尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ #26 別れの麺 あらすじ

 

 

 

皇后は皇帝・朱高熾しゅこうしに、姚子衿ようしきんこそ先帝の選んだ皇太孫妃だと話し、皇太子妃にしてはどうかと提案した。

 

皇太子・朱瞻基しゅせんき姚子衿ようしきんを気に入らないと言ったけれど、皇帝は姚子衿ようしきんを皇太子嬪に冊封するよう命じた。

 

姚子衿ようしきんの過去を皇帝に言わぬ約束だったのに、皇后は言った。

皇太子は皇后を非難し、好きだからこそ自由にさせたいと話した。

皇后は息子を想う皇帝の気持ちを大切にするよう説いた。

 

 

蘇月華そげっか游一帆ゆういつはんを訪ね、言われた通り料理を作ったら皇帝の病が再発したことをなじった。

游一帆ゆういつはんは、野心家のかん王がこの機にどんな動きを見せるか見たいのだと話した。

 

若くして高官に上り詰めたのに何が不満なのか蘇月華そげっかが尋ねると、游一帆ゆういつはんは皇太子が気に入らないのだと話した。

游一帆ゆういつはんの部屋にはくしゃくしゃに丸められた女性の絵があった。

 

尚食局に戻った姚子衿ようしきんは、殷紫萍いんしへいと麺を食べながら話し、泣いた。

荘妃そうひの件が気になるのか殷紫萍いんしへいが尋ねると、姚子衿ようしきんは全てのことは変えられるはずと言った。

 

せい侍医は、皇帝が長寿ではないと皇太子に発言し、咎められた。

 

孟紫澐もうしうんかく貴妃きひに、皇帝亡きあとに備えるよう進言した。

 

皇太子嬪となった姚子衿ようしきんは、皇帝夫妻に挨拶に行った。

乾清けんせい宮から出ると、皇太子が待っていて、次に挨拶に行く予定の皇太子妃のところまで連れて行ってくれた。

 

皇太子妃は姚子衿を温かく後宮に迎え入れた。

荘妃そうひの侍女だった阿金あきんが姚子衿の侍女に付いた。荘妃そうひに対する恩に報いるため自ら立候補したそうだ。

 

夜、皇太子は姚子衿の所へ行こうとしたが引き返し、弓場に行った。

皇太子は弓場にいた游一帆ゆういつはんと手合わせをし、傷が開いた。

 

皇太子は游一帆ゆういつはんがこれまでたくさんの献策を奏上してきたことを褒め、誰にも取り上げられず残念だったと言うと、再びの手合わせを約束し去っていった。

部屋に戻った游一帆ゆういつはんは、船の模型を破壊した。

 

姚子衿ようしきんのところには、剣の稽古の際傷が開き来られないだろうと陳蕪ちんぶが連絡し、姚子衿ようしきんは眠りについた。

 

皇太子は陳蕪ちんぶに、姚子衿ようしきんが何か言ったかしきりに尋ねた。

 

皇太子は姚子衿の寝顔を見に行った。

 

翌日は、皇太子妃の次に位の高い皇太子嬪のところに他の妃嬪たちが挨拶に来る予定になっていた。

 

姚子衿は会食の席を用意し待っていたが予想通り誰も来ず、姚子衿は殷紫萍いんしへいを食事の席に座らせ、一緒に料理を食べた。

 

他の妃嬪たちは皇太子妃のところにいて、冊封当日皇太子の訪れがなかった姚子衿は冷遇されるだろうと噂していた。皇太子妃は挨拶に行かなかった妃たちをたしなめた。

 

妃嬪たちは帰路で、姚子衿の所にたくさんの贈り物が届けられるのを見た。

 

贈り物が届いた時、姚子衿はお風呂に入っておりお礼を言えなかった。

 

皇太子は姚子衿の所へ行き、泊まると言い出し…?

 

 

 

 

感想

 

姚子衿ようしきんは皇太子嬪になってしまいました。

尚食局からは退場です。

前回、手は治ったけれど料理はできないと言われてしまったので ご本人も自分のできる場所で できることをしようと覚悟を決めたようです。

 

姚子衿の"尚食になる"という想いは殷紫萍に受け継がれた、と考えていいのでしょうか?

 

姚子衿はチートキャラすぎて次期尚食は彼女以外考えられませんでした。

彼女が退場した方が尚食局の戦いは白熱しそうです。

蘇月華と殷紫萍が火花を散らしてくれることでしょう。

殷紫萍いんしへい姚子衿ようしきんの親友兼弟子のような存在なので、下層の出の彼女がどこまで上り詰めるのか見守りたいです。

 

姚子衿ようしきんのところには定期的に絵が届いているようです。

あれはいったい誰が描いたものなのでしょうか?

今までは当然皇太子だと思っていたのですが、今回游一帆ゆういつはんの部屋にぐしゃぐしゃになった女性の絵があったので分からなくなりました。

 

絵心のある姚子衿ようしきんには、絵を見れば誰が描いたか分かりそうです。

そのことと、もらった絵を大切にしている様子からすると、皇太子からの贈り物と考えていいでしょうか?

 

そうだとすると、游一帆ゆういつはんの部屋の絵は何だったのか。

游一帆ゆういつはん姚子衿ようしきんに贈るために絵を練習しているけれど、なかなか上手くかけずにまだ贈れていない、ということでしょうか?

 

游一帆ゆういつはんは皇太子が気に食わないと言っていました。

確かに、父親の生まれてくる順番が違えば、今頃游一帆ゆういつはんが皇太子として姚子衿ようしきんを娶っていたかもしれない訳で、ほんの少しの違いで全然違う人生になってしまうのだから、游一帆ゆういつはんが皇太子を恨む気持ちも分かります。

 

ただ生まれただけで誰かの恨みを買うかもしれない皇族って大変なんだなと思いました。

 

 

姚子衿が皇太子嬪に冊封された当日の夜、皇太子は游一帆ゆういつはんと手合わせをしました。

あれは一体何だったんですか?

 

皇太子の発言は、游一帆ゆういつはんを褒めているようでもあり、游一帆ゆういつはんの立場からすると「色々頑張ったみたいだけど、誰にも取り上げてもらえず残念だったねニヒヒ」と言われているようでもあり、何このシーン?????と、頭に?????が満ち溢れました。

 

あれは、皇太子が游一帆ゆういつはんの姚子衿に対する気持ちを知っていて牽制したんでしょうか?

それにしては爽やかな顔でした。

単に生まれつき爽やかなだけ???

 

 

最初の日に皇太子が来なかったことで、姚子衿は後宮の中で軽く見られることに…。

 

呉才人ごさいじんは、姚子衿ようしきんの部屋は油臭そうで行きたくない、と最低なことを言っていました。 

それでも可愛く感じてしまったのは彼女のこれまでの可愛い行動を見てきたせいです。

それに姚子衿が冷遇されていてすぐに冷蔵庫行きだなんていう誤解は、もう解けたでしょうし。

 

姚子衿さんは後宮でも無双してくれるんでしょうか?

皇太子妃がずっといい人でいてくれることを望みます。