えを話していたのでした。
疑われている状態なのに、あの皇太后の前で狼狽えずに受け答えできるだけでかなりすごいと思います。
殷紫萍の成長具合、すごいですね。
第1話を見た時、この話は3人の女性の成長物語なのかな、と思いました。
蓋を開けてみると、姚子衿は最初から完成していました。位はどんどん上がっていきましたが成長したか?と問われると、最初から完璧でした、という答えになると思います。
そして蘇月華は悪の花道の方を上り詰めて行ってしまいました。
その点、殷紫萍が一番成長していますよね。
ついに漢王が謀反を起こし次回のタイトルは「皇帝の親征」です。皇帝の評判が今非常に悪いので、心配です。
それから硯台も心配です。