尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ #6 典膳選び あらすじ

 

 

 

 

姚子衿ようしきん行雲草舎こううんそうしゃ(皇太孫が住処として使っている建物)に夜食を届けに行ったが留守だった。

 

夜食を置いて帰ろうと室内に入った姚子衿ようしきんは、目に留まった書物を読み始めた。

 

そこに皇太孫・朱瞻基しゅせんきが帰ってきてしまい、姚子衿は慌てて隠れた。

 

皇太孫は姚子衿ようしきんが隠れているのに気づかないフリをして琴を弾き、狸寝入りをした。

 

姚子衿は眠る皇太孫の寝顔を見つめ、布団をかけると行雲草舎こううんそうしゃから出ていった。

 

 

典膳選びのお題は皇太子妃が開く 花の鑑賞会 で発表されることになった。

 

皇太孫妃の開く花の鑑賞会には、皇太子の妾妃だけでなく、皇帝や皇太孫の妾妃が大勢招待されていた。

 

皇太子妃は、豆腐を使った料理をお題に選んだが、そこに皇太子側妃かく氏が現れ、お題が豆腐であることに文句をつけ始めた。

 

今、後宮を仕切っているのは皇太子妃だが、かく氏は皇太子の寵妃であるため態度が大きい。

 

かく氏は皇太子が仕切るようになってから後宮の食事が質素になったことを嘆き、魚をお題にと提案した。

皇太子妃もそのことに異論を唱えなかったため お題は魚に決定された。

 

 

厨房ではお題が発表され、各自食材を選び始めた。

 

姚子衿が魚を選び、調理を始めようとすると、殷紫萍いんしへいが豆腐をもって姚子衿の所にやって来た。

 

殷紫萍いんしへいは事前に調べ、皇太子妃の選んだお題は豆腐であったがかく氏の横やりで魚がお題になったことを知っていた。そのことをこっそり姚子衿に教えてくれたのだ。

 

 

姚子衿の作った料理には、かく氏からお褒めの言葉がかかった。

 

皇太子妃は、殷紫萍いんしへいの料理に最も胸を打たれたと話した。殷紫萍いんしへいは庶民にも手の届く豆腐を使い、素朴ながら庶民を幸福にできる料理を作ったからだ。

 

花の鑑賞会の終わりに、皇太子妃は水害への支援を求めた。

皇太子妃は民が苦しんでいる時には民の立場に立ち、贅を凝らさず食材を無駄にしない料理を作った者を褒めたいのだという胸の内を明かした。

 

殷紫萍いんしへい以外の者が作った料理は、豪華で贅沢な料理だった。

 

 

受験者たちの予想(殷紫萍いんしへいが典膳に選ばれるだろう)と異なり、典膳に選ばれたのは、蘇月華そげっかだった。

 

姚子衿ようしきん掌膳しょうぜんになり、荘妃そうひから褒美の布を賜った。

 

殷紫萍いんしへいが落ち込んでいる姿を見て、姚子衿はなぜ自分が選ばれたのか司膳・王遥清おうようせいに聞きに行った。

 

王遥清おうようせい姚子衿ようしきんが豆腐を使わず、勝ちを殷紫萍いんしへいに譲ったからであると話した。

姚子衿は殷紫萍いんしへいが調べたことを盗むわけにはいかないと思い、豆腐を使わなかったのだ。

 

 

行雲草舎こううんそうしゃでは、花の鑑賞会で典膳選びが行われ、姚子衿が負けたことが話されていた。

 

皇太孫は「勝とうが負けようが関係ない」と言いつつ、なぜ姚子衿が負けたのか知りたがった。

 

 

乾清けんせい宮で火事が起き、何者かが皇帝暗殺を図ったと大騒ぎになった。

 

捕まったのは皇帝の妃氏であったが、皇帝は黒幕がいるはずであると錦衣衛きんいえい司礼監しれいかんに調査をさせた。横暴な錦衣衛きんいえい司礼監しれいかんは多くの妾妃を連行し、荘妃そうひも軟禁された。

 

