永楽帝~大明天下の輝き~ #3 公主の密命 あらすじ

 

 

 

 

徐達じょたつは名を変えさせて朱棣しゅていを戦場に連れて行った。

 

土剌トゥラ河近くの集落を制圧した将軍藍玉らんぎょくだったが、襲われ重体となった。

耿炳文こうへいぶんが代わりに指揮を執っていた。

 

周囲は北元ほくげんの兵に包囲されている。

打って出るべきという部下の主張を退け、耿炳文こうへいぶん拡廓ココに使者を送ることにした。

 

耿炳文こうへいぶんは、北元ほくげんの法主伯雅倫海別パヤルンハイベの側近である張玉ちょうぎょく盛庸せいよう拡廓帖木児ココテムルへの使者として送り出した。2人が戻らなければ捕虜となった同胞は公主を含め一人残らず殺される。

 

拡廓帖木児ココテムルの天幕に到着した2人は、王妃が藍玉らんぎょくに辱められ自害したことと耿炳文こうへいぶんからの伝言を伝えた。

 

包囲が解かれれば公主を開放する、というのが耿炳文こうへいぶんの言葉だった。

しかし2人はさらに伯雅倫海別パヤルンハイベからの言葉も預かっていた。

伯雅倫海別パヤルンハイベは、自分が残ることを条件に民を逃がすよう耿炳文こうへいぶんに交渉するつもりであり、それは受け入れられると推測された。

民が解放されたら自分は自害するので明を攻めてほしい、というのが伯雅倫海別パヤルンハイベからの頼みだった。

 

明の陣営に戻った2人は民が解放されるのを見届けると、捕らえられている伯雅倫海別パヤルンハイベを助け出そうと見張りを倒した。

 

しかしそれは罠で、2人は捕らえられた。盛庸せいようは明に寝返った。

 

耿炳文こうへいぶん伯雅倫海別パヤルンハイベを人質にして北元ほくげんの包囲網を抜けた。

 

皇宮入りの日、徐妙雲じょみょううんは皇后からの装飾品の褒美を断り、代わりに軍の遺児たちに職を与えて欲しいと求めた。

 

皇帝は妙雲の聡明さに驚いた。

 

徐達じょたつは北征大将軍・李文忠りぶんちゅうと合流し情勢を把握した。

 

朱棣しゅてい徐達じょたつに、出陣したいと願い出たが、皇子としての頼みなら危険にさらすわけには行かず承服できないし、一兵卒としての頼みなら、頼む権利はないとあしらわれた。

 

耿炳文こうへいぶん率いる軍は北元ほくげんの包囲を抜けたかに思えたが、北元ほくげん軍は後を追ってきており戦闘となった。

どさくさに紛れ、張玉ちょうぎょく伯雅倫海別パヤルンハイベを助け出した。

そこに傅友徳ふゆうとく率いる明の援軍が到着した。

 

3日間、戦闘は続き、その間傅友徳ふゆうとくはのらりくらりと戦闘を躱した。

その間北元ほくげん軍の偵察騎兵は次々倒され、北元ほくげん軍は情勢を探れなくなっていった。

 

拡廓帖木児ココテムル徐達じょたつが現れるのを待っていたが、現れないので耿炳文こうへいぶん傅友徳ふゆうとくの首級を挙げるよう乃児不花ナルプファに命じた。

 

朱棣しゅていの所属する隊は、怪しい男女2人連れを捕らえた。

それは伯雅倫海別パヤルンハイベ張玉ちょうぎょくであった。

 

朱棣しゅていは2人を徐達じょたつのもとへ連れて行った。

合流した耿炳文こうへいぶんは、伯雅倫海別パヤルンハイベ藍玉らんぎょくを撃ったと報告し殺すよう頼んだ。

しかし朱棣しゅてい伯雅倫海別パヤルンハイベをかばった。

 

徐達じょたつ朱棣しゅていに訳を訪ね、 朱棣しゅてい藍玉らんぎょく伯雅倫海別パヤルンハイベの母を辱め死なせたことを話した。

 

徐達じょたつ伯雅倫海別パヤルンハイベに天幕を与え手厚く遇した。

朱棣しゅていは軍律に反したとして40叩きの罰を与えられた。

 

徐達じょたつ藍玉らんぎょくの件を皇帝に報告し裁きをゆだねた。怒りを露わにした皇帝は藍玉らんぎょくを刑部に引き渡すと息巻いた。しかし皇帝が師と仰ぐ李善長りぜんちょうは、考え直すよう促した。

 

本来軍で起きたことは徐達じょたつが軍法で裁ける。

しかしそれをせず密書で皇帝に知らせたのは、藍玉らんぎょくが太子妃の実の叔父で唯一の親戚だからだった。

 

 

 

 

感想

 

早速本格大河ドラマの洗礼を受けております。

皆さん名前や肩書が何個もあるし登場人物は多いし、漢字は難しいしで最初見た時 宇宙猫みたいになってしまいましたー。

 

まず、盛庸せいようが裏切ったとういことに張玉ちょうぎょくが気付き声を荒げる場面があるのですが、あの時なぜ気づいたのか分かりませんでした。

2回見て、耿炳文こうへいぶんが「2人の弟を送り出したな」といって伯雅倫海別パヤルンハイベの策を褒めたからだと気付きました。

耿炳文こうへいぶんは、逃げた民の中に伯雅倫海別パヤルンハイベの弟がいると知らないはずで、それなのに知っていたから知っている人間が教えたのだと気付いたということですね。

 

それから、亡くなった珠雲其木格チュウンチムゲ拡廓ココの母なのか王妃なのか問題も分かりませんでした。

 

1話で、拡廓ココの居場所を知りたい藍玉らんぎょくは、珠雲其木格チュウンチムゲに対して「息子はどこだ?」と聞いていました。なので、私は拡廓ココ珠雲其木格チュウンチムゲの息子なんだろうと思っていたのです。

 

けれど、3話に出てきた拡廓ココは思っていたよりもずっと大人の男性で、珠雲其木格チュウンチムゲ拡廓ココの王妃だと言われていました。そして頭が混乱しました。

 

以前、別のドラマで草原の民が出てきたとき、草原では王が亡くなると王の妃達は次代の王の妃になるという風習が出てきました。

そうやって何回も夫が変わった女性が出てきました。

 

なので、もしかしたら珠雲其木格チュウンチムゲ拡廓ココのお父さんの妃だったけれど、お父さんが亡くなり拡廓ココの妃になったのかな…と。

血のつながらない息子兼夫なのかもしれないと思いました。さすがに実の息子だとすると年齢が合いませんよね。

一応調べてみましたが、ネットでちょろっと調べた感じだとココ・テムルの奥さんのことまで書かれておらず分かりませんでした。

 

 

妙雲を朱棣しゅていの嫁にするのかしないのか問題。

前回、皇帝は朱棣しゅていには嫁にしないと言い、徐達じょたつには嫁にすると言い、2枚舌外交を行っていました。

実際どうなるのか注目が集まっていましたが、妙雲は嫁入りしたみたいです。

 

皇后は褒美に装飾品を与えようとしましたが、妙雲は断り、代わりに軍の遺児たちの職を求めました。

妙雲の聡明さを皇帝は喜んでいました。

 

どうやら他の将軍たちは、軍で亡くなった者の遺児を自分の養子として引き取り手駒にしているそうです。

けれど徐達はそうせず、皇帝にゆだねて偉い!ということみたいです。

このへんも私の想像力が及ばず、どの辺がすごいのか分かりませんでした。

将軍の養子といっても、本物の子のようには扱ってもらえず言いなりの人生を送らせられるよりも1人の人間として職を与えてもらい1人立ちさせようという妙雲の心配りがあっぱれ、ということでしょうか?

う~~~ん。分からない。

 

1話ではなぜ亡くなったのか語られなかった珠雲其木格チュウンチムゲでしたが、藍玉らんぎょくに辱められ自害したということが分かりました。

耿炳文こうへいぶん藍玉らんぎょく伯雅倫海別パヤルンハイベに暗殺されそうになったということだけ報告して、藍玉らんぎょくの悪事について言及しませんでした。

朱棣しゅていがたまたま伯雅倫海別パヤルンハイベを保護しなければ、全て闇に葬られていたのでしょうから、拍手を送りたいです。

公正な方のようでよかった。

 

こういう人に皇帝になってもらいたいです。

今回も40回叩かれていたのには笑いました。

顔芸が入っていたので、あそこは笑っていい所ですよね?

 

藍玉らんぎょくは皇太子妃の唯一残った親族ということで、徐達じょたつは処分を皇帝に委ねました。

こういう時、親族だとやりづらそうです。