尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ #29 絶望を乗り越えて あらすじ

 

 

 

 

 

姚子衿ようしきんは皇太子・朱瞻基しゅせんきに食事を届けた。

その場には孟紫澐もうしうん蘇月華そげっかがいた。

 

姚子衿ようしきんが、酒席を用意した孟紫澐もうしうんが皇帝の亡くなった経緯を全て知っているはずだと言うと、皇太子は孟紫澐もうしうんに話を聞いた。

 

孟紫澐もうしうんは、かく貴妃きひが皇后を暗殺しようとしているのを察し皇后には警告を発していたが、皇帝が急に現れたために皇后は酒杯を払ったと話した。

 

皇太子は最後に皇帝を診たせい侍医を呼び出し話を聞いた。

せい侍医は、皇帝の遺体には毒の症状が出ていなかったと話した。

 

皇太子は、郭貴妃が毒を盛ったことに皇帝が怒りを爆発させ容態が悪くなっただろうかと考えた。

 

姚子衿ようしきんは、誕辰たんしん当日、李時勉りじべんが皇帝に意見し、怒りに触れ投獄されたという話をした。

 

どんな意見を言ったのか確かめるため その場に呼び出された李時勉りじべんは、游一帆ゆういつはんに入れ知恵され、妃嬪を遠ざけ皇太子を近くに置くように進言したのだと話した。

 

姚子衿ようしきんは殉葬を廃止できないか皇太子に尋ねたが、殉葬は祖訓だと言って皇太子は受け入れなかった。しかし郭貴妃の殉葬は撤回された。

 

蘇月華そげっかは姚子衿の策に感心したが、孟紫澐もうしうんは「まだまだ若い」と言い目を伏せた。

 

姚子衿ようしきんは郭貴妃に殉葬が撤回されたことを伝えた。

 

郭貴妃は、一族の中でも弱い立場に置かれた自分が、祖母を助けたい一心で後宮に入り這い上がってきたことを話した。

 

なぜ自分を助けるのかと尋ねられた姚子衿ようしきんは、殉葬はあまりにむごいと話した。

郭貴妃は、しっかり生き抜くよう言った。

 

しかし、郭貴妃が首を吊り皇帝に殉じたという報せが届いた。

 

洪熙こうき元年6月、皇太子は皇帝に即位し宣徳せんとく帝となった。皇后は皇太后となり、胡善祥こぜんしょうは皇后となった。

 

臣下はかん王とちょう王に寛大すぎる皇帝に、2人に警戒するよう進言した。しかし皇帝は、2人に対する疑念を提言しないよう命じた。

 

游一帆ゆういつはんを、ちょう王の使者が訪ね、かん王からの謀反の誘いにどう応じるべきか意見を求められた。

 

游一帆ゆういつはんは応じるべきだと言った。

 

孟紫澐もうしうんは、皇太后のめいにより、尚食局だけでなく全宮をつかさどる尚宮しょうきゅうになった。尚宮しょうきゅうは紫禁城一の女官だ。

孟紫澐もうしうんは、ほう典膳に尚食代理を頼んだ。

 

皇太后は、自分が郭貴妃に殉葬を強いたと思うか姚子衿ようしきんに尋ねた。

 

姚子衿ようしきんは、子を産んでも殉葬される例が出たことで後宮は混乱し、皇帝の兄弟の心も皇帝から離れ皇帝が傷つくことになると話した。しかし皇太后の心は変えられなかった。

 

姚子衿ようしきんは皇族に習い家族や奴婢を殉葬する貴族や宦官・地主がいることを皇后と話した。変えられると思っているのか尋ねられた姚子衿ようしきんは、今は無理だと言った。

 

中秋の日、皇帝は皇太后に姚子衿を貴妃きひにしたいと相談した。貴妃きひは皇后のすぐ下の位である。皇后は結論を先送りにした。

 

そこに姚子衿がやってきた。皇后は姚子衿を部屋の外で待たせ、皇帝と話をつづけた。

 

皇太后から姚子衿ようしきんを偏愛していると言われた皇帝は、妃嬪は皆同じだと話した。

 

姚子衿ようしきんは皇帝から食事に誘われたが、どうせ皆同じなのだから他の妃嬪を誘うよう言って断った。

 

中秋の日には月餅を乾清けんせい宮に贈ることになっているが、姚子衿は贈らないよう命じた。

 

皇后も、料理上手にはかなわないからと月餅を贈らなかった。

 

 

 

 

感想

 

前回の終わり、姚子衿は游一帆ゆういつはんに「少しの労で2人の命が救えて2人に恩を売れる」と言って、游一帆ゆういつはんに協力要請しました。

 

その2人とは誰なのか、1人は郭貴妃だとして、もう1人は李時勉りじべんのようです。

孟紫澐と盛侍医の証言で、皇帝が毒を飲んでいないと判断した皇太子は、皇帝が当時怒っていたという話を聞き、怒りを爆発させたせいで亡くなったと考えました。

そこで、姚子衿は李時勉りじべんの話をし、李時勉りじべんが呼ばれることに。

 

何を言って皇帝に罰せられたのか皇太子に尋ねられた李時勉りじべんでしたが、語った内容(妃嬪を遠ざけ皇太子を近くよう言った)は游一帆ゆういつはんを通して姚子衿ようしきんに(?)入れ知恵されたものだと思われます。

 

なので、実際には何と言ったのか調べてみたのですが、27話で皇帝が言っていたのは「(李時勉りじべんが)皆の前で朕を侮辱した。怒りをが収まらぬ」という言葉のみで内容は分かりませんでした。

けれど、”皆の前で”言った言葉のようなので、全くの嘘だとしたら聞いていた証人がたくさんいるはずなので嘘がバレますね。

なので、全くの嘘でもないのかもしれません。

 

上手く行ったかに見えた姚子衿の策でしたが、尚食局と違って後宮には姚子衿よりも上手の皇后がいたため結局郭貴妃は殉葬されてしまいました。

 

皇后の近くに仕え長年皇宮に身を置いてきた孟紫澐は、こうなることを分かっていたようで、姚子衿の策に対して「まだまだ若い」という感想を述べていました。

老獪な感じが出てていいですね。

 

今まで百戦錬磨だった姚子衿さんですが、後宮では手こずっています。

殉葬を廃止したいという気持ちがありますが、皇太子の理解も得られません。

今回作中で語られたことで、貴族や豊かな人々の間でも殉葬が広がっていると知りました。

ひょえええええガーンですよ。こんなの。

しかも殉葬されるのは家族だけではなく、仕えている奴婢もだそうで…。

これはひどい。

 

姚子衿さんが、いつか廃止してくれることをお祈りしております。

 

 

皇太子は皇帝となり、この隙にかん王とちょう王が謀反を起こすようです。

 

けれど今のところ平和で、姚子衿と新皇帝のいちゃいちゃお絵描きタイムには和ませて頂きました。

 

宣徳せんとく帝の肖像画を見たことがある視聴者からの「肖像画と全然違うんですけど!?」というクレームが来ることを予想して、この小話を挟んだのかなぁと想像しながらニマニマしました。

 

出来上がった肖像画に威厳が足りないと感じた皇帝は、姚子衿に続きを書くよう言いました。姚子衿は肖像画におひげを足していました爆  笑

「宣徳帝」を画像検索したら、今回姚子衿が描いたのと同じような肖像画が出てきて笑いました。

 

 

姚子衿を貴妃にしたいと皇太后に相談に行った皇帝。

そこに姚子衿もやってきましたが、皇太后は姚子衿を外で待たせ話を聞かせました。

皇帝が姚子衿も他の妃嬪と同じだと言うのを…。

 

ひぃー。

嫁に釘を刺すために賢い姑がやるやつキターーーーー真顔

怖い怖い、と思っていたのですが、その後の姚子衿の対応が好きでした。

 

皇后の前では自分の前と違う皇帝に対して、拗ねて反発する。

可愛かったです。

 

次回は中秋節のお話のようです。

皇帝に月餅を届けなければいけないようなのですが、姚子衿も皇后も届けません。

姚子衿は出来上がった月餅を一口食べて、持って行かないと決意していたので、月餅に何かあるんでしょうか?

 

前回、刺客が現れた(陳蕪ちんぶの予想では、黒幕はかん王とちょう王)のも、上元節じょうげんせつの宴でのことでした。

 

中秋節にも何かが起こるでしょうか?