皇太子妃は、荘妃そうひの宮に食料を届けるよう尚食局に命じたが、軟禁されている荘妃そうひの宮には見張りが立っており中に入るのは至難の業だ。

 

誰もが嫌がる任務に名乗りを上げたのは殷紫萍いんしへいだった。

 

 

 

 

感想

 

今回は、女の人がたくさん出てきて、後宮の女の戦いがバチバチに行われていました。

 

ひぃー。なんだか怖い。

 

女同士の回りくどい ネチョネチョした戦いがどちらかというと苦手なので、見ていてきちんと理解できたか分かりませんが、宮中の女の人達の権力バランスみたいなものをまとめてみたいと思います。

 

 

・皇太子妃

 

皇太孫・朱瞻基しゅせんきの母。

後宮を取り仕切る。

今は亡き皇后が皇太子妃に決めた。

皇太子が皇太子でいられるのも聡明な皇太子妃のおかげであるところが大きいが、当の皇太子は皇太子妃に対して「獄卒め」と言っており(5話)、皇太子妃のことは自分の妻というよりも見張り役だと思っている様子。

皇帝の寵妃・荘妃そうひ かん氏や皇太孫妃・胡善祥こぜんしょう呉才人ごさいじんと仲が良さそう。

 

 

かく

 

皇太子のお気に入りの妃。皇太子という後ろ盾があるので生意気に振る舞う。

皇太子妃はかく氏の生意気な態度を皇帝の妾妃が皇帝に告げ口し、皇太子がお咎めを受けるのではないかという所まで気にしなければならず大変そう。

今日見た限りでは、かく氏の取り巻き(仲良しの妾妃)というのはいなそう。

 

 

荘妃そうひかん

 

皇帝の寵妃。

皇太子妃と仲が良い。

舌が肥えている。

乾清けんせい宮での火事の件で軟禁されている。

 

 

美人びじん

 

皇帝の妃の1人。

思ったことを全部口に出してしまうタイプで皇帝に疎まれている。

身分的には皇太子よりも上だが、今を時めくかく氏に無視されお怒りの様子。

乾清けんせい宮に火をつけた犯人として捕まった時は、気が触れてしまっているように見えた。

 

 

昭儀しょうぎ

 

皇帝の妃の1人。

氏が思ったことを口にしてしまい、場の雰囲気を悪くしてしまった時に「ごめんなさいね~、この人ってこういうタイプなのよ、気にしないで~」と場を和ませてくれる人。

乾清けんせい宮の火事の件で錦衣衛きんいえいに連行された。

 

 

・皇太孫妃・胡善祥こぜんしょう

 

医学や薬学の知識を持つ。

落ち着いた性格。

子供の頃から皇室に捧げるために育てられ、一族への不満から自分が死ぬことで一族への復讐をしようと考えている。

いち早く、今回の事件の経緯を皇太子妃に報告しており情報収集能力が高そう。

 

 

呉才人ごさいじん

 

お香が大好きで香人形と呼ばれている。

明るく積極的な性格。

皇太孫は積極的な呉才人ごさいじんが苦手な様子。

 

 

 

癒しは、姚子衿と狸寝入りの皇太孫のドキドキな場面とか、姚子衿と殷紫萍のハートウォーミングな友情でした。

 

皇太孫が狸寝入りをしているとき、顔に乗せていた本「公羊伝」は、革命や改制の書だそうです。

↓コトバンク参照です。

 

 

 

このドラマに出てくる方たちは皆さん賢くて、書物や歴史の引用をたくさんします。

中国の歴史とか書物とか詳しければ、もっともっと面白いんだろうなぁ、と毎回想像しながら見ています。

 

 

下調べをばっちりして、皇太子妃に褒められる料理を作っても殷紫萍は認められませんでした。

そして尚食局から別のところに出向させられそうになり…。

 

そこにやってきたのが荘妃そうひのところに料理を届ける任務です。

立候補した殷紫萍が物陰から様子をうかがっているところに、姚子衿が現れました。

 

姚子衿には何やら策がある様子です。姚子衿は音の出る道具(マラカスみたいな音?)を持っていましたが、あの道具を一体どうやって使うんでしょうか。

来週が楽しみです